23/07/03 灰谷健次郎 ろくべえまってろよ | ptureのブログ

穴におっこっちゃった犬を助けるのが、表題の話。小学生が読める短編集。昭和の時代の小学生たちの、元気いっぱいに友達と遊び回る姿と、結構おおらかな親たち、近所の人たちにノスタルジーを感じるんだけど、これはゲネ気小学生の感想を聞いてみたいな。どんなところに違和感を感じるのかな。でも同じ小学生、共感できる部分のほうがきっと多いはず。昔はこうだったんだって想像したりするんだろうか。お金の価値がちがうなあ。え、お父さんのタバコを子供が買いにいくの?学校の先生は随分、贔屓してない?でも、相手は弱い子だからいいけどさ。読みながら、そんなことを考えてた。子犬がどうしてもほしい女の子は両親に逆らってもらってきちゃう。そして団地の裏で飼おうとするけど、子犬いなくなる。親にがっつり怒られ、自分もやるせない反省と。これは心が痛い。見つかって父親も大泣き。そうそう、子供と大人って実はそんなに離れてないんだよってあらためて実感。おもしろかった。