心不全の治療 主に病態生理になってしまった・・・ | リハビリに注ぐ少々のスパイス

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臨床での疑問をもとに、色々なことを書いています。
教育にも興味があるので、少しでも多くのセラピストのためになる記事を書きたいと思っています。

まず、心不全というと
『左室機能が低下している』
とイメージしますが、実際には心不全患者の40%は左室機能は低下していないそうです。

これを
『拡張期心不全』
といいます。

ちなみに、ここではEF(左室駆出率)50%を境界にしているようです。

これに対して、左室機能が低下している心不全を
『収縮期心不全』
というようです。

両者に予後に大きな違いはなく、5年死亡率は30%と予後は不良です。

しかし、病態が違うため治療法も異なります。

まず、収縮期心不全です。
いわゆる私たちがイメージしやすい心臓が弱っている状態ですね。

診断は心不全徴候や所見に加え心エコーで行います。
しかし、左室機能が低下していてもADL上支障なく生活している人も大勢います。
なぜ、収縮機能が低下していても問題なく日常生活を送れるのでしょうか?

それは、心不全における運動耐用能低下や心不全症状の発現は
拡張機能に依存している
からなんです。

まず、収縮能が低下している心臓は程度の差はありますが拡張能もある程度は確実に低下しています。

そこにある要素が加わると心不全が生じると考えられています。

また、収縮期心不全の主の原因は左室リモデリングを伴う陳旧性心筋梗塞です。
心筋虚血や心筋変性によって心筋は脱落します、その際に心筋は線維化するのです。
このような形態変化をリモデリングと呼びます。

収縮不全は主にEFで規定されます。
EFが低下すると代償のため
左室拡張末期容積
が増加し1回拍出量を維持しようとします。

EFは1回拍出量を左室拡張末期容積で割ったものです。
ということは、1回拍出量が維持されていてもEFは下がります。


次に、拡張不全です。
拡張不全のの要因は
左室の弛緩障害
拡張後期の硬さ

この2点です。

先ほどお話したように、心筋のリモデリングの結果心筋は硬くなります。
また、心臓は心外膜で包まれているため、拡張末期容積が上昇すると心外膜から圧力を受けます。

その結果、左室拡張末期圧が上昇します。

また、収縮不全を呈するような心筋では筋小胞体機能が障害されており、拡張期の早期にCaイオンの再取り込みが遅れるため弛緩障害が生じます。

このように、収縮不全では必ず拡張不全を伴いますが、その比率は様々です。

ほとんどメカニズムの話となりましたが、ご理解頂けましたでしょうか?
今日はここで1回きりたいと思います。

少々難しい内容になっています・・・頑張って付いてきてください!!
分からないことはなんでも聞いてください★


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