中野のハナシ | じゆうちょう

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ラクガキです。

あの伝説のツアーファイナルから9日が経った今、振り返っていこうと思います。

 

単純に手透きの時間が無かったのでここまで延びてしまったという事実には目を瞑っていただきたい。

 

 

 

まずツアーファイナル(以下、中野公演)を語る上で欠かせないのはあの物販待機列です。

 

私が中野サンプラザに到着したのが、当日(8/10)のAM7:30頃。

そして物販の開始予定時刻が、PM15:00。7時間以上のギャップがありました。

 

だというのに、私が到着した頃には既に50人程の人が物販の待機列を形成していたのです。

物販には数量限定グッズがいくつもあったので、それを狙って早めに並ぶ人が少しはいるのではないか、という程度の読みだったので、面食らってしまいました。

 

客観的に見ると朝からオタクがサンプラザ前に集っている異様な光景でしかないのですが、妙に感動してしまったんですよね。7時間前から並ぶほどのパッションを持ったファンがこんなにもいるんだというところにですけどね。やってることは普通にヤバイと思います。

 

到着してからは私も普通に並んで、会場の時を待ちました。

途中スタッフさんが冷えピタ配ってくださってありがたかったのですが、温めでしたね笑

あと、物販入場時に、サイン入りパネルの抽選とか、衣装展ではしゃいだりとか、フラスタの素晴らしさに言葉を失ったりだとか、諸々済ませてしまったので、会場したからはゆったり出来ました。何度見ても衣装とフラスタには感動したのですが。

 

開演前までの話はそこまでにしておかないといつまでも書き続けられそうなので切り上げます。

当日は待機列から開演までの間にも色々とあって、濃い一日だったなと改めて思います。

 

 

そしていよいよ開演。ここからは丁寧に綴っていきたい。

 

 

まず、今回のツアーの共通項として、「カレンダーのコイビトのオルゴールverで開幕」、というものがありました。

それは中野公演も変わらず、エモーショナルな雰囲気で幕があがりました。

 

ですが、中野公演はここからが全く異なりました。

 

いきなり、耳慣れないメロディが流れてきたのです。

いや、耳慣れていないわけではないのですが、ピアノ(不明瞭)アレンジであったのと、およそ予測とは全く異なる曲の登場に脳の処理が追いついていなかったのだろうと思います。

 

その曲というのは「トドケ ミライ!」

くっすんのソロ活動において重要すぎる位置にある楽曲です。ソロ活動を初めの頃から追っている人ならば各々の何かしらの思い出が詰まっている、そんな楽曲であると思います。

ですが、このツアー中、この中野公演に至るまで一度も披露されることはありませんでした。

披露されない期間が続くにつれ、私のこの楽曲に対するエモーショナルは最大値に近づいていきました。

 

「絶対にこの曲は雑にやらないで欲しいし、グッとくるタイミングであって欲しい」

 

というような、ある種自分勝手な想いを抱くまでになり、マイセトリ(自分の妄想100%の最強セトリ)でも個人的にとても重要な、後方に「トドケ ミライ!」を置きました。

 

そういった妄想を念頭に置いて、中野公演に赴いたわけなのですが、実際の「トドケ ミライ!」の位置は最序盤、初手でした。

 

そのある種信じがたい事実をくっすんが歌い始めたあたりで脳が理解し、直後、久しぶりに「トドケ ミライ!」を聴けたというエモーショナルと、ピアノアレンジに抜かれた度肝と、「何故この位置づけなのだろう」という疑問が入り混じって心持ちが非常にカオスなこととなってしまいました。

 

そんなグワングワンした心持ちの中だったので、純粋な感動を享受することができず、最終的に疑問が強く浮き上がってきてしまったまま、次の曲へと相成りました。

 

今だからこそこんな冷静に「次の曲へと相成りました」だの書くことが出来るのです。

当初は息をつかせぬ間だったというのもそうですが、それ以上に、次の曲が私に与えた衝撃というものが半端ではなくて、人格を保っていられたかすら不安です。

 

その次の曲というのが

 

「First Sweet Wave」でした。

 

その遺伝子に刻まれたがごとき圧倒的馴染みを感じるそのメロディが流れてきた瞬間、私の先ほどあげた疑問は解決しました(実際には6割ほどの理解であることを後に知る)

 

「トドケ ミライ!」「First Sweet Wave」という順番は、1stミニアルバム「First Sweet Wave」の曲順なのでした。

 

 

つまり、この中野公演は、8月でも4月でも2月でもなく、くっすんのソロデビューミニアルバムである「First Sweet Wave」から始まったのでした。

 

