A. Godfrey, S. Del Din, G. Barry, J.C. Mathers, and  L. Rochester.

Instrumenting gait with an accelerometer: A system and algorithm examination.Med Eng Phys. 2015 Apr; 37(4): 400–407.

 

本研究では、若年者と高齢者で試験プロトコルを用いた実験室基準と比較し、低コストBWMの使用を検討した。

 

本研究のBody worn monitor(BWM)とは

"L5レベルと取り付けられた3軸加速度センサー"のみである

 

 

実際に計測されたデータは以下のように記載されている。

紫色の線は加速度の垂直成分(αv)

緑と赤色の曲線はそれぞれMatlab(Mathworks、USA)で実施されたガウスウェーブレット変換を用いて加速度信号を積分し、次いで微分することにより、加速度の垂直成分を平滑化する。

ICイベントは、平滑化された信号の最小値として同定する。 

FCイベントは、さらなるウェーブレット変換の分化から得られた信号の最大値として同定する。

(John McCamley et al, Gait & Posture 36 .2012.316–318)

 

以下のICCの結果より

BWMは歩数と時空間的歩行特性を推定するための有効なツールであるが、

変動性(ばらつき)と非対称性の結果は一致していないことがわかった。

 

 

まとめ

できること⇒歩数や時空間的歩行パラメータ(ステップ長や立脚時間)

できないこと⇒歩行の変動性や左右非対称性の信頼性が乏しい

できないことに関しては、別の評価方法を考慮した方が良さそうです。

3月10日

この日は宝塚リハビリテーション研究会主催の

「第1回宝塚リハビリテーション研究学術集会」が開催されました。

 

自分が入職した当時から学術に力を入れている病院であったことが

理解していたのですが、まさか自分の病院で学術集会が開催されるなんて

想像もしていなかったです。

 

学術集会に約150名もの参加申し込みがあり、当日は大盛況でした。

 

機器展示では、帝人ファーマ様、パシフィックサプライ様、大和ハウス様と

多くのリハビリ機器を取り扱う企業の方々にご協力して頂きました。

舞台の準備をしている間にめっちゃ人が集まってて驚きました。笑

 

基調講演では

大阪府立大学の内藤泰男先生より

「臨床研究の意義と理解」について

 

教育講演では

大和ハウスの三鬼健太氏より

「ロボットリハビリテーションの現状と課題」について

 

実践報告では

当院の中谷知生より

「キャリアラダーを通したセラピストの能力向上への取り組み」について

 

ご講演して頂きました。

 

すべての講演が理学療法士としての根幹を形成していくために必要なことを

教授してくれるような、貴重な講演だったように思います。

「キャリアラダーを通したセラピストの能力向上への取り組み」のスライドは下のリンクから見れますので、ぜひ見て下さい。

http://ryouhoushi.net/page54

 

 

初めてのことばかりでしたが、学術集会の理事会メンバーとして関わることは

自分自身にとってかけがえのない体験であったと思います。

 

すでに第2回宝塚リハビリテーション研究学術集会も開催予定ですので、

興味を持って頂いた方はぜひご参加下さい!

 

13日

自分の大学院合格祝いに同期が焼肉をご馳走してくれました!

焼肉中にも「同期とはなんぞや」っていう話になりましたが、

本当に良い同期に恵まれて幸せでした。

 

より一層自分自身頑張っていかないと思わせて頂いた1日でした。

ありがとう!

 

 

16日

送別会。

今年も多くの方が違う部署に異動されます。

僕が入職した時からお世話になっている先輩、尊敬する主任、いつも一緒だった同期、いつも勉強熱心な後輩。

感謝する気持ちと寂しい気持ちでいっぱいになりました。

もう一年だけでいいので一緒にお仕事をしたかったです。

本当にありがとうございました。

教わった多くのことを後輩に伝えていくように日々の臨床を頑張っていこうと思います。

梶さん、最後だから違う表情もしてほしいな・・・笑

 

送別会に加えて、

プリセプターとして関わっていた松永さんからプレゼントと手紙をもらいました。

手紙を読んですぐ、迷惑なぐらい長いメールをしてしまいましたが

本当に良い後輩に恵まれて、指導する機会を頂けたのはとても幸せでした。

お互い来年度も一緒やからもっとディスカッションする時間を作っていこう。

(写真は泣いちゃってるので載せないでおきます笑)

 

 

最後は色々と思うところがあったので、水田くんと二人で二次会をしました。

残されたものとして頑張っていかなあかんね。

熱い気持ちをいつまでも持ち続けよう!

