Kindle unlimitedで出てきた。ラッキー。ハードカバー買おうかどうかずっと悩んでたんだよな。おお、すごい。古今東西、ミステリーが満載。これは好きな人にはたまらない。特に好きでなくても楽しめる。そしてミステリの中の1ジャンル、密室殺人がテーマ。そこから派生のクローズドサークル。倒叙ものなんだ。でも、この作家がそれだけで済むわけがない。ということは彼が殺したわけじゃなさそう。建物がいちいち怪しい。なるほど、にやり。出てくる登場人物はいずれもキャラ立ちしてるから助かる。直ぐに頭にはいってくる。この作家ならではだよね。自分を名探偵と自称、それもしつこいまでに自称する、碧月夜さんが実に印象的。すさまじい推理力と、事件の説明、いやいや聞き込みの最中でも、いつのまにやらミステリーの蘊蓄が始まってしまうKYさのアンバランス。ラスト20ページくらいからのクライマックス。静かな謎解きなわけなんだけど、なるほど、そうきたか。途中までは読みながら、あ、こうかなって感じでわかるけど、真相はそうきたか。いやむりだろ、だってこんな動機思いつかんもん。そりゃ、月夜さんの性格、人格はたっぷりと披露はされてるけどね。やられた感はない。ただ、本好き、ミステリ好きとして、おもちゃ箱をひっくり返したみたいで、終始わくわくさせてくれたのは、本当にお見事。あー、これまで読んだ本がみなさんみたいに細かく頭に残っていればなあ。その能力、著しく弱いのが残念だって今回特に思い知らされたよ。この場に天久鷹央がいたら、って冒頭にちらっと思わせるところがある。そんな話も渇望する。ホームズ、ワトソン、モリアーティ。その図式もひっぱっているところも乙だったな。はい、おもしろかった!