高齢者って、みんなある程度運動したら息切れくらいします。
既往にCOPDがある場合、そこの区別って難しいです。
そもそも、COPD患者は日本におよそ530万人いると言われています。
しかし、その90%は診断を受けていない、いわば隠れCOPDなんです。
だから、既往にCOPDというはっきりとした診断がなくても実はCOPDって人はたくさんいるようです(-。-;)
どうしましょう?
ちょっと対応が変わりますか?
特別変わりないですか?
COPD判定にはスパイロメトリーは必須です。
気管支拡張薬を使用後にも1秒率が70%未満であれば、気流制限が存在すると判定されます。
しかし、このスパイロメトリーによる検査もエビデンスレベルとしては低いようで、今後改良が期待されています。
COPDの初発症状としては労作時の呼吸困難です。
安静時の呼吸困難は1秒率30%未満にならないと出現しないとされています。
さて、
老化による変化は誰にでも起こりますが、個人差も大きいといわれています。
呼吸器の老化では、肺胞道の拡張、肺胞表面積・肺胞壁組織の現象、肺胞壁弾性線維の断裂・萎縮・変性などの変化をきたすとされています。
同時に、胸郭も硬化し、呼吸筋力も減少します。
息切れを起こす要素は満載ですね。
老人肺(aged lung)という言葉があります。
『高齢者において肺胞壁の破壊を伴わない末梢気門・呼吸細気管支の拡大』
と定義されています。
一般に高齢者は呼吸困難に対する感受性が乏しいとされています。
そのため、実際に肺機能の予備力が低下していても日常生活程度であれば症状が現れないこともあるようです。
当然ですが、運動耐容能(最大酸素摂取量)も加齢ともに低下します。
50歳になれば20歳値の約50%となるとされています。
そう考えるとCOPDでなくても、息切れを生じるのはおかしくないですね。
また、老化の過程において何らかの疾患に罹患すれば生理機能の低下は急激に起こります。
ややこしくなってきましたね( ̄_ ̄ i)
診断、という点に関しては、年齢・性別関係なく一秒率を基準にしています。
ある文献によると、日本人の予測式の場合、男性で70歳、女性で60歳以上の場合orver-diagnosis、つまり『過剰診断』してしまう可能性があるとされています。
つまり、高齢者の場合COPDでないのにCOPDと診断してしまう可能性があるということです。
では、この基準は間違っているのでしょうか?
ここで、アメリカで行われた研究があります。
上記の診断基準でCOPDと診断された65歳以上の高齢者の11年後を調査しました。
その結果、死亡率が1.3倍、COPD関連で入院したのが2.6倍という結果になりました。
このことから、この基準は実用的で臨床的に有益であるとされています。
唯一カナダではCOPDの診断に一秒率以外にMRC息切れスケールを使用しているそうです。
何が良いのか、難しいですね。
また、一秒率は生命予後と相関性が低く、むしろ息切れとの相関が強いとされています。
さて、ここではこの議題を解決するには至りません。
解決できたら、私がガイドラインを書きますよ。笑
でも、高齢者が運動時に息切れがある。
COPDのように口すぼめ呼吸を指導しますか?
肺が正常であれば、口すぼめ呼吸の方がしんどいような気もします。
やはり、試してみて楽になれば・・・というような形でしょうか?
COPD、奥が深いです。
そのため、COPDの連載が続いています。
勉強していくとどっぷりはまってきました。笑
次は、また考えます★
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