【ドラマ「ジャックフロスト」のあらすじ】

BLドラマ「ジャックフロスト」は、ドラマオリジナルの作品で、記憶喪失の青年と、過去にその恋人だった文房具メーカーの営業の男性との、切なくも温かいラブストーリー

物語の始まり

雪深い夜、文房具メーカーに勤める池上郁哉(鈴木康介)は、恋人の奥沢律(本田響矢)が事故に遭ったという連絡を受け、病院へと駆けつけます。律は一命を取り留めたものの、過去の記憶を完全に失っていました。郁哉は、律にとってただの「親切な人」になってしまったのです。

郁哉との再会と共同生活

深い悲しみと戸惑いを抱えながらも、郁哉は記憶のない律の退院後の世話を買って出ます。二人は再び同じ屋根の下で生活を始めますが、そこには以前のような温かい恋愛の雰囲気はありません。律にとって郁哉は、見知らぬ優しい人でしかなく、郁哉が語る過去の甘い思い出は、律の心には全く響かないのです。

記憶のない律と過去の愛

記憶がない律は、 汚れのない心で新たな日々を送ろうとしています。以前の自分を知らない彼は、郁哉の優しさに感謝しながらも、時折感じる郁哉の悲しみや執着に戸惑いを覚えます。一方、郁哉は、律の記憶を取り戻すために様々な試みを行いますが、それは多くの場合空回りし、記憶のない律にとっては、過去の感情を押し付けられているように感じられ、精神的なプレッシャーになってしまうこともあります。

重要な出来事と感情の変化

あたらしい生活のなかで、律は自分が好きなもの、ここちよいと感じるものをみつけはじめます。それは、郁哉が知る過去の律の好みとはちがう場合もあり、郁哉をさらに複雑な感情に突き動かします。郁哉の友人である春名優(森愁斗)は、二人の変わった関係を近くで見守り、過去の思い出にとらわれがちな郁哉を心配し、時には客観的な助言をあたえます。律は、失われた記憶への漠然としたあこがれを抱きつつも、今の郁哉とのあいだに、ゆっくりとしかしたしかな繋がりをきずきはじめていくのです。

全体を通して

物語は、記憶を取り戻せない苦しみ、過去の愛と今の戸惑い、そして記憶を失ったからこそ生まれる新たな感情が複雑に絡み合いながら展開していきます。郁哉は過去の繋がりにしがみつきながらも、目の前にいる記憶のない律を改めて愛そうと葛藤します。最終的に、二人がどのような形で愛の形を見つけていくのか、失われた記憶は戻るのかどうかが、物語の大きな問いとなります。過去の愛を乗り越え、記憶のない二人が新たな絆を育むことができるのか、切なくも希望に満ちたラブストーリーが展開されます。

 

主な登場人物

  • 奥沢 律(おくさわ りつ)(演:本田響矢): 雪の事故で過去の記憶をすべて失ってしまった青年。以前の自分がどんな人間だったのか、誰を愛していたのか、何も覚えていません。感情の起伏も少なく、穏やかで可愛らしい雰囲気を持つ。記憶がないため、池上郁哉との過去の関係を知らず、彼の言葉に戸惑いながらも、一緒に生活していく中で新たな感情を抱き始める。

  • 池上 郁哉(いけがみ ふみや)(演:鈴木康介): 文房具メーカーの営業。律の過去の恋人。律の記憶喪失に大きなショックを受け、彼を献身的に世話しようとする。律との過去の温かい思い出を大切にしているが、記憶を失った律との今の関係に複雑さを感じている。律の記憶を取り戻したいと強く願っているが、その方法が時に律を苦しめてしまうこともある。

  • 春名 優(はるな ゆう)(演:森愁斗(BUDDiiS)): 郁哉の友人である美しい青年。郁哉と律の関係を近くで見守っており、時に郁哉に助言を与える。律の記憶喪失についても理解を示し、二人の関係が新たな形を築けるよう願っている。

  • 春名の友人(演者名不明): 春名と共に郁哉と律を見守る友人。物語の中で、二人の関係を客観的に捉える視点を提供する。

  • 病院の医師(演者名不明): 律が入院した病院の医師。律の記憶喪失の状態や経過を郁哉に説明する。

【ドラマ「タカラのびいどろ」のあらすじ】

 

