23/07/04 喜多嶋隆 砂に書いたラブ・レター | ptureのブログ

短編集。しかも好きなほう。つまり海岸町での庶民たる主人公たちの等身大の物語。1話目はバイトで漁師の手伝いをしてる、アメリカズカップ出場を夢見る青年のボーイミーツガール。小さな小舟の上でのちょっとしたデート。周りには採ったタコとかもいるんだろうな。2話目は砂浜でバンカーの練習をしている青年と食堂をやってる女性の話。たこ飯うまそう。タコのぬめりをとってたら、サンドの不調の原因はグリップにありってきづいて。うん、庶民です。3話目は和菓子屋の跡取りのルアー釣りをする青年と駆け出し彫刻家の女性の話。げーじゅつ?いや、彫刻技術を用いた手製のルアーになった。それでシイラの主をつりあげたって。うん、ちょっと金持ちでてきたけど、庶民だ。しかし、本屋で手に取りたくないタイトルだよなあ。七里ヶ浜ヤドカリ食堂とかにしてくれたほうがうれしんだけど、まあ、しょうがねーか。ほぼそういう感じのタイトルで、中身とのギャップが楽しみではあるし。おもしろかった。