LIVE「GANGDEMIC 池袋 2024.1.11」第2部 | PSYCHO村上の全然新しくなゐ話

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発売より時間が経過したアルバム、シングル、DVD、楽曲等にスポットを当て、当時のアーティストを取り巻く環境や、時代背景、今だから見えてくる当時の様子などを交え、作品を再検証。

GANGDEMIC 池袋サウンドピース 2024.1.11(第2部)

2024年になりGANGDEMICの勢いは増々加速している。今回、池袋サウンドピースで開催された公演は新春企画のワンマン・ライヴ。これまでも月30本という物凄い数のライヴ活動を行いながら、メンバーは1本1本に全身全霊を込めたパフォーマンスを披露し、最高の時間と空間をファンに提供してきた。

 

今回は、その熱いライヴ・パフォーマンスに加え、ワンマンだからこそのユニークな企画、興味深いコーナーが盛り込まれてステージが行われている。通常の対バン形式のライヴとはカラーが異なる特別感満載の公演となった。

 

ライヴは2公演行われ、第1部が17時20分開演、第2部が20時開演。ここでは第2部の模様を書きたい。これまでにもGANGDEMICは池袋サウンドピースで何度もライヴを行っているが、ワンマンという事もあり、見慣れたデザインの舞台がこの日はGANGDEMICのためのステージと考えると目頭が熱くなる。

 

開演までの間、フロアにはGANGDEMICの楽曲がBGMとして流されており、20時になると暗転した。SEが流れ、まずはリード・ダンサーであるRia氏、Kurumi氏、Tsubaki氏、Megu氏が登場。

 

特筆すべきは本公演の衣装が巫女服である事。ライヴ冒頭で4人がダンス・パフォーマンスを披露するのは定番のオープニングでありつつ、巫女服でキレキレのダンスを踊る姿が何ともシュールである。

 

Mirei氏、Ice氏、Sui氏が合流し全員が揃ったところで、1曲目「MIRROR」がスタート。現時点での最新ナンバーだ。Ria氏が「新春巫女ライヴ!楽しんでください!」とフロアに向かって叫んでいる。

 

続く「B.L.A.C.K」や「RISE AGAIN」では、拳を突き上げたり手のひらを頭上に掲げる動き、そして一緒に歌えるパートがあり、メンバーがステージ前方まで来てファンのひとりひとりと対話するかの如くパフォーマンスを行った。

 

「CRIME」はIce氏とSui氏のヴォーカルがキラリと光るヴァージョンに。本曲がリリースされたのは丁度1年前の1月、当時の編成で制作された楽曲である。これを現編成のカラーにアップデートして披露するうえで、御両名の声の存在感を改めて感じる事となった。

 

さて、本公演は衣装が巫女服である以外にも特筆すべき点が幾つもある。ライヴが始まって4曲披露したところでMCが挟まれた。通常はノン・ストップでパフォーマンスが行われる事が多いので、この段取りは非常に珍しい。

 

メンバー各人が自己紹介を行い「どのような年末年始を過ごしたか」というテーマでトーク。メンバーは年末年始に3日間の休日があったようだ。中でもSui氏の「お母さんがシャンパンのボトルをおせちにこぼしたので、シャンパン味のおせちを食べた」というエピソードに場内は爆笑となっている。

 

続いてはクイズ・コーナー。Ice氏が出題するクイズに〇か×で回答する流れで、これは観客参加型。フロアを左右に分け問題に合わせて移動する流れだ。一問目は「現在、サブスクにあるGANGDEMICの曲は18曲である〇か×か」というもの。正解は×で正しくは19曲。

 

二問目はフロアに低音のデジタル・ビートが流れ「このリズムは「Klaxxxxon」である〇か×か」という問題。正解は×で、この時流れたのは「SMOKER」のリズム・パートだった。最後は「「MIRROR」の歌詞に、ミラーもしくは鏡というワードが7回使われている〇か×か」。正解は〇だった。これらの問題はIce氏が考えたらしい。

 

正解数が少なかったMirei氏、Kurumi氏、Tsubaki氏は顔に落書きをされる。3人は顔が見えないように客席に背を向け、Ria氏、Megu氏、Sui氏、Ice氏がメイク道具を持ち出して作業が進行。完成後、観客にその顔が披露された。メンバーは意図していないと思うが、ほっぺを赤く塗られた姿は赤塚不二夫氏の漫画「天才バカボン」を思い出す。

 

3人は落書きされた顔のままライヴ後半に突入。フロアを揺るがす大音量で「SMOKER」が始まり、切れの良いダンス・パフォーマンスが始まった。「PARTY GANG MONSTERS」「UP ALL NIGHT FUCKERS」「Shiningray」とアップテンポな曲が連続し、客席はダンス・フロアとなった。

 

緊張感に満ちたパフォーマンスでありつつ、落書きされた顔のメンバーを見て笑いながら踊る姿は、本公演だからこその面白さがある。対バン形式のライヴでは見られないであろう、ワンマンだからこそのパーティー感が充満している。

 

今のところ、落書きされた3人の姿はSNSにアップロードされていないので、ライヴに参加した方のみ見られた貴重な姿と言えそうだ。楽しい時間はアッと言う間で、次が最後の曲。メンバーとファンのクラップが一体感を生み出す「SING GANG SONG」で締められた。

 

メンバーがステージを去ったので終演かと思われたが、フロアから拍手と手拍子が続きアンコールへ。「Welcome to my ’DANCING WORLD’」が始まり、メンバーが再登場。本曲が本当にラストの曲として披露されている。巫女服、ゲーム・コーナー、そして落書きと、あらゆる点で特別感が満載された新春ライヴとなった。

 

セット・リスト

 

SE(ダンス・パフォーマンス)

①MIRROR

②B.L.A.C.K

③RISE AGAIN

④CRIME

-クイズ・コーナー