鈴丸みんたの同名BLコミックが原作で、世話焼きクーデレ先輩と天然ピュアな方言後輩の、もどかしくも温かい ラブストーリー。

 

物語の始まり:

福岡から上京し、央大学に入学した中野大進(小西詠斗)は、おしゃれな同級生たちに圧倒され、サークル勧誘にも戸惑う日々を送っていた。そんな中、彼は見覚えのある人物を見つける。それは、半年前、地元で飼っていたオカメインコの“おかめくん”を亡くし、泣いていた自分を慰めてくれたのが、大学2年生の志賀 宝(岩瀬洋志)でした。

 

再会と大進の прямой(ストレートな)アプローチ:

宝との再会に喜んだ大進は、懸命に想いを伝えようとするけど、宝はなぜか冷たく突き放してしまう。それでも大進は諦めきれず、宝のいる登山サークルの体験合宿に参加するなど、積極的に宝を追いかける。

 

宝の冷淡さの裏側:

宝は、クールな態度の裏で、過去の経験から人を愛することに臆病になっていた。大進のストレートな好意に戸惑いながらも、その純粋で温かさのある人柄に、少しずつ心を開いていく。

 

重要な出来事と感情の変化:

  • 体験合宿で怪我をした大進の看病を、ぶっきらぼうながらも温かく行う宝の優しさに触れ、大進はさらに惹かれていく。
  • 宝の予期せぬ笑顔を雑貨屋の店員に見せる宝を見て、大進は複雑な感情を抱く。
  • 大進のストレートなな想いに触れるうちに、宝の心にも変化が訪れ始める。人を愛することへの恐れと、大進への 魅力の間で揺れ動く。
  • 二人は様々な出来事を共に過ごす中で、少しずつ距離を縮めていく。宝の密かな優しさや、大進の純粋な温かさが、お互いの閉ざされた心を溶かしていく。
  • 物語は、宝が過去のトラウマを乗り越え、大進の愛を受け入れていく過程を、丁寧に描いていく。

全体を通して:

「タカラのびいどろ」は、不器用ながらも真実の感情をぶつけ合う二人の、もどかしく、そして心を温めるラブストーリーです。岩瀬洋志さんと小西詠斗さんの二人の主人公の繊細な演技と、少しずつ変化していく二人の関係が、視聴者の胸を掴むBLドラマ。

 

メインキャラクター

  • 志賀 宝(しが たから)(演:岩瀬洋志):

    • 央大学に通う3年生。
    • クールで無愛想な雰囲気を持つ、誰もが認めるイケメン。
    • 過去の経験から人を愛することを恐れている繊細な一面を持つ。
    • ぶっきらぼうながらも тепло(温かく)大進を気遣うことがある。
    • 登山サークルに所属。
  • 中野 大進(なかの たいしん)(演:小西詠斗):

    • 央大学に入学した1年生。
    • 純粋で優しく、裏表のないピュアな性格。
    • 高校3年生の時、宝に慰められたことが忘れられず、宝を追いかけて上京。
    • 素直で感情的な一面があり、方言混じりの会話が特徴的で可愛い。
    • 家事が得意。

大進の友人

  • 四ノ宮 えみり(しのみや えみり)(演:三原羽衣):

    • 大進の大学の友人。おしゃれが好きで、夢中になっている推しのアイドルがいる。
    • 明るく現代的な типичная( типичная)女子大生。
  • 兵頭 芽依(ひょうどう めい)(演:下田彩夏):

    • 大進の大学の友人。クールでしっかり者。
    • ゆるい雰囲気の健三へのツッコミ役。
  • 湯川 健三(ゆかわ けんぞう)(演:山田健人):

    • 大進の大学の友人。ゆるくてノリが良く、ムードメーカー的な存在。

登山サークルの仲間たち

  • 上橋 美波(うえばし みなみ)(演:笠間優里):

    • 登山サークルの頼りになる部長。
    • 宝と本気で山トークができる редкий(珍しい)存在。
  • 石川 明良(いしかわ あきら)(演:浅見和哉):

    • 登山サークル所属。宝の親友。
    • 一見何も考えていないように見えるが、思いやりがあり面倒見が良い。
  • 小川 唯(おがわ ゆい)(演:水瀬 紗彩耶):

