[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~ -4ページ目

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

先日、大阪で100名限定の講演を行いました。

会場は満席で熱気にあふれ、参加者も熱心に聴いて下さいました。

 

大阪で講演すると、毎回楽しい経験ができます。

約1時間の講演だったのですが、今回も楽しい経験が出来ました。

 

なんと講演途中で、突然の質問攻めにあったのです。

今まで、数え切れないくらい講演をしてきましたが、講演途中で突然の質問はありませんでした。

 

大阪人特有の「ツッコミ」ですね。

難しい内容ではなかったのですが、ツッコミの嵐。

これに乗ってはいけまいと、ボケずに真面目に回答させていただきました。

 

小中高と大阪で生活していたので、大阪人の行動はよくわかります。

 

神戸のお洒落な雰囲気や鹿児島の質実剛健と全く違い、

大阪人は、社交的で、明るく、探究心が強い…かと思えば、突然適当になってしまう。笑

 

 

一生懸命講演を聞き、わからないことは積極的に質問する。

大切な時間を使って講演を聞くのであれば、こうありたいものです。

 

講演はライブです。

話し手と聴き手の気持ちのぶつかり合いが、より良いライブを作り上げます。

 

そんな聴き手とのやりとりは、私の講演の楽しみです。

 

これからも全国各地で、聴き手と距離の近い、温かい講演を心がけていきます。

 

 

 

大阪での楽しい講演は以前のこばなしもご覧下さい。

 

第18回 大阪の文化

http://ameblo.jp/ptrc/entry-11091530613.html

先日、中国から13歳の少年が治療に来ました。

 

中国で2度の手術を受けたのですが、残念ながら再発し、今回は主治医から陽子線治療を受けないかと勧められ、当センターにいらっしゃいました。

 

彼は富裕層ではなかったのですが、彼のお母さんがSNSで事情を発信したところ、4000人を超える人々が寄付で治療を支援してくださったそうです。

 

 

治療開始後、センターで働いている2名の中国人スタッフに親子の状況を聞いたところ、宿舎にこもったきりという話を聞きました。

 

これはいかんと思い、特別にセンターで費用を負担し、動物園や植物園など指宿観光をしてもらいました。

 

その後、2人の楽しそうな写真を見せてもらい、安心しました。

 

 

お母さんは、逐次治療の状況をSNSで中国の支援者に発信していたので、以下のような当センターの考えも発信してもらいました。

 

 

『センターは、「幸せな医療」を世界中の患者さんに提供しています。

母とたった2人で異国の地を訪れ、治療を受けることは、心身ともに大変であると想像に難くありません。

少しでも二人が楽しく治療を受けられるよう、センター全員で協力し、ベストをつくしています。

楽しく明るくなってもらえることが、治る力になります。

また、中国からの応援も治る力に繋がります。

皆さん応援して下さい。』

 

 

そんな彼も、無事に治療が終了しました。

 

治療の最終日に、お母さんから、センターへの感謝の気持ちとしての60羽の折鶴をいただきました。

2017年1月11日。

最初の患者さんを治療してから6年が経ちました。

6年間で携わった患者さんは、約2000名にのぼり、陽子線を使い、多くの患者さんの人生に関わってきました。

 

治療に対してのアンケートを見てみると、当センターを選んだ理由として、鹿児島を中心とした、南九州にお住いの方は『近くの施設』というものが最も多くあげられています。

 

一方、関東、関西、北海道など、遠方からいらっしゃる患者さんは、近隣にある同様の施設を選択せず、わざわざ遠方に来た理由として、以下のように回答されています。

 

(1)仕事中心の人生をリセットしたい

(2)定年や主婦で自由な時間がとれる

(3)センターの医療技術の高さと信頼感

 

また、海外からの患者さんは、上記に加え、リゾート滞在型医療を気に入って下さっているようです。

 

 

これからの数年で、日本各地に、多数の陽子線治療施設や重粒子線治療施設の設立が予定されています。

 

 

あらゆる場所で、手軽に陽子線治療が受けられるような時代となっても、私たちは、広大な土地で、引き続きリゾート滞在型医療を提供して参ります。

 

もちろん、医療として最も大切な、治療技術の質も継続して高め、新たな治療方法を研究、確立、提供していきたいと思っています。

 

治療開始から7年目を迎えた当センターは、これからも『幸せな医療の提供』を信念に掲げ、スタッフ一丸となって治療にあたって参ります。

 

今後とも宜しくお願い致します。

Facebookを始めて、4年が経とうとしています。

開始直後に挫折したのですが、日野原先生の本を読んで再度挑戦し、今日まで続いています。

 

第114回 シニア世代のFacebook活用法

http://ameblo.jp/ptrc/entry-11624561794.html

 

 

私の記事は、早朝散歩に始まり、日々の発見、仕事で訪れる様々な地域からの発信を主に、私の生活ログを刻んでいます。

 

次第に「お友達」も増え、今では1000人を超えるようになりました。

お友達にならずとも、フォローもできますので、お気軽にフォローしていただけると幸いです。

https://www.facebook.com/yoshio.hishikawa

 

 

最近の「お友達」の特徴は、私と同年代か、それ以上の年代の方が増えてきたことです。

他者との関わりが希薄になる年代ですが、その隙間をFacebookが埋めていると言っても過言ではありません。

 

先日は、全く会ったこともない高齢の男性から、「先生、友人が行くからよろしくね」と連絡が来たので、予約者のカルテを確認すると、確かに2日後に予約がされていました。

まるで旧知の友人感覚です。

 

 

前回のこばなしで、「高齢者は一人で楽しめる趣味を持ちましょう」と書きました。

 

高齢者にとって、Facebookは孤独にならないための新しい道具です。

「趣味」や「思い」をお友達と共有し、コミュニケーションを取ることができますし、またFacebook自体を趣味にすることもできそうです。

 

 

Facebookに代表されるSNSは、間違いなくこれからの時代における高齢者のコミュニケーションの象徴となっていくでしょう。

 

そして、それらを介した新しいサービスが誕生し、ますます便利な世の中になっていくと予想されます。

 

 

「SNS最盛期だからこそ、直接会って、コミュニケーションを深めたい。」

そんな意見も聞かれますが、SNSは超高齢化社会で大きな問題となっている『孤独』を解消し、誰かと繋がる喜びを高齢者に与えた素晴らしい道具であると思います。

 

何かと問題が取り沙汰されるSNSですが、正しく使いこなすことで、高齢者の生きる希望に繋がりそうですね。

 

そのようなことを考えるのも私の趣味の一つとなっています。

世界的に「高齢者」とは、次のように定義されています。

 

高齢の線引きは曖昧且つ主観的な部分があり、判断は容易ではない。

国連では60歳以上、国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としている。(Wikipediaより抜粋)

 

この定義によれば、どうやら私は高齢者のようです。

 

私の中の定義では「高齢者は、人に迷惑をかけなければ、好きなことができる人」が付け加えられています。

 

 

兵庫県立粒子線医療センターの院長時代、私はセンター近くの宿舎で単身赴任(週末には帰る中途半端な単身赴任)をしていました。

 

今の趣味は早朝ウォーキングですが、当時は早朝ランニングを趣味としており、

神戸の自宅周辺で長年行なってきた早朝ランニングを、単身赴任先でも継続していました。

 

ある日、単身赴任先の山の中を朝6時ごろに走っていた時、あることに気がつきました。

 

それは、神戸の街では早朝でも他のランナーとすれ違っていましたが、単身赴任先の山の中では誰とも出逢うことがなかったのです。

 

「ここで倒れたら一巻の終わりだ!」と気がつき、次の日から負担の少ないウォーキングに変更しました。

 

そんなウォーキングは、ご存知の通り指宿でも継続しています。

 

 

Facebookを始めてからは、写真撮影も趣味になりました。

 

また、兵庫で院長をしていた時に患者さんを通じて知った、十川尚子先生には10年間師事し、ジャズを歌い続けています。

全く上手くなりませんが、声の出し方やインパクトの付け方などを学び、本業でもある講演に生かしています。

 

 

一人一人の高齢者にとって大切なことは、自分自身が楽しむことです。

特に、一人でできる趣味を身につけることをお勧めします。

 

趣味を通して自分磨きを行い、社会に還元する。

そんな素敵な高齢者が増えることを願っています。

 

楽しみましょう。