LIVE「ビーバイユー 吉祥寺 2024.4.7」 | PSYCHO村上の全然新しくなゐ話

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発売より時間が経過したアルバム、シングル、DVD、楽曲等にスポットを当て、当時のアーティストを取り巻く環境や、時代背景、今だから見えてくる当時の様子などを交え、作品を再検証。

ビーバイユー 吉祥寺CLUB SEATA 2024.4.7

夢が現実となった瞬間。この日、吉祥寺CLUB SEATAのフロアを埋め尽くすファン、特典会場となったロビーを埋め尽くすファン。動員超重要ライヴと銘打って行われた本公演は、見渡す限りの人人人。ビーバイユーの凄さを目の当たりにするライヴとなった。

 

これは決して偶然ではない。メンバーがこれまでライヴのひとつひとつに想いを込め、パフォーマンスを行うその瞬間に魂を注いでいたからこそ、これだけ多くの人の心を動かしたのは間違いない。現在の7人でこの景色を掴み取ったことも特筆すべき点だろう。

 

イヴェントは午前11時から始まり、終演が21時過ぎ。1日かけて開催される長丁場のイヴェントである。ビーバイユーは午前11時50分から出演しライヴを行った。スタンディング・フロアは後方まで満員だった。

 

SEが流れてメンバーが登場。各人が定位置に就くと、オープニング曲「楽しみ方ダイバーシティ」が始まった。ライヴの楽しみ方をビーバイユーらしいユーモアを交えて描いた本曲は、正にライヴの空間で良さを発揮する。

 

声を出すも良し、踊るも良し、じっくり見るのも良し、写真を撮るも良し。年齢、性別、国籍関係なしと、集まったすべての人が、それぞれの楽しみ方でライヴに参加しようという歌詞である。フロアが熱く盛り上がる中、間奏後には写真撮影用にメンバーがポーズを決めるパートも。

 

歌い終えると、諸星めあ氏、永久つむぎ氏、愛洲澪氏、満月咲莉花氏、砂糖るな氏、綿谷湊氏、海空侑杏氏の順で自己紹介。各人が御自身のキャッチ・フレーズと共に、自己紹介を行っている。メンバーがどのような方々か簡潔にまとめられており、初めて見る人にも効果的だ。

 

さて、本公演の目玉となるのが新曲初披露である。「にゅあにゅあLOVE&PEACE」のタイトル・コールを行い、注目の新曲がスタート。ライヴ特有の大音量のため歌詞のすべてを聴き取るのは難しいが、乙女心を気まぐれなネコに例えた曲と思われる。

 

そのテーマと連動して「にゃんにゃん」という歌詞やネコのような振り付けが取り入れられており、見た目も、歌詞も、メロディも印象的なパートが幾つもある。アップテンポ且つキャッチーという点では既存曲に通ずるものがあるが、総合的に考えると、これまでにありそうで無かった新境地の1曲と言えそうだ。

 

因みにライヴ後の特典会は、メンバー全員がネコ耳を着用して参加すると事前告知されていた。これも今になれば「にゅあにゅあLOVE&PEACE」の歌詞と連動した演出と解釈できる。

 

新曲を披露した後は、グループの原点と言える「きゅるるん☆と」。そこから大人びた曲調の「アナウメモンダイ」と続く。連続で3曲歌い終え、今後のライヴの告知を。最終曲は「僕の好きな季節に、たしかに君はいた」で締められた。ステージを去る際、客席に深々とお辞儀するメンバーの姿に、惜しみない拍手が贈られている。

 

本公演のライヴ・パフォーマンス、そして満員の客席で見た光景は、7人が積み上げて来たものの集大成であり、次なる展開へ繋がる重要な出発点となった。ZEPP SHINJUKUでのイヴェント出演、東京キネマ倶楽部でのワンマン・ライヴと、今後の大舞台が続々と発表されている。

 

7人で掴み取った未来への切符。昨年(2023年)7月、デビュー・ライヴの1曲目を飾った「きゅるるん☆と」は、この日、歌詞のひとつひとつが新たな意味を持ち始めた。そんな気がする。

 

セット・リスト

 

SE

①楽しみ方ダイバーシティ

②にゅあにゅあLOVE&PEACE

③きゅるるん☆と

④アナウメモンダイ

⑤僕の好きな季節に、たしかに君はいた