    • 登山サークル所属の2年生。
    • 宝に憧れており、宝目当てに厳しい登山にも耐えている。

宝の関係者

  • 山形 雅也(やまがた まさや)(演:佐野 岳):

    • 宝がよく行く雑貨屋の店員。
    • コミュ力が高く穏やかな性格で、宝の良き理解者。
  • 志賀 宝榮(しが ほうえい)(演:松澤一之):

    • 宝の祖父。山が好きで海外に移住している。
    • 幼少期から宝のことを気にかけている。

大進の家族

  • 中野 登美子(なかの とみこ)(演:西尾まり):
    • 大進の母親。福岡在住。
    • 子供たちの個性を大切に見守るように育ててきた。

※この記事は、わたしがフェイスブックに昔、アップしていた、GID診療と、MTF治療を始めてからの記録ですので、最近の治療結果ではありません。

 

【宮大医学部附属病院・GID診療・第4回目】・・・SRS(性別適合手術)に向けて、九州で4院しかない、国が認定している宮崎大学医学部附属病院🏥で、4回目のGID診療👩🏻でした✨

 

こんにちわ♪「きょん」こと『京華』です✨✨✨

昨日は、月イチの宮崎大学医学部・附属病院のGID(性別違和)診療でした🌺

嬉しいことに、主治医の先生のお話によると、9月を目処に、正式に病院でホルモン摂取療法(HRT)が受けられるようになるそうです☺️

 

通常、GID診断書が発行されるまでには、2年程かかり💐

2人の先生の診断が必要ですが💐

わたしの場合は、疑う余地が無いので、 どんどん診察を早めてくださり💐

9月くらいには、主治医の先生とは別の先生から診察を受けられるでしょうとのことでした🌺

これから、GID診断書がいただけるまで、楽しみにしています🌺

 

昨日も、とっても楽しい1日でした🌺🌺🌺

【きょんちゃん、元々、自分のことを変態、そしてゲイだと思ってたよ】・・・でも、本当は『MTFトランスジェンダー🏳️‍⚧️のパンセクシャル』だよ

現在の言葉で表現するならば、私の性自認はMTFトランスジェンダーであり、性的指向はパンセクシャル(全性愛)です。

私たちが子供の頃は、今のようにインターネットを通じて容易に情報を集める手段はなく、情報源は主に図書室や図書館の本、あるいは書店で手に入れる専門書に限られていました。

さらに、当時はLGBTQ+に関する詳しい情報も社会に浸透しておらず、テレビでは、性的少数者を嘲笑するような番組が少なくありませんでした。専門的な知識を得られる場所は、ほとんど存在しなかったと言えるでしょう。

それは、現代の小学生や中学生も同様かもしれません。子供の限られた知識と経験で、LGBTQ+について詳細な情報を自力で見つけ出し、理解にたどり着くことは、非常に困難なことだと思います。

そのような環境の中で、私は小学生の頃、同級生の男子に初めて恋心を抱きました。しかし、それは周囲とは異なる感情であり、「変態行為なのではないか」と思い悩み、誰にも相談できずに一人で苦しんでいました。

私の家庭は、敬虔なクリスチャンの家系であり、そのような悩みを打ち明けられるような雰囲気は全くありませんでした。

しかし、不思議なことに、小学生の高学年になると、女子からチョコレートを貰ったり、一緒に帰るようになったりする中で、女子に惹かれるようになりました。

中学生時代には、同級生の女子を好きになり、一緒に学校から帰るなど、親密な時間を過ごしました。

しかし、高校に進学すると、今度は同級生の男子に恋をしました。再び自分が「変態なのか」と悩み苦しんでいた時、「ゲイ」という言葉を知り、自分はゲイなのではないかと考えるようになりました。

親元を離れ、大学に進学し、東京で一人暮らしを始めると、親からの影響も薄れ、自分の好きなように生活できるようになりました。そこで私は、女性として生きる決意をし、女性の服装をするようになりました。この時も、自分が一体何者なのか明確には理解していませんでしたが、女性として過ごすことに非常に心地よさを感じ、初めてウィッグを購入し、化粧をしました。

