腎臓リハビリテーション学会に参加して | リハビリに注ぐ少々のスパイス

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臨床での疑問をもとに、色々なことを書いています。
教育にも興味があるので、少しでも多くのセラピストのためになる記事を書きたいと思っています。

先日福岡で開催されました第4回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会にこっそり参加して参りました。

といいますか、あまりに久しぶりの記事になり申し訳ありません。

子育てと引越しと・・・と色々重なってしまい全然記事が書けない状態でした。
また7月にはセミナーを開催する予定でありますので、今後は資料作成とブログ更新をできるだけ行いたいと思いますので、読者の皆様よろしくお願いしますm(__)m

さて、腎リハ学会ですが、なかなかおもしろい分野ですね。
前々から興味があったのですが、学会への参加は初めてでした。

来年は東京です、興味のある方は是非参加して見て下さい。

感想はというと・・・

エビデンスはまだまだ乏しい状態です。
主には心リハの恩恵を受けている状態です。

といいますのも、腎不全患者の死因の上位を心疾患が占めています。
腎-心連関という言葉が有名になってきている昨今ですから、このことは割りと理解に難くないと思います。

ニュアンスとしては、心リハには生命予後の改善効果も多数の報告があるので、腎疾患患者さんも心リハのようなことをやれば生命予後の改善ができるのではないか?
という感じでした。

腎不全患者さんはおそらく心疾患患者さんよりも複数の合併症をお持ちです。
糖尿病性腎症の方になればそれはより高率なものとなるでしょう。

糖尿病性神経障害
糖尿病性網膜症
心血管疾患
インスリン抵抗性
足病変

など挙げ出すとキリがありません。

結論から言うと、腎臓リハビリテーションの方が多くのリスク管理を必要とすることが予想されます。

また、透析をしている方であればある程度コントロールもつきますが、透析導入前の患者さんとなるとその病態の把握は容易ではありません。
毎日状態は違うでしょうし、状態によってはリハビリの中止を余儀なくされることも珍しくありません。

しかし、そういう保存期の腎疾患患者さんこそ腎リハが必要なのではないでしょうか?

ということは、我々理学療法士はより高度な腎臓、心臓に関する知識が要求されるということです。

どうですか?
ワクワクしませんか?笑

もちろん責任も重いですし安易に考えてはいけないでしょうけど、少しでも腎疾患患者さんの透析導入を遅らせることはその方にとってのQOLを上げる(高い状態を維持する)可能性を大いに秘めています。

なんとも魅力的な分野であると私は考えます。

学会長の上月先生もとても魅力のある先生ですし、理事をやっている先生の多くは心リハ学会でもご高名な先生方です。
きっとすぐにエビデンスの構築が進んでいくでしょう。

悔しいですけど、この分野は我々理学療法士は苦手としています、もっとエビデンスの集約という作業が進めばいいのにといつも感じています。

当院にも腎疾患、透析患者さんがいますので、何か腎リハのエッセンスを取り入れていき、エビデンスの構築の一助になれればと思いました。