LIVE「d.i.s 渋谷 2024.8.1」 | PSYCHO村上の全然新しくなゐ話

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発売より時間が経過したアルバム、シングル、DVD、楽曲等にスポットを当て、当時のアーティストを取り巻く環境や、時代背景、今だから見えてくる当時の様子などを交え、作品を再検証。

d.i.s 渋谷チェルシーホテル 2024.8.1

今や渋谷チェルシーホテルがホーム・グランドになりつつあるd.i.s。7月に出演したライヴの大半が、このチェルシーホテルでのパフォーマンスだった。

 

精力的にライヴ活動を行う中、今回のライヴは誰にとっても特別な意味を持つ公演となった。メンバーの ここからここ氏と夜蜘蛛かぢ氏の生誕記念公演である。会場は、お馴染みのチェルシーホテル。

 

御承知のようにd.i.sは7月6日にデビューしたばかりのグループ。よって生誕ライヴ自体が初の試み。今後、メンバーの生誕ライヴが恒例化すると予想されるが、その第一弾としてフィーチュアされたのが ここから氏と夜蜘蛛氏だ。

 

18時から始まったイヴェントは、Caress Van End、AKIARIM、MAD JAMIE、NANONIが順に出演。ここから氏と夜蜘蛛氏への祝福コメントをMCに挟みながら、熱いパフォーマンスを繰り広げている。

 

そしてd.i.sはトリを飾る19時40分から出演。持ち時間35分とは、デビュー・ライヴ以来の長尺であろう。NANONIからステージを引き継ぎ、場内BGMの音量が上がる。暗転するとノイジーなギター・サウンドが響き、オープニングSEが流れ始めた。

 

メンバーが続々と登場し「最高の夜にしようぜ!」と叫ぶ。1曲目は「DACING SHOUT!!!!!」。疾走リズムに合わせてフロアでは観客がジャンプ、モッシュ、リフトを繰り返した。冒頭から凄まじい盛り上がりである。ゆゆしきゆい氏が通常「Shall We Dance?」と言うパートが「ここかぢ、おめでとう」に変更され、この日だからこそのヴァージョンに。

 

次にギターのクリーン・トーンのアルペジオが鳴り「revenge my pain」へ。ロックを軸としながらエモーショナルな色合いを持つ1曲で、メンバーが前に出て拳を突き上げ、フロアの観客も拳を突き上げる。場内の一体感を生み出した。

 

間髪入れずに「ディス・イズ・ディス」へ。改めてライヴ会場で聴く本曲のサウンドは、床や壁が振動するほどの迫力がある。

 

連続で3曲歌って挨拶MC。本公演のテーマに合わせ、ここから氏と夜蜘蛛氏への祝福コメントを添えて自己紹介が行われた。ここから氏は「(夜蜘蛛氏へ向けて)私もピアス40個開けてみたい」と言う。

 

ゆゆしき氏は、両名にプレゼントを渡した時のリアクションのモノマネを披露。夜蜘蛛氏は「緊張しているけど頑張ります」、赤巻髪むに氏は「緊張して失敗しないか心配」、勇気凛凛氏「主役じゃないけど緊張しています。楽しんで行けるよう頑張ります」と語った。

 

続いて、ここから氏が「みんなで乾杯しましょう!」と言う。このアイディアは出演2分前に思い付いたらしい。飲み物を持っていない人のためにドリンク交換の時間が設けられ、その間、ステージではフリー・トーク。

 

d.i.sがトリであるため後が閊えてないのか、良い意味で緩い時間配分が面白い。観客の多くがドリンク・カウンターからフロアに戻ったところで、ここから氏が音頭を取り「乾杯!」が行われた。

 

再び楽曲へ。次に披露するのはカヴァー曲と言う。これは珍しい。初の試みである。ここから氏が「STUPiD」のタイトル・コール。BiSのカヴァーだ。中央に立つ赤巻髪氏が歌い始め、以降、各人均等に歌パートが振り分けられていた。

 

特筆すべきは間奏部分。メンバーが「組体操!」と叫び、ステージ上ではメンバー5人が扇を、フロアでは観客がピラミッドを形作った。歌い終えると、d.i.sの持ち曲に戻る。

 

まずは「Feel So Fool」で、メンバーがタオルを振り回しながらパフォーマンス。観客はタオルや手を頭上に掲げて振り回した。「しゅーくりーむすくりーむ」では、ここから氏が得意のデス・ヴォイスを披露。初めて見る観客には鮮烈なインパクトを与えたに違いない。

 

更に本公演では、その勢いで次の「ディス・イズ・ディス」の冒頭でもデス・ヴォイスで叫ぶ。サーヴィス精神満載である。2回目の披露となる「ディス・イズ・ディス」であるが、場内のヴォルテージが上がり、メンバーも1回目以上に熱量を帯びたパフォーマンスを見せた。

 

それは最終曲「revenge my pain」も同様。勇気氏はフロア前方の柵まで来て、前方の観客と拳を突き合わせながら歌っている。全演目を終え、観客に感謝の言葉を伝えた後、メンバーはステージを去った。

 

カヴァー曲の披露を含め、特別感のあるメニューで進行した本公演。主役の ここから氏と夜蜘蛛氏をはじめ、メンバー全員の意気込みを感じる熱いライヴとなった。「DACING SHOUT!!!!!」「revenge my pain」の2曲が配信され、d.i.sは作品の発表、ライヴ活動ともに勢いを増している。今後も目が離せない。

 

セット・リスト

 

SE

①DACING SHOUT!!!!!

②revenge my pain

③ディス・イズ・ディス

④STUPiD(BiSカヴァー)

⑤Feel So Fool

⑥しゅーくりーむすくりーむ

⑦ディス・イズ・ディス

⑧revenge my pain