初めて化粧品を買ったのは、大井阪急の中にある化粧品売り場でした。最初は、化粧品を買うことに強い抵抗があり、店員さんに「傷を隠したいんです」と嘘をついて、コンシーラーを購入しました。しかし、その後、徐々に化粧品を買い足し、女性の格好で街を歩くうちに、男性から声をかけられ、交際するようになりました。

そして、大学時代は、男性とお付き合いすることになりました。

このように、好きになる対象が男性と女性の間で変わるため、私は自分の性的指向が一体何なのか、ますます分からなくなってしまいました。

LGBTQ+の人たちは、身近に、お手本となるような人や、悩みを相談できる人がほとんどいないため、子供の頃は、自分が何者なのか分からずに過ごすことが少なくありません。

特にトランスジェンダーは、周囲にいることが稀です。

そのため、最初に思い浮かぶのが『ゲイ』という言葉だったのでしょう。
しかし、私のような「パンセクシュアル」は、時には男性に惹かれ、またある時には女性に惹かれる。

そうなると、もう頭の中は混乱してしまいますよね。

そして、「自分は人と違うのではないか」「もしかして、変態なのか」と深く苦しんでしまう。

「どうして、自分は同性を好きになるんだろう?」と悩んでいたかと思えば、今度は女性を好きになる。

まるで、誰かに助けを求めるような、出口のない迷路にいるような気持ちでした。
そうした葛藤の中で、徐々に自分のことを「オカマちゃん」という言葉で捉えようとした時期もあったかもしれません。

しかし、それらのどの言葉も、本当の自分を表してはいなかったのですよね。
だからこそ、子供たちの周りには、LGBTQ+に関する正しい知識を持ち、理解を示してくれる大人の存在が、何よりも必要なのだと痛感します。

【人が人を愛することは尊いこと】

 

聖書は、快楽的な性的関係を戒めていますが、どこにも「同性間の愛そのもの」を禁じる聖句はありません。特に、同性愛に関する記述のほとんどは男性について書かれており、女性同士、つまりレズビアンについては一切触れられていません。これは単なる偶然ではなく、当時の文化的背景や価値観が影響している可能性があります。

聖書には、「神は人を男と女に創造した」(創世記 1:27)とありますが、これはアダムとエバについて述べたものであり、それがすべての人類に当てはまるとは限りません。実際に、わたしは、性自認が女性でありながら同性愛者であるために、教会で一部のクリスチャンから「悪魔が乗り移っている」と言われ、傷ついたこともありました。

しかし、聖書のどこにも、「これから生まれるすべての人類の心の性は男性と女性しか存在しない」とも、「心の性と身体の性は常に一致する」とも書かれていません

愛は、異性間であれ同性間であれ、とても尊いものです。

よく引き合いに出されるレビ記18:22には、「女と寝るように男と寝てはならない」とあります。また、滅びたソドムの街には同性愛者がいたとも言われています。しかし、これらの記述は、同性愛そのものを禁じたものではなく、快楽的な性的関係を戒める文脈の中にあるのです。

さらに、ローマ人への手紙1:27、第一コリント6:9〜10、第一テモテ1:9〜10、ユダ1:7に書かれていることも、情欲に溺れることへの警告であり、特に聖職者が快楽的な行為に走ることを戒めたものでした。事実、当時の聖職者には禁欲が求められていましたが、その一方で快楽目的で同性間の関係を持つ者が後を絶たなかったため、パウロはそれを厳しく戒めたのです。

このように考えると、聖書は決して「愛し合うこと」そのものを否定しているわけではありません。むしろ、神が人間に与えた「愛」という感情は、異性同士であろうと同性同士であろうと、とても尊いものなのです。

『律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」というこの一句に尽きるからである。』(ガラテヤ5:14)

兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように。
アーメン。

【ドラマ「僕らの食卓」のあらすじ】

物語の始まり:孤独を抱える豊と、料理を通して繋がる種と穣

主人公の上田豊(うえだ ゆたか)は、会社では真面目だけれど、実は一人で食事をするのが苦手な青年。過去のトラウマから、誰かと一緒に食卓を囲むことに強い抵抗を感じています。そんな豊はある日、公園でたくさんの食べ物を分け合っている兄弟に出会います。

兄は明るく元気いっぱいの種(たね)、弟は少し人見知りだけれど優しい穣(みのる)。彼らの美味しそうな手料理に惹かれた豊は、成り行きから彼らと一緒に食事をすることになります。

 

食卓を囲むうちに深まる絆

種と穣の作る温かい料理、そして賑やかな食卓の雰囲気に触れるうち、豊の閉ざされていた心は少しずつ開かれていきます。最初は戸惑いながらも、彼らとの食事を通して、豊は料理の楽しさや誰かと分かち合う喜びを思い出していくのです。

一方、種と穣もまた、豊の優しさや不器用ながらも一生懸命な姿に惹かれていきます。特に、兄の種は、豊に対して特別な感情を抱き始めるようになります。

 

それぞれの過去と向き合い、成長していく3人

物語が進むにつれて、豊が一人で食事をするのを避けてきた過去の出来事や、種と穣の家庭環境など、それぞれの抱える背景が धीरे धीरे 明らかになっていきます。

豊は、種や穣との触れ合いを通して、過去のトラウマと向き合い、少しずつ前へと進んでいきます。種は、豊への募る想いを抱えながらも、兄として弟を守ろうとする責任感との間で葛藤します。そして、穣は、兄と豊の関係を優しく見守りながら、自分自身も成長していきます。

 

温かい食卓が紡ぐ、かけがえのない愛

美味しい料理を通して育まれていく、豊と種、そして穣の温かい絆。それは、単なる友情を超えた、かけがえのない愛情へと धीरे धीरे 形を変えていきます。

ドラマでは、3人が一緒に料理をするシーンや、食卓を囲んで語り合う日常の風景が丁寧に描かれます。それぞれの心の機微や、言葉にならない感情が、繊細な表情や仕草を通して伝わってくるでしょう。

 

きっと、あなたの心にも温かい光が灯る

「僕らの食卓」は、ただのBLドラマという枠を超えて、人と人との繋がり、温かい食事の大切さ、そして過去の傷を乗り越えていく勇気をくれる、心温まる物語です。見終わった後には、きっとあなたの心にも優しい光が灯っているはずよ。

 

主要人物

  • 穂積 豊(ほづみ ゆたか):過去の経験から、誰かと一緒に食事をすることが苦手な会社員。種と穣に出会い、食卓を囲む喜びを知っていく。
    • 演:犬飼 貴丈(いぬかい あつひろ) さん
  • 上田 穣(うえだ みのる):幼い弟の種の面倒を見ながら、大学を休学している青年。料理が得意で、温かい家庭を築きたいと思っている。
    • 演:飯島 寛騎(いいじま ひろき) さん
  • 上田 種(うえだ たね):穣の弟で、天真爛漫で人懐っこい5歳の男の子。豊の作るおにぎりが大好き。
    • 演:前山 くうが(まえやま くうが) さん

その他の登場人物

  • 大畑 レイ(おおはた れい):豊の職場の同僚で、明るく面倒見の良い女性。豊の良き理解者。
    • 演:古畑 星夏(ふるはた せいか) さん
  • 穂積 勇樹(ほづみ ゆうき):豊の兄。
    • 演:市川 知宏(いちかわ ともひろ) さん
  • 後藤(ごとう):穣がアルバイトをしているラーメン屋の店長。
    • 演:てつじ(シャンプーハット) さん
  • 奈央(なお):穣の元彼女。
    • 演:玉田 志織(たまだ しおり) さん
  • 上田 実花(うえだ みか):穣と種の母親。
    • 演:長谷川 葉生(はせがわ はき) さん
  • 上田 耕司(うえだ こうじ):穣と種の父親。
    • 演:原田 龍二(はらだ りゅうじ) さん

【MTFトランスジェンダーに対するよくある誤解】

 

① 「性自認が女性だから、男性が好き」…とは限りません。

 

これは、MTFトランスジェンダーの方に限らず、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングなど)の方々全般に言えることですが、性自認(Gender Identity)と性的指向(Sexual Orientation)は、必ずしも連動していません。 性自認が女性であるMTFトランスジェンダーの方が、男性を好きになるとは限りません。女性を好きになる方もいれば、両性を好きになる方、誰にも恋愛感情を抱かない方もいます。それぞれの個性を尊重することが大切です。

 

 

② 「オネエ言葉を使っていない」…のは当然です。

 

「オネエ言葉」は、ゲイやMTFトランスジェンダー特有の話し方ではなく、むしろ新宿二丁目を中心とした特定のコミュニティで発展してきた、いわば地域的な方言のようなものです。女性が皆オネエ言葉で話さないのと同じように、性自認が女性であるMTFトランスジェンダーの方が、必ずオネエ言葉を使うわけではありません。言葉遣いは、その人の個性や育った環境、コミュニケーションスタイルによるものです。

 

 

③ 「服装がフリルのドレスやティアラではない」…のは自然なことです。

 

MTFトランスジェンダーの方は、単なる女装趣味の方とは全く異なります。 性自認が女性である彼女たちは、自身の性自認に合致する服装をしているのであり、それは一般的な女性が様々なファッションを楽しむのとなんら変わりありません。フリルのドレスやティアラを好む方もいれば、カジュアルな服装やシンプルな装いを好む方もいます。

※ちなみに、女装趣味(Crossdresser)の方の中にも、一般的な女性の服装をしている方も多くいます。

 

 

④ 「女装癖とMTFは全く異なります。」

 

これは非常に重要な点です。女装癖(Crossdressing)の方は、性自認は男性でありながら、様々な理由で女性の服装を身につけることを好む方々です。 一方、MTFトランスジェンダーの方は、生まれた時の生物学的な性別は男性であるものの、性自認は女性であるという、根源的な性の自己決定を持つ人々です。 両者は、性別の認識という根本的な部分において全く異なります。

 

 

⑤ 「MTFを女性として認識していただければ、仕草や話し方、服装などへの偏見はなくなる」と信じています。

 

MTFトランスジェンダーの方を、その性自認である「女性」として尊重し、認識することが、偏見をなくすための最も重要な一歩だと考えます。外見や言葉遣いといった表面的な特徴ではなく、彼女たちが内面に持つ女性としての自己同一性(Gender Identity)を理解し、尊重することが、包括的で公正な社会を築く上で不可欠です。

「PEP(曝露後予防内服)」と「PrEP(曝露前予防内服)」という二つの方法によって、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染は、ほぼ100%予防することができます

そして、HIVウイルスは、決して男性同性愛によって生じるものではありません

HIVウイルスの起源は、サル免疫不全ウイルス(SIV)が人に感染したことだと考えられています。感染経路は、性交渉、血液感染、母子感染であり、異性間の性交渉であっても感染する可能性のあるウイルス です

では、なぜ「男性同性愛=エイズ(後天性免疫不全症候群)」という誤ったイメージが定着してしまったのでしょうか

それは、エイズが世界的に爆発的な感染拡大を見せた1980年代に背景があります。当時、同性間の性交渉においては妊娠の心配がないことから、コンドームを使用しないカップルが多く、結果として、多くの男性同性愛者の間でHIV感染が広がってしまいました。この状況が、「男性同性愛=エイズ」という誤解を生む一因となったのです

しかし、現在では明確に理解されているように、第一に、性交渉の際にコンドームを適切に使用することで、HIVウイルスの感染リスクはほぼ100%防止できます

さらに近年では、コンドームを使用しなかった場合でも、性交渉の前にPrEP(曝露前予防内服)を服用する こと、そして性交渉後72時間以内にPEP(曝露後予防内服)を服用する ことによって、HIV感染をほぼ100%予防できることが科学的に証明されています

これは、非常に重要な知識です

決して、「性交渉にコンドームを使用しなくても良い」ということではありません

むしろ、男性であっても、性被害に遭う危険性があり、万が一、そうした被害を受けた場合でも、PEPという手段によってHIV感染のリスクを限りなくゼロに近づけることができる ということを知っておいてほしいのです

このような正しい知識が広まることによって、同性愛に対する根強い偏見が少しでも解消され、より多くの人が安心して自分らしく生きられる社会になることを心から願っています

TERF(トランスジェンダー排除フェミニスト)や、一部のレズビアンの方々から、「SRS(性別適合手術)を受けて戸籍上の性別を変更しないトランスジェンダー女性は理解できない」という声があると聞きます

 

しかし、もし性別が、そんなにも簡単に変えられるものなら、当事者の多くはとっくにそうしているのです

 

