LIVE「ビーバイユー 吉祥寺 2024.5.3」 | PSYCHO村上の全然新しくなゐ話

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発売より時間が経過したアルバム、シングル、DVD、楽曲等にスポットを当て、当時のアーティストを取り巻く環境や、時代背景、今だから見えてくる当時の様子などを交え、作品を再検証。

ビーバイユー 吉祥寺CLUB SEATA 2024.5.3

今、運命の歯車が噛み合い時代を大きく動かし始めた。

 

グループには急成長・急進化を遂げる時期があるが、ビーバイユーは今がその時と思う。スタンディング・フロアとロビーが人人人で溢れ返った4月7日の吉祥寺公演、現時点では最大規模の会場となったZEPP Shinjuku公演。

 

メンバーが思い描く夢、積み上げてきた歌とパフォーマンスの力、そしてファンの熱量と、様々な要素が噛み合って一体となり、次なるアイドル・シーンへ続く壮大な扉を今開けようとしている。

 

先ごろのZEPP Shinjuku公演は素晴らしかった。しかしながら、その余韻に浸る間もなく、ビーバイユーは早くも次なる新曲を用意。5月3日の吉祥寺CLUB SEATAのステージに立っている。前に向かって進む、そのエネルギーたるや凄まじい。

 

吉祥寺CLUB SEATAと言えば、4月7日の動員超重要ライヴが記憶に新しい。ここ数週間の歩みを考えると、ある種の凱旋公演とも言えそうだ。この日のイヴェントは2部制で、ビーバイユーは第1部のトリを飾る位置での出演となった。

 

トリ前のグループから「次はビーバイユーさんです!」とステージのバトンを受け継ぎ、14時20分からビーバイユーのライヴがスタート。ピアノのSEが流れ、メンバーが続々と姿を見せ定位置に就いた。

 

オープニングに据えられた「楽しみ方ダイバーシティ」は今やライヴの定番曲であり、観客はそれぞれの楽しみ方でライヴを堪能している。その後、諸星めあ氏、永久つむぎ氏、愛洲澪氏、満月咲莉花氏、砂糖るな氏、綿谷湊氏、海空侑杏氏の順で自己紹介。

 

最近のライヴは公演毎に異なるお題と共に自己紹介が行われているが、今回はそれが省かれシンプルに進行した。海空氏より次に披露する曲が新曲であると告げられる。海空氏の説明によると、新曲はビーバイユーというグループのコンセプトを踏まえた歌詞と解釈ができる。

 

美しいピアノの音色が流れ、新曲「…ByMe」が開始された。ビーバイユーの表記は元々BeByUであり、新曲のタイトル表記からも関連性が伺える。「...」の部分が、よりメッセージ性の深みを増していると言えまいか。

 

アップテンポな曲調でありつつ、どこかエモーショナルな色合いを内包する。それは曲調のみならず歌詞にも起因する。記念すべき10曲目のオリジナル曲という意味もあってか、ファンへの感謝を伝える歌詞と受け取れる。

 

それはライヴという空間において、リアリティを持って観客の心に響く。イントロを聴くとバラード系の楽曲かと思うが、そこからアップテンポに発展した。ロック・テイストな曲調である反面、しっとりとした空気感が宿る。

 

最新曲に続き、グループの終発点と言える「きゅるるん☆と」を開始。次の「にゅあにゅあLOVE&PEACE」はネコをモチーフにした振り付けが印象的。前回の吉祥寺公演で初披露された楽曲を、更に進化した現在のビーバイユーが披露する事となった。今後の告知を経て、ラストは「アナウメモンダイ」。これにてイヴェントの第1部は締め括られている。

 

現在のビーバイユーは、まだ見ぬ地平を開拓し、未来に向かって進む凄まじいエネルギーを放っている。この瞬間を生で体験する事に重要な意味があるように思う。グループの「今」を見逃さないよう、ライヴ会場に足を運び、その姿を生で体験しよう。

 

セット・リスト

 

SE

①楽しみ方ダイバーシティ

②...ByMe

③きゅるるん☆と

④にゅあにゅあLOVE&PEACE

⑤アナウメモンダイ