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おはようございます。
このブログは、昨日からの続きとなります。↓
少々、レトロなYAMAHAフォント&ロゴのハードケース、当然空箱ではなく、中身、すなわちギターが収められています。
言うまでもないことですが、中身のギターを購入せんがために、過日、某中古楽器店にてネットショッピングをしたわけです。
お待たせいたしました。
逸る気持ちを抑えつつ、その開封の儀を挙行いたします。
Open the guitar case!
[ジャーン!]
出ました!
私がギターを始めて30年近く経った今、漸く、漸く、我が垂涎の的としていたこのギターを入手することができたのであります!
[遂ニ入手セリ…、噫、感涙! My Dream has come true.]
YAMAHA SG12弦ギター(1968年製)です。
現行で販売されているものにもSGという名のモデルは有りますが、それとは姿かたちが全く違う、初期のものです。
現行のSGはこちら(↓YAMAHAさまの公式サイトです)
1965年前後、日本に巻き起こったエレキブーム、その立役者となった、寺内タケシとブルージーンズですが、
モズライトに持ち変える前の一時期、YAMAHAの楽器を使用していたことから、ブルージーンズモデルと呼ばれております。
このブルージーンズに一時期在籍していたのが、のちの作曲家・音楽プロデューサー(ジュリーこと沢田研二氏を筆頭に、数多くの音楽プロデュースに参加)として大成した、加瀬邦彦氏です。
加瀬さんは、1966年6月のビートルズ日本公演を期に、自らのバンド「ザ・ワイルドワンズ」を結成、
同年11月5日、デビュー曲「想い出の渚」が特大ヒット。
その後もヒット曲を連発し、グループサウンズ(GS)ブームの中心的存在になったわけですが、その加瀬さんが手にしていたのが、今回私が入手した、ブルージーンズモデルの12弦ギターというわけです。
ブルージーンズモデルは、エレキファンの中では今でも根強い人気があるにも関わらず、一般的には、「マニア」的に扱われる傾向があるため、
これまで数回レプリカが販売されていますが、いずれも数量限定のため、すぐsold outとなってしまうのです。
[私の6弦ギターも売り切れ前に確保しました]
私の6弦ギターの記事についてはこちらをどうぞ。
したがって、このモデルの売買市場は、中古市場メインということになりますが、やはり、なかなか出てきません。
現在はネットオークションやメルカリなどの個人間売買でも賑わっており、漸く6弦ギターはちょいちょい見かけるようになりました。
しかし、この12弦ギターだけは、全くと言っていいほど出てきません。
おそらく6弦ギター以上に販売数量が少ないにも関わらず、J-POPシーンで活躍された加瀬邦彦さんの保有楽器と同モデルということで、極端な需要と供給のアンバランスが生じていることに要因があると考えています。
ネットで画像検索して、当モデルの写真があり、急いでサイトに行くと、既に売り切れの悲しい文字の連発…。
熱心なコレクターは、絶対手放さないだろうし、永遠の夢なのかなと思っていた矢先、同じYAMAHAの現行人気モデル「パシフィカ」の12弦ギター(↓の写真)がメルカリで出品されており、急いで購入したのは先日のブログで記載の通りです。
[現行のパシフィカですら12弦ギターモデルは既に販売中止になっています]
パシフィカの12弦ギターによる、清々しいストロークをしながら、
「ひょっとしたら、ブルージーンズモデルも手に入るのかもしれない」と戯れに思っていました。
その時は、本当に戯言に過ぎなかったのですが、事実は小説より奇なりと申します。
これが、わずか一週間後に現実のものになるのです。
その日は、出勤前の朝の時間帯でした。
何となく、YAMAHA12弦ギターで画像検索したら、私の好きなブルーのボディのブルージーンズモデルの写真が有りました。中古楽器店が出した画像のようです。
「どうせ、既に売り切れなんでしょ」と思いつつも、その楽器店のサイトへ行くと、何とまだ売出し中では有りませんか!
金額は253000円、ヴィンテージ品(何せ「還暦」の声も近いです)と、上記のレア度から適正だと考えました。
このチャンスを逃したら、二度と訪れない…。
普段物欲のない私ですが、こういう時の直感は妙に冴えています。
…十数秒後、カード決済完了により、売買契約、ここに締結。
長年の夢が、また一つ叶った瞬間でした。
決済していた手は少し震えていました。
まだ人の気配の少ない朝だったから実現したかのもしれません。
あと数時間、いや、あと数十分遅れていたら、他の人の手に抱かれていたかもしれません。
そして数日後、あの旧いギターケースに収められ、念願の、念願のYAMAHAブルージーンズモデルの12弦ギターを我が手中に収めたわけです。
丁寧に、丁寧に、本当にいたわるようにに包装の衣装を外し、その曲線美きわまるボディを、優しく我が腕に抱きました。
こちらヘッド部分です。「NIPPON GAKKI」とはヤマハの旧社名、日本楽器(1987年にブランド・社名一体化で変更 )のことです。このことから、ヴィンテージものということがわかります。また当時のギターで標準でついていた0フレットもあります。
そして丁寧に、丁寧にチューニングを施した、そののち、
而して、ここでも、私の音楽を始めるきっかけの一つになった「想い出の渚」のオリジナルキーである、Eメジャーコードをストロークしました。
♫ジュラ~ン、ン、ン…
12弦ギターの音色、最大の特徴である、セルフ・コーラスの清々しい響きが部屋にこだまします(アンプを通さずとも、凄く響き渡ります)。
しかもパシフィカのそれとはまた違う、あの頃風の得も言われぬ、懐かしい響きです。
そして、「想い出の渚」のイントロを、加瀬さんになったつもりで弾いてみます。
(↓You Tubeより引用 左から2番めが加瀬邦彦さんです なお加瀬さんのはクリーム色or黄色です)
♫君を見つけた、この渚に…
そして手前味噌ながら、私がPしているボカロGS「ザ・ヴォーカロイズ」のデビュー曲「渚よふたたび」のフレーズも弾いてみます。
♫潮風が頬にkissをして…
弾いているうちに、またしても、私の目には涙、そしてそのしずくが頬にkiss…。
そして、またもや噂を聞きつけて、私がPしているボカロGS「ザ・ヴォーカロイズ」で、同じYAMAHAブルージーンズモデル12弦ギターを担当してもらっている(という設定です)のKAITOくんもやって来て、祝福してくれました。
[アッ、マスターも僕と同じモデルを手に入れたんですね!]
そうなんだよ、KAITOくん。
やっと、追いついた(しかし結果は、意外と早かった)、主の私であります。
[ジャケットです。KAITOくんと色まで”おそろ”です]
さて、わずか1ヶ月の間に、プレミアで相応の値の張るギターを2本購入してしまった(2本合計で約30万円也)私ですが、まるでお誂え向きのように、自由用途ということで何となく貯めておいたヘソクリが同額あったので、これで充当することができます。
私は現在美しく青きボディの、フェイバリット・ギターが3本揃い、もちろんインテリアだけにするのではなく、しっかりと我が胸に抱きしめて、これまで以上に、いい音楽を作ったり、自分でも演奏したり(そして、彼らのバンドにチョイチョイお邪魔してみたり…向こうはイヤーな顔をするでしょうが)、していきたいと思う、今日この頃です。
[いずれも青い夏の海を想わせる美しいフォルムとカラーです]
今日も一日宜しくお願い致します。
※ この記事はヤマハ株式会社さまとは、一切関係が有りません。