COPDの薬物治療についてです。
まず確実に行われるべきは禁煙ですね。
これは間違いありません。
そしてCOPDの薬物療法の中心に位置するのが気管支拡張薬です。
第1選択は長時間作用性抗コリン薬(チオトロピウム)です。
長時間作用性β2刺激薬(サルメテロールやフォルモテロール)はβ2受容体に選択的に結合して,気管支拡張を示します。
β受容体というのは、心臓の話でもよくでてきますね。
β受容体はβ1、β2、β3の3種類があります。
β1は心臓促進性、β2は平滑筋弛緩性、β3は脂肪分解性に作用します。
心臓には主にβ1受容体、肺にはβ2受容体が多く存在します。
つまり、β2刺激薬を使用することで気管支の平滑筋が弛緩するわけです。
ここで、β遮断薬というものを聞いたことがないでしょうか?
主に降圧作用を期待して高血圧症患者に投薬されていると思います。
先ほどの機序でいくと、β遮断薬を使用すると気管支の拡張作用が抑えられ、COPD患者には悪影響なように思われます。
実際、そう思われて使われていなかった時期があったそうです。
しかし、臨床の大規模研究でβ遮断薬の使用によるCOPD患者の死亡率低下が複数の文献で示されています。
ちょっと混乱しそうですね。
私が読んだ文献には選択性β1遮断薬とは記載されておらず、β遮断薬としかかかれていませんでした。
おそらく、非選択性β遮断薬だと考えられます。
選択性β2遮断薬はまだ臨床では使われていないようです。(Wikipedia)
また文献を読んでいくなかで違う知見があれば改めて報告させて頂きます。
簡単にこの説明をすると、COPD患者には心血管疾患のハイリスク群が大勢おり、β遮断薬がこの点に作用したと考えられています。
また、β2受容体のアップレギュレーションを介してβ刺激薬の気管支拡張効果を高めたとも考えられています。
アップレギュレーションとは、私なりに噛み砕いて簡単に説明します。
β遮断薬を長期間投与すると、受容体はどんな気持ちになるでしょう?
情報が伝わってこないので、心配になります。
なんとかして情報を手に入れようと考えます。
すると、受容体の数をを増やして対応しようとします。
その結果、受容体が増えるわけですから減薬をすると感受性が過度に高まることがあります。
減薬をしなくても、受容体が増えるなら刺激薬の感度が上がるのも納得ですね★
これをアップレギュレーションといいます。
これはβ遮断薬に限らず受容体全般に言えるようですね。
こういうわけで、昔はCOPD患者へのβ遮断薬の投与は遠慮されていましたが、最近では使われているようです。
今日は薬物療法についてお伝えしました。
β受容体や遮断薬について少しご理解いただけたでしょうか?
では、次回は…まだ未定ですが、そろそろCOPDはやめようかな・・・
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<編集後記>
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