【ドラマ「ジャックフロスト」のあらすじ】
BLドラマ「ジャックフロスト」は、ドラマオリジナルの作品で、記憶喪失の青年と、過去にその恋人だった文房具メーカーの営業の男性との、切なくも温かいラブストーリー
物語の始まり
雪深い夜、文房具メーカーに勤める池上郁哉(鈴木康介)は、恋人の奥沢律(本田響矢)が事故に遭ったという連絡を受け、病院へと駆けつけます。律は一命を取り留めたものの、過去の記憶を完全に失っていました。郁哉は、律にとってただの「親切な人」になってしまったのです。
郁哉との再会と共同生活
深い悲しみと戸惑いを抱えながらも、郁哉は記憶のない律の退院後の世話を買って出ます。二人は再び同じ屋根の下で生活を始めますが、そこには以前のような温かい恋愛の雰囲気はありません。律にとって郁哉は、見知らぬ優しい人でしかなく、郁哉が語る過去の甘い思い出は、律の心には全く響かないのです。
記憶のない律と過去の愛
記憶がない律は、 汚れのない心で新たな日々を送ろうとしています。以前の自分を知らない彼は、郁哉の優しさに感謝しながらも、時折感じる郁哉の悲しみや執着に戸惑いを覚えます。一方、郁哉は、律の記憶を取り戻すために様々な試みを行いますが、それは多くの場合空回りし、記憶のない律にとっては、過去の感情を押し付けられているように感じられ、精神的なプレッシャーになってしまうこともあります。
重要な出来事と感情の変化
あたらしい生活のなかで、律は自分が好きなもの、ここちよいと感じるものをみつけはじめます。それは、郁哉が知る過去の律の好みとはちがう場合もあり、郁哉をさらに複雑な感情に突き動かします。郁哉の友人である春名優(森愁斗)は、二人の変わった関係を近くで見守り、過去の思い出にとらわれがちな郁哉を心配し、時には客観的な助言をあたえます。律は、失われた記憶への漠然としたあこがれを抱きつつも、今の郁哉とのあいだに、ゆっくりとしかしたしかな繋がりをきずきはじめていくのです。
全体を通して
物語は、記憶を取り戻せない苦しみ、過去の愛と今の戸惑い、そして記憶を失ったからこそ生まれる新たな感情が複雑に絡み合いながら展開していきます。郁哉は過去の繋がりにしがみつきながらも、目の前にいる記憶のない律を改めて愛そうと葛藤します。最終的に、二人がどのような形で愛の形を見つけていくのか、失われた記憶は戻るのかどうかが、物語の大きな問いとなります。過去の愛を乗り越え、記憶のない二人が新たな絆を育むことができるのか、切なくも希望に満ちたラブストーリーが展開されます。
主な登場人物
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奥沢 律(おくさわ りつ)(演:本田響矢): 雪の事故で過去の記憶をすべて失ってしまった青年。以前の自分がどんな人間だったのか、誰を愛していたのか、何も覚えていません。感情の起伏も少なく、穏やかで可愛らしい雰囲気を持つ。記憶がないため、池上郁哉との過去の関係を知らず、彼の言葉に戸惑いながらも、一緒に生活していく中で新たな感情を抱き始める。
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池上 郁哉(いけがみ ふみや)(演:鈴木康介): 文房具メーカーの営業。律の過去の恋人。律の記憶喪失に大きなショックを受け、彼を献身的に世話しようとする。律との過去の温かい思い出を大切にしているが、記憶を失った律との今の関係に複雑さを感じている。律の記憶を取り戻したいと強く願っているが、その方法が時に律を苦しめてしまうこともある。
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春名 優(はるな ゆう)(演:森愁斗(BUDDiiS)): 郁哉の友人である美しい青年。郁哉と律の関係を近くで見守っており、時に郁哉に助言を与える。律の記憶喪失についても理解を示し、二人の関係が新たな形を築けるよう願っている。
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春名の友人(演者名不明): 春名と共に郁哉と律を見守る友人。物語の中で、二人の関係を客観的に捉える視点を提供する。
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病院の医師(演者名不明): 律が入院した病院の医師。律の記憶喪失の状態や経過を郁哉に説明する。