 

その事を理解した私の胸に、一気に、そして大量に湧き上がってくるものを感じ、次の瞬間、嗚咽と共に大量の涙が溢れ出しました。

いわゆる、マジ泣き、というやつをしていました。この年になってダムが決壊したかのごときマジ泣きはとてつもなく恥ずかしかったので、必死に声を押し殺すべきだと思うのですが、そんな余裕は全くありませんでした。ただただ溢れる涙と嗚咽に身を任せ、目の前で歌っているくっすんを見据えることしかできませんでした。

 

あとから無粋な理論付けをすると、ここまでのマジ泣きをしてしまった理由としては、中野公演を迎えるまでの期間に色々と抱えていた葛藤などが吹っ切れたことと、単純に最序盤に「First Sweet Wave」というエモーショナル全開の曲が降ってくるという状況に対する不慣れと、私の「First Sweet Wave」に対する想いが溢れてきたことかなと今では思っています。

 

しかし当時はそんなことを考える余裕もなく、少し涙ぐむことなら毎回のようにあったけれど、なんでここまでガチのマジ泣きになってしまっているのか分からず、それでも必死にくっすんを見ました。そしたらまたくっすんが笑顔で歌っているんですよ。まぶしい笑顔で。「First Sweet Wave」を。それを見てまた嗚咽と涙が漏れる、その繰り返しでした。

 

 

明日変わりそうな 毎日で待ってて

泣けちゃうくらい眩しい世界の

あたらしい 懐かしい あたたかい

空の下で

 

 

私が大好きなリリックです。

明日変わりそうな毎日を繰り返して、この場所に至ったんですよね。

これは終わってから言えることなのですが、中野サンプラザは最高に「あたらしい なつかしい あたたかい空の下」だったと思います。少なくとも、私の周りは。

 

そして泣きっぱなしの「First Sweet Wave」が終わったのですが、余韻と反芻が繰り返され、結局冷静さを取り戻すことが出来ないまま、例の演出へ突入することとなりました。

 

その演出が

 

 

カレンダーがペラペラとめくれる演出

 

 

です。

 

そしてその演出の後、流れたのが「Snow Breath Celebration」

3rdアルバム「カレンダーのコイビト」において1月に相当する曲です。

 

つまりこれの示すところは

 

始まりは1stミニアルバム「First Sweet Wave」であることは間違いないのですが、その位置を明確にした、ということなんですよね。

 

月日を無視してでも1stミニアルバム「First Sweet Wave」から始めた、ということではなく、当該アルバムが発売された2015年10月7日から、この公演は始まったということなんですよね。

 

そしてカレンダーをめくって、2017年1月にやってきた、ということなのだと思います。

 

私が感銘を受けたのはそれほどまでに「トドケ ミライ!」「First Sweet Wave」の2曲、ひいては1stミニアルバム「First Sweet Wave」をくっすん自身が大事にしてくれているという事実です。

 

別に、位置を明確にせず、雑にやっても良かったわけじゃないですか。

2曲とも単純にいい曲ですし、盛り上がりにも一役買う曲ですから。雑とは言わないまでも、位置を明確にせず組み込んできても誰も文句なんて言いません。

だけど、この曲、ひいてはアルバムを大切に思っているからこそ、位置づけを考え、それをライブのコンセプトに添う形で組み込んできたんだと思うんです

 

月日を明確にしたことによって、この公演は「3rdアルバム『カレンダーのコイビト』を引っ提げたカレンダーをなぞったライブ」から「くっすんの今までのソロ活動のカレンダーをなぞったライブ」に様変わりしたんですよね。

 

これ以上ない2曲の位置づけ、そして中野公演の始まりであったと思います。

いつものことなのですが、想像を越えてくるくっすん。物販待機列とあわせて、またまた「くっすんを舐めていた」という愚かしさに気付かされました。

そして、くっすんエモゴリラ説を提唱せざるを得ないほどのエモーショナルパンチに涙が止まりませんでした。

 

というか、この演出のせいで私はこの後、「Heart's cry」まで、ずっと嗚咽と涙が止まりませんでした。「Snow Breath Celebration」とかもずっと泣いててマジで周りの人に申し訳なかったし、くっそ恥ずかしかった。

 

なんというか、今これを書いてて中野公演でのエモーショナルがフラッシュバックしてきてヤバくなってきたので、一旦ここでやめておきます。

 

まだ2曲にしか触れてないの、異常。

でもそれほどまでにあの始まりは衝撃でしたし、これ以上ない始まりだったと思います。

 

とりあえず、それでは。