性別適合手術を受けるだけでも、想像を絶するほどの時間、労力、そして経済的な負担がかかります

 

まず、GID(性同一性障害)と診断されるまで

 

・ 日本性同一性障害学会の認定を受けた精神科病院で、約1年以上の長期にわたる丁寧な診察を受ける必要があります

・ その上で、国が定める厳格な基準を満たしたGID診断書を発行してもらう必要があります

※一部の病院で、簡単に診断書を得らる病院もありますけど、後々、国内の病院で治療を受ける際に、さまざまな障壁となります

そして、手術に至るまで には

 

300万円以上とも言われる莫大な手術費用を、自力で貯蓄しなければなりません

家族からの理解と同意を得ることは、決して容易ではありません

生殖器の全摘出という、身体への大きな侵襲を伴う手術に、命の危険を冒して臨む覚悟が必要です

手術を受けられる病院は国内に数えるほどしかなく(海外での手術は、術後の国内医療機関での対応が困難になるリスクがあります)

1年以上もの予約待ちが当たり前です

手術のためには、仕事や学校を3ヶ月程度休む必要があり、社会生活への影響も計り知れません

手術後も、ホルモン療法や定期的な診察など、生涯にわたる医療的なケアが必要となり、その費用も全て自費診療となります

 

さらに、これらの困難を乗り越えて手術を受けたとしても、戸籍上の性別を変更するためには、以下の6つの厳しい要件を全て満たす必要がある のです

 

18歳以上であること

現に婚姻をしていないこと

現に未成年の子がいないこと

生殖腺がないこと、又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

変更後の性別の性器に近い外観を備えていること(※2023年8月違憲判決により、現在は運用が変更されている可能性があります)

2人以上の医師から性同一性障害であると診断されていること

 

特に、性的指向がバイセクシュアルやレズビアンであるなど、女性と結婚しているトランスジェンダー女性の場合、戸籍上の性別を変更することは、法的に同性婚となってしまうため、愛するパートナーとの離婚 を余儀なくされます

 

また、未成年の子どもがいる場合 は、たとえ離婚したとしても、親権や扶養といった問題が複雑に絡み合い、性別変更の許可が下りないことがほとんどです

 

どうか、これらの現実を知ってから、安易な批判や心無い言葉を投げかけてほしいと切に願います

男の子として生まれた人が、思春期を迎える頃、体には様々な変化が現れます。声が低くなったり、体つきがたくましくなったり、体毛が濃くなったりといった、いわゆる「二次性徴」です

 

もし、自分の性別の認識(性自認)が男性ではない場合、これらの変化は大きな苦痛を伴います

 

そうした方々にとって、医学の進歩によって、二次性徴を一時的に抑える「GnRH治療(性腺刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト療法)」という選択肢があります。これは、二次性徴の進行を遅らせることで、その後の治療の選択肢を広げるものです

 

そして、18歳以降には、「HRT(ホルモン補充療法)」を行うことで、体つきだけでなく、声もより女性らしいものへと近づけることができる場合があります

 

性別に違和感を持つ男性にとって、特に辛いと感じるのは、見た目の変化と声の変化です。

自分の体が、望まない男性らしい体型へと変化していくこと、体毛が濃くなること、そして外性器の変化を毎日見ることは、言葉にできないほどの苦しみです

 

外性器については、将来的に「SRS(性別適合手術)」という選択肢がありますし、体毛も脱毛によって対処することができます。見た目の悩みも、美容医療などの方法で、将来的にある程度の改善が見込めます

 

しかし、骨格の変化と、声の変化は、一度進んでしまうと、後から大きく変えることは非常に難しい のです

 

毎日、自分の声がどんどん低くなっていくのを聞くことは、当事者にとって大きな精神的な負担となります。まるで、望まない方向へ体が変化していくのを、ただ見ているしかないような感覚なのです

 

もちろん、どのような選択をするかは、その人自身の自由です。しかし、このような知識をできるだけ早い段階で知っておくことは、将来の選択肢を考える上で、非常に重要なこと なのです

 

もし、周りに性別のことで悩んでいる人がいたら、このことを少しでも理解していただけると嬉しいです。そして、様々な情報がある中で、正しい知識を持つことの大切さを知っていただけたらと思います