今日は少し心臓に話を戻そうと思います。
狭心症、心筋梗塞についてです。
狭心症も心筋梗塞も虚血性心疾患という分類にまとめられます。
最大の違いは、心筋が壊死するかどうか。
狭心症は血流は妨げられますが、壊死には至っていない状態です。
一方、心筋梗塞は血流が完全に途絶し、その先の心筋が壊死を起こします。
どちらも共通点は冠動脈に問題があるということですね。
冠動脈は心臓を栄養している血管で、他の血管に比べると細いので動脈硬化を起こしやすいとされています。
これが虚血性心疾患を起こしやすい原因のひとつですね。
冠動脈には右冠動脈と左冠動脈の2つが存在します。
右冠動脈は主に右心を栄養しています。
また、心臓の後ろ側にぐるっと周り左室の後ろ側を栄養する後下行枝と房室結節枝を出します。
房室結節枝はその名の通り房室結節に栄養を送っています。
房室結節は洞結節からの心臓収縮の指令を心室へ伝える中継点のようなもの。
これが栄養されず機能しなくなったら房室ブロックを生じます。
房室ブロックとは、洞結節からの収縮の指令が心室にいかなくなることで、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と分類されています。
それらの詳細は割愛しますが、完全房室ブロックになると心房からの指令がまったくこないので、仕方なく心室が自ら指令を出します。
しかし、その指令は頻繁に出すことが出来ず、心拍数30-40となり、やがて失神に至ります(アダムス・ストークス症候群)
つまり、右冠動脈が閉塞するとアダムス・ストークス症候群になりやすいといえます。
アダムス・ストークス症候群とは、急激に心臓の機能が低下し、脳血流が足りなくなって失神やめまい、痙攣などを起こし最悪の場合しに至ります。
一方、左冠動脈はすぐに前下行枝と回旋枝に分岐します。
前下行枝は左室の大部分を栄養している重要な血管です。
これらの分枝は番号で呼ばれています。
番号の詳細は割愛しますが、1.5.6.11あたりが重要です。
1:右冠動脈
5:左冠動脈主幹部
6:前下行枝
11:左回旋枝
厳密には違うのかもしれませんが、そんな感じです。
カルテにもよく番号でかかれますので、これくらいは覚えておきたいですね^^
ちなみに、冠動脈の狭窄度の表現法も決まっています。
25%狭窄:0~25%の狭窄
50%狭窄:26~50%の狭窄
75%狭窄:51~75%の狭窄
90%狭窄:76~90%の狭窄(狭窄部に造影剤が見える)
99%狭窄:狭窄部末梢は造影されるが狭窄部自体が造影されない
100%狭窄:完全閉塞
これらの表記もカルテでよく見かけます、あわせて知っておきましょう^^
ちなみに、75%以上(左冠動脈主幹部では50%)を有意狭窄といい再灌流療法の適応となります。
<最後に>
最近記事更新が遅れていましたが、これからはピッチをあげていきたいと思います。
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