脳卒中患者さんを担当すると治療・更生用下肢装具を作製することが多く、

理学療法士にとっては身近な物となっています。

 

本邦ではGSDとか

海外誌では油圧制動短下肢装具 ankle-foot orthosis with oil damper

と呼ばれており、宝塚リハビリテーション病院ではたくさん使用します。

 

歩行のような連続的な動作の中で

下肢装具が一部の機能を補完すること(一次効果)は

その効果によって追従する波及効果(二次効果)が認められるはずです。

今回はそれをちょっとまとめてみました。

 

下肢装具とStride Time Variabilityとの関連

(小宅ら.第48回日本理学療法学術大会)

 

装具着用による歩行安定性の改善率(装具有り/装具無し)従属変数とし、関連する因子[(歩行因子として歩行速度、歩行率、重複歩距離、歩行比)(身体機能として運動機能・感覚機能→SIAS、筋緊張→MAS、下肢筋力)]独立変数としてstepwise重回帰分析を行なった。

装具着用によって歩行速度は0.27±0.14 m/sから0.40±0.22 m/sへ増加した。また歩行安定性は7.78±3.82%から5.01±1.41%へ減少し、安定性が改善した。歩行安定性の改善率は、0.75±0.28 であった。

 

重回帰分析の結果、歩行安定性の改善率に有意に関連する因子として抽出された独立変数は、装具無しでの歩行安定性(β=-1.05、p<0.01)と歩行速度(β=-0.58、p<0.01)、および麻痺側下肢筋力(β=0.35、p<0.05)であった。

つまり、装具無しでの歩行が不安定な対象者ほど、装具着用による改善効果が高いことが示された。また対象者間で装具無しでの歩行安定性が同等ならば、装具無しでの歩行速度が速く、且つ、麻痺側下肢筋力が低いほど、装具の着用で歩行安定性が改善しやすいことが示された

 

※ここで下肢装具の種類が記載されていなかったので、詳細はわかりませんでした。

 

 

油圧制動短下肢装具(AFO-OD)と筋電図との関連

荷重応答期での腓腹筋の筋活動を減少させることが示された。

(K. Ohata et al. / Gait & Posture 33 (2011) 102–107)

 

特に脳卒中患者において、足関節周囲筋の同時収縮が問題となってきますが

その問題点にAFO-ODが改善の一助となる可能性があります。

 

 

KAFO-ODと立脚期の対称性との関連

(高木ら.第48回日本理学療法学術大会)

 

脳卒中患者7名(下肢BRSⅡ 5名,BRSⅢ 2名)を対象に

セラピスト1名が後方介助歩行を行なった。

KAFOは、KAFO-OD条件と底屈のみ固定条件の2条件で実施した。

 

結果、2条件間で歩行速度・歩数・麻痺側および非麻痺側単脚支持時間に有意差を認めなかった

 

これはあくまで、介助歩行時のパラメータであること・条件差が底屈固定か底屈制動ということを考慮して有意差がなかったことを知見して増やす必要がありそうです。

 

 

AFO-ODと歩幅の対称性との関連

(山本澄子ら.油圧を使用した短下肢装具の開発.2002)

 

対象は脳卒中患者4名であり、各装具とAFO-ODでの歩行速度および歩幅対称性を比較した研究です。

 

即時的な歩幅の対称性は1名のみ改善が認められています。

これは下にも記載していますが、歩幅の改善はAFO-ODの本来の効果ではなく、波及効果と考える方が妥当であり、それにはある程度の継続的な効果を考慮するべきであることを示しているのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

AFO-OD(GS)の継時的使用による歩容への影響

(春名 弘一.油圧制動短下肢装具Gait Solutionの継続使用による脳血管障害片麻痺者の歩行変化.2011)

対象は脳卒中患者3名であり、GSを適合した初日・初日と3週間後・GS継続(既存AFOとGS3週間後)それぞれの変化を検証した研究です。

 

筆者は、GSの即時効果は理論的に認めつつも、麻痺側下肢だけでなく非麻痺側下肢の運動制御にも変化(二次的効果)を与えると考え、その二次的効果には多少の時間を要すると仮説を立て検証されています。

 

結果、GSを適合した初日においてGSの即時効果である装着側の立脚相COG上昇はすべての患者に認められました。しかし、二次的効果である非麻痺側の歩幅の改善を認められませんでした。

ただ3週間後には、すべての患者において歩行速度の向上、3名中2名においては非麻痺側の歩幅の改善を認めました。

つまり、筆者の仮説は立証され、GS使用による波及効果にはある程度の学習期間を要することがわかりました。