24/04/14 知念実希人 絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ | ptureのブログ

月初にでてたんだ。知らんかった。本屋で見かけて購入。この表紙、本屋さんのカウンターに持って行くのちょっと抵抗あるのは毎度のこと。内容は軽い部分もあるけど、人の命をしっかりと描き出してるよな。今回は真夏のとても暑い夜、公園から運び込まれた男。凍死寸前。そして死ぬ。警察は事件性はないという。しかし、もちろんその通りにはならず第2の同じうような遺体が見つかる。こちらは手足を縛ったような跡。殺人事件か。警察からも意見を求められ、さあ捜査開始。今回はテロリストが絡んできたよ。「日本の夜明け」だって。じゃがいもみたいってのは笑った。あれ、インカね。日本にテロで世直しをするなんて考えはまだあるのかしら。中核派は今も存在するけれど、メンバーのみなさんの活動方針はどうなんだろう。この本ではやっぱり学園紛争の残存みたいな描き方か。かれらの政治的主張は特にはっきりとはでてこない。それがでてきても鷹央先生に木っ端微塵にされちゃうんだろうけど。真夏の凍死もしっかりと謎解き。というか、こちらは薬品の話なので、まあ納得するしかないか。身元不明の遺体を検診して、そこからなんと、遺体はだれなのかにあっという間にたどりついちゃったよ。こういうの、好き。運が良かったとも見えるけど、でも筋は通る。小鳥くんのかっこいいところ、久しぶりに出た。うれしいじゃないか。それ以外はだいたい、鴻ノ池にからかわれ、鷹央先生の面倒をしながら怒られるみたいな、ヒーローからは程遠いからなあ。まあ、それもお約束。今回はドンデン返しとまではいかないけど、爆弾魔の黒幕はなるほどと唸る。同時にその発想に心底呆れ果てたよ。今回ももちろん満喫。しっかりおもしろかった。