22/12/21 あさのあつこ No.6 #7 | ptureのブログ

ついにネズミと紫苑がNo.6に潜入成功。なんだ、洞窟はもともと収容施設として使っていてその上に施設つくっていつのまにやら忘れたとか。全く触れられないドアのボタンはあるんだけど。飯とかどうしてんだ?って結構引きずってしまった。紫苑の並外れた記憶力すげえ。配線まで覚えてるんか。嫉妬してしまう。二人のコンビネーションがますます強くなってるなあと。それというのも、ネズミが明確に紫苑の凄さを自覚したからか。力でなく、落ち込まない、常に前を見るというところ。このあたりは丁寧に書かれてた。直接表現というよりはすこしづつ回りくどく、ダメ押しでしっかりとのべるみたいな。この強さが果たしてNo.6つまりは現在の社会のデフォルメに通用するかどうかってこと。それは後2冊のお楽しみか。今回はイヌカシの、シオンへの母性本能がよかったな。これまで見てきた、赤ん坊への時代の冷酷さが逆に響く。つくづくこんな時代はいやだなあ。そしてNo.6の非道さはどこまでいくんだ。脳を取り出してマザーコンピュータと一体化して人工的な女神をつくりだそうとしているのか。一体どんなメリットがあることやら。おもしろかった。