心筋酸素需要量 | リハビリに注ぐ少々のスパイス

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臨床での疑問をもとに、色々なことを書いています。
教育にも興味があるので、少しでも多くのセラピストのためになる記事を書きたいと思っています。

心筋も他の筋肉と同様に酸素を必要とする好気性代謝を行っています。
運動時などは乳酸までもエネルギー源にする心筋ですが、冠動脈に狭窄などがあり心筋酸素不足の状態になると嫌気性代謝を行います。

心筋は大きさの割には小さな冠動脈から血液をもらっています。
そのため、普段から動脈から目一杯の酸素を摂取しているので、いざ酸素が必要!!
となったときのための余力があまりありません。
ですので、酸素摂取量を増やすには血流量自体を増やすほかない、ギリギリの世界で生きているのです。

生きていくのにとってもとっても大事な心臓なのに、心細いですよね…
つまり、心筋の酸素受容と冠血流量は直線関係にあるのです。

で、これが狭心症だとうまくいかないわけです。
心筋の酸素受容を賄う唯一の手段、血流の増加を狭窄部が妨げているのですから。
容易に酸欠状態、つまり心筋虚血に陥るのですね。

では、心筋酸素消費量はどのように決定されるのでしょうか?
主に規定しているのは
1)心筋の収縮性
2)圧仕事量
3)心拍数

です。
ここで、こんな実験があります。

まず、
①1回拍出量を一定にして大動脈圧(血圧だと考えていいと思います)を上昇させます。すると、心筋酸素消費量は大動脈圧に比例してどんどん増えていきます。
一方、
②大動脈圧を一定にして1回拍出量を増加させていっても心筋酸素消費量の上昇は①より穏やかです。

つまり、心筋酸素消費量は血圧と関連性が深いということがわかります。

もう1つ。
心拍数と心筋酸素消費量は比例します。
1回の心拍に要する心筋酸素消費量はほぼ一定だからです。
つまり、心拍数も心筋酸素消費量を決める重要な因子となります。

最後にもう1つ、神経性の因子も関与します。
アドレナリンやカルシウムイオンの作用により心臓の収縮性が高まります。
心筋酸素消費量は収縮性に概ね比例するとされているので、こちらも心筋酸素消費量の規定因子となります。

本日はここまでにしましょうか★

心臓に関してしっかり理解していると、PTとしても自信がついてきます。
自分がやっているリハビリが心不全の方にとって負担すぎないか、私は常に疑問に思いながら臨床にいます。
みなさんと一緒に解決できればうれしいです^^


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