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[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

先月、中国で泌尿器の腫瘍に関係する学会で、陽子線治療に関する講演をしてきまた。

 

この春、センターに見学に来られた、中国で一番著名な北京大学のN教授の招待での講演です。

講演当日は素晴らしい天気で、講演終了後、万里の長城の見学に行きました。

 

北京市内から約2時間かかりましたが、やはり、中国を訪問した人が一度は訪れる場所だと思いました。

このような巨大な壁を紀元前から作っている中国はやはり、凄い国です。

 

3日目の朝食は、N教授と一緒に食べ、そのあと空港に向かいました。

北京の空はPM2.5で充満しているようです。

空の上から見ると北京上空は、厚いPM2.5の雲に覆われていました。

韓国上空から日本に近づくほど、地上がはっきり見えてきました。

 

おそるべし、PM2.5。

 

3日間の短い北京訪問でしたが、朝昼晩と中華料理を食べ続け太ってしまいました。

 

明日から、減量します。

指宿に単身赴任をして、7回目のお正月を迎えました。

早いもので、赴任と同時に誕生した孫娘は小学一年生です。

 

 

指宿の地では、それまで以上に「陽子線治療」に私の情熱を注ぎ込んできました。

また、正しい考え方を啓蒙する為、世界中を飛び回り駆け抜けた7年間でした。

 

 

7年前、兵庫県立粒子線医療センターで育て上げた医療を指宿の地に持ってきました。

それから、あらゆる試行錯誤を繰り返し、陽子線治療の適応の幅を広げて来ました。

 

その間JCIの認証も取得し、昨年は更新することができました。

 

早期乳がんに対する陽子線治療の研究も進み、臨床試験も開始しました。

こちらはメディアにも大変大きく取り上げていただきました。

 

現在、多くの女性芸能人の方が「乳がん」と闘い、国民の皆さんの予防的な意識が一層高まっているように感じます。

「乳がんを早期に発見し、切らずに陽子線で治療を行う」を実現させる為、今後も注力したいと思っています。

 

7年間で出版した、2冊の拙著「がんは治る!時代が来た」「がんは陽子線で治す」も反響をいただき、著者冥利に尽きます。ありがとうございます。

 

 

当んセンターでは、いわゆる「がん難民(*)」になる患者さんに対しても、陽子線治療が役に立てそうな場合、患者さんやご家族とよく話をして、理解していただいた上で治療を行なって来ました。

 

*「がん難民」

もう手遅れだと治療をほどこしてもらえない患者さんや、自分に適切な治療が分からず治療方針に悩む患者さん

 

大学病院や大病院と違い、我々は地方にある陽子線治療に特化した施設です。

その為、職員がそれぞれの患者さんと日々向かい合い、名前を呼んで挨拶を交わすことのできる環境が整っています。

そのような環境が、がん難民と呼ばれる患者さんにも寄り添うことのできる一因と考えます。

 

センターでは、開設当初から一貫して「幸せな医療の提供」を使命に掲げて来ました。

そして、全職員が私の意図を理解し、それらを形にしてくれています。

2017年も変わることなく、究極の「幸せな医療」を目指して精進したいと思っています。

 

 

当こばなしも6年目を迎え、1日100〜200名(UU)の方が、毎日ブログを見て下さっています。

本当にありがたいことです。

 

これからも、全ての人に優しいセンター、世界に誇れるセンターとして、南九州から世界中に幸せを届けます。

その一端として、このこばなしでも情報を発信し続けたいと思っています。

「11月中旬にスーパームーンを見ることができる」

それを知って、私は数日前から楽しみにしていました。

 

ところが残念なことに、当日の鹿児島はひどい雨...。

いつも通り夕食を済ませてから、家の扉を開けて空を確認するも、やむ気配のない雨。

 

それを確認し、すぐに眠りにつきました。夜の8時半でした。

(私にとっては普通の就寝時間なのですが、寝る時間を人に言うたび驚かれます。)

 

月曜日だったのですが、金・土・日が非常に忙しく、身体もくたびれていたようで、すぐ深い眠りにつきました。

 

 

何時間寝たでしょうか。

枕元のカーテン越しに入る明るい光で目が覚めました。

 

時計に目をやると、夜中の4時半です。

カーテンを開けて空を見ると、素晴らしい満月でした。

 

迫力のある満月。これは、紛れもなくスーパームーンです。

急いでカメラを手に取り、撮影しました。

 

 

 

それから完全に目が覚めたので、メールで仕事の報告等を確認・返信し、5時過ぎに早朝ウォーキングに出ました。

いつも以上に道が明るく、スーパームーンの威力を実感しました。

 

雨上がりの海岸沿いを歩く頃には、月は雲に隠れてしましたが、気持ちよくウォーキングを楽しめた朝となりました。

 

 

次回のスーパームーンを見ることができるのは18年後だそうです。

 

18年後は、どんな楽しい世界になっているのでしょうか。

今から楽しみでしかたがありません。

先日、熊本県で講演を行いました。

会場が熊本城の側だったので、講演までの時間を利用して、お城の周囲を散策しました。

 

震災で深刻な被害を受けた熊本城の姿をメディアを通してよく目にしましたが、今では修復も大分進んでいました。

 

私は、1995年の阪神大震災を神戸の自宅で体験し、その後の復興を見守ってきた一人です。

熊本城の石垣の崩れや傷ついた姿を見て、その当時の倒壊した建物や、傾いたビル群を思い出しました。

 

 

有難いことに講演には多くの方が参加し、陽子線治療に関する私の話を熱心に聞いて下さいました。

 

今回の講演では、同じ大震災を経験した者として、「心にも身体にも優しい最先端の医療」を伝える気持ちが強く、私もいつも以上に熱くお話しさせていただきました。

 

 

がんばろう熊本。

 

同じような大震災を経験した者として、被災者の皆さんの気持ちは痛いほど良くわかります。

お城の側で熊本の復興を願いました。

先日あった相談を紹介します。

 

相談者は、人間ドックでがんが見つかり、専門の病院を紹介された患者さんです。

 

紹介先の病院を受診しましたが、以前からかかっている先生の方が良いと感じ、

結局、元の病院で投薬による治療を開始しました。

 

治療前に「このがんは転移しているから、薬での治療を行います」と簡単な説明をされ、治療が始まったそうです。

 

しかし『転移』と言われたことが気にかかり、数ヶ月後、こっそりと別の病院で検査を受けました。

 

その結果、『心配ない(薬が著効していた気がします)』ということだったので、主治医の先生に報告したところ、内緒で検査に行ったことを、ひどく怒られたそうです。

 

 

今回の相談は、『陽子線治療が私に適応するかどうかを知りたい』と、また、こっそり来たそうです。 

 

そこでまず「こそこそと違う病院を回るのは、決して得にはなりません。こそこそしないほうが良いですよ」と、アドバイスしました。

 

ただ、今かかっている先生は熱血漢で、紹介状を書いて欲しいと言ったら、また怒られるということなので、次のようにアドバイスをしました。

 

「まず、看護師長さんに自分の気持ちを伝えて、主治医の先生にどのように紹介状を書いてもらえば良いかアドバイスしてもらいましょう」

 

このような時、多くの場合、主治医の先生以上に親身になってくれるのは看護師さんです。

 

同じような境遇にある方は、是非、看護師さんを頼って下さい。

きっと中間的な立場から、あなたに最適な方法を親身になってアドバイスしてくれることでしょう。

 

 

このような話を時間をかけて丁寧にしたところ、ようやく理解していただき、不安も無くなったようなので相談終了となりました。

 

 

当センターでは、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。

そうすることで、言葉にならない気持ちを汲み取ることができ、それらをカンファレンスを通して全スタッフで共有しています。

 

 

患者さんの声を聞くこと。

 

それは、幸せな医療を提供するために最も大切なことだと考えています。