≪100分de萩尾望都≫見ました | 烏丸ママのブログ

≪100分de萩尾望都≫見ました

今日の話は長くて、興味のない人にはまったく面白くないかもしれません。

遅ればせながら

1月2日に放映された≪100分de 萩尾望都≫を見てきました。

 

 

これめちゃくちゃおもしろかったです!

少女漫画の神様萩尾望都を

ファンの4人の論客がそれぞれのお気に入りの作品を取り上げて論じます。

その論客と作品は

作家 小谷真理「トーマの心臓」

マンガ家 ヤマサキマり「半神」「イグアナの娘」

フランス文学者 中条省一「バルバラ異界」

作家 夢枕獏「ポーの一族」

これらの人の解説とか読みがとっても深く

面白くて、ただただハ~とかホーとか思いながら聞いていました。

そして萩尾作品がどれだけ哲学的で宗教的か

また時代を先んじていたかということを改めて感じました。

 

まずトーマの心臓

私が初めて萩尾作品に出会ったのは小学生のころ。

小学館の少女コミックに「トーマの心臓」や

「ポーの一族」が連載されていました。

しかし小学生には難解でよくわかりませんでした。

(その他少女コミックには竹宮恵子先生や大島弓子先生、

集英社のマーガレットには

池田理代子「ベルサイユのばら」や山本鈴美香「エースをねらえ!」、

少女フレンドには大和和紀先生や里中満智子先生

りぼんには一条ゆかり先生という大御所たちが連載されていて

どれも読んでいたのです。。。すごい時代でしたね。)

『トーマの心臓』のあらすじの記憶が結構曖昧でしたが、

この番組であらすじを聞いていると

だんだん思い出してきました。

舞台はギムナジウムの男子寮

今でいうところのBL(ボーイズラブ)作品です。

これとか竹宮恵子先生の「風と木の詩」を読んで

寄宿制の男子校というのになんか憧れを持っていて

「戦場のメリークリスマス」でそんな学校が出てきたとき

なんかドキドキしたのを覚えています。

ここで小谷真理さんが言います。

「でもね、こんな男子寮ないんです。

これはファンタジーです。」

そういう意味で、宝塚とかぶるんですよね。

男であって男でない。

ファンタジーというところが。。。

(番組には宝塚の舞台化映像も出てきます。)

この作品に出てくる少年は14歳です。

「ポーの一族」に出てくるエドガーも14歳です。

この14歳が大事なんだそうです。

13歳は幼すぎる。15歳は大人すぎる。

だから14歳。

 

なんで男子校の設定になるかというと、

少年は自由なんですと、ヤマサキマリさん。

女の子は何をするのも言い訳しなくちゃいけない。

おしとやかでいなさいと言われているから。。。

これは萩尾先生も同じことをおっしゃっていました。

 

そのヤマサキマリさんがとりあげたのが「半神」と

イグアナの娘

これは私の好きな作品で以前ブログにも書きました。

 

ヤマサキさんも油絵から漫画に転向したから、

おかあさんとひと悶着あったようですが

「萩尾さんもおかあさんと確執があったんじゃないだろうか」

とおっしゃっていましたが、まさにそうでした。

今でこそ「母という病」とか言われていますが

当時としてはとても新しいお話です。

但し萩尾先生のお母さまは

「あれを読んで泣いたたい」

と、言われたそうです。

 

すでに長いからとばしますが、

夢枕獏さんは萩尾作品を読んで

「こんな世界があったのか」と少女漫画の世界にはまったそうです。

ポーの一族」を読むと、魂が透き通ると、

夢枕獏さんは言います。

主人公のエドガーはバンパネラ(吸血鬼)ですが、

エドガーは萩尾さん自身じゃないかと。。。

集団の中で違和感のある者がどう生きていくか

というのがテーマになっていると。。。

おそらくパネリストたちが語った後で

萩尾さんにインタビューしているんでしょうね。

その話の後で答えのようなことをおっしゃいます。

正解でした。

自分は落ちこぼれで異端者のエドガーだったと。。。

バラのエキスは血の代わりになるらしい。

 

司会のカズレーサーさんもうまくてですね。

うまいこと締めくくられました。

「萩尾さんを知らない若い子が萩尾作品を読んだら、

『xx(別の作品)みたい』と思うでしょうが、

この人が生み出したんです。

やっぱり萩尾さんは神様に違いない。」

紹介されていた作品貼り付けておきます。

来月京都マンガミュージアムにでも行こうかな。