刺青|賽のじ雑記 -66ページ目

粋な江戸っ子浮世絵師 歌川国芳展 - アダチ版画研究所(の、つづき)

さてさて、昨日のつづきです

今回の展覧会は「国芳」展なんですが
ここアダチ版画研究所さんの展覧会は
他の展覧会とは一味違います

何がどう違うかと申しますと
ここで展示されている国芳作品は全て
アダチ版画研究所さんで復刻された
錦絵なんです

刺青|賽のじ雑記

その復刻の作品がこちらのお仕事場で
彫られています

本物じゃなくって復刻?と侮るなかれ

摺りから150年以上経過した錦絵は
いくら保存状態が良好でもその状態は
ある程度の損傷や退色があり
また、その保護の為に
とてもデリケートな扱いを求められています

明るい照明なんかも当てられないしね

本展覧会では江戸の人々が手にした時と同じ感動の
鮮やかな錦絵を明るい照明の下で観る事が出来ます

しかも「坂田怪童丸」や「相馬の古内裏」の
シミや虫食い一つない状態の錦絵が
キャバクラの飲み代程度のお値段で
お持ち帰りまで出来ちゃうんですよ!

そしてその復刻の肝心要のクオリティーは
摺られた錦絵を観れば一目瞭然!

お仕事中にお邪魔したにも拘らず
新實の親方はとっても暖かく迎えてくれ
気さくにお話をしてくださいました

そして仕事中の版木を気軽な感じで
「ほれっ」と手渡してくださったのですが
その版木はなんと主版の「彫」の真っ最中の
「通俗水滸伝百八人之一個」の
「浪裡白跳張順」所謂「水門破り」の図

この作品の完成は今回の展覧会には
間に合わないそうなんですが
この日に講演をされた岩切友里子先生監修の
「没後150年 歌川国芳展」の
開催までには間に合うとの事

この展覧会は春の大阪、夏の静岡と周ってきて
12月17日から来年2月12日の会期で
六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されます

没後150年展では国内最大級だと思うので
これは全員参加決定の展覧会ですね

前後期でほとんどの作品が入れ替わるそうなので
2度の来訪が必須ですよ

詳しくは↓こちらのサイトをご覧ください

没後150年 歌川国芳展
・会期 12月17日から来年2月12日
・会場 森アーツセンターギャラリー
    東京都港区六本木6丁目10-1
    六本木ヒルズ森タワー52F

そして来月11月19日に
ここアダチ版画研究所さんの
「歌川国芳展」では
イベントの第二弾が企画されており
この「張順水門破り」の彫りの実演が
解説つきで観られるんです(←と聞いてます

※「張順の水門破り」の彫りの実演が観られる
と、言うのは僕の思い込みと勘違いと早とちりです
19日には「猫飼好五十三疋」の部分図を
予定しているとの事

以下、間違いによる記述が含まれますが
どうぞ容赦ください

なお、実演はありませんが「張順の水門破り」の
製作中の版木の公開はありそうな模様です


コノイベントデハボクモオハナシヲ
サセテイタダクコトニナッテルヨウデス
(↑ちっちゃい声でね)

お陰さまで予約席数は満席に
なってしまったようなんですが
立ち見で良ければ現時点ではまだ
予約を受け付けているみたいなんで
興味がある方はアダチ版画研究所さんの方に
問い合わせてみてください

あ、くれぐれも言っときますけど
僕のおしゃべりは立ってまで聞く
値打ちはありませんよ

カチカチでイキナリ搬送退場!
なんて事も十分にありえますから(笑

でもこの水滸伝の本気の彫りなんて
二百年近くぶりでしょうし
「水門破り」の彫りなど
生きてるうちにはもうないでしょうから
お好きな人は是非観てみたいですね

でもってこの「水門破り」も
摺りあがったら販売されます

正式の価格が発表になったかどうか
わからないんですが
僕が伺った価格はビックリするくらい
お買い得な価格でした

この木版画というのは
前の記事でちょっと触れましたが
摺師さんの猛烈な力仕事の上で
制作されています

ですからどうしても版木の消耗が避けられません

当時の錦絵を見ても
版を重ねたものは磨耗の激しい版が外され
色数が減らされたりしてます

その外された版は彫師の腕の見せ所の
美しい細かな細工の部分だったりもするので
せっかくの購入をこのタイミングにお考えの方は
最上のクオリティの最初の摺りのモノの
ご予約をおすすめします^^

なんてったって当時の江戸のおあ兄さん達が熱狂した
「通俗水滸伝百八人之一個 浪裡白跳張順」
「水門破り」の摺りたてが手に入る貴重な
チャンスですからね~

と、ここでゆっくりとは
してられなかったんですわ
岩切友里子先生の講演を聴き逃しては・・・・・・・・

ってな訳で、お仕事場に突然伺って
バタバタとおいとました失礼
親方、お弟子さん共々どうかお許しください
(↑こんなトコで言わずに直接言いなさい!

緊張しちゃって去り際の最後っ屁みたいにしか
お写真をお願いできませんでした

勇気を出して彫りかけの版木の写真の撮影の
お願いができたら良かったのになぁ(←バカ

刺青|賽のじ雑記

という訳で(どういう訳だ?
岩切友里子先生の講演です

さすがの貫禄で楽しいお話を
たくさん聴かせてくれました

その分来月に向けた僕のハードルが
ググーンと上がりましたけどね
(↑比べるレベルが違いすぎ

この講演の後、岩切先生と研究所の方々と
お茶を飲みながらお話をさせていただける
機会をいただきました

はじめてお会いする憧れの岩切友里子先生は
天真爛漫でとってもチャーミングな女性でした^^

関係の皆さん
たくさんの楽しい機会をありがとう

11月19日は精一杯頑張りマッス!

アダチ版画研究所
東京都新宿区下落合 3-13-17
電話 03-3951-2681


刺青|賽天 - www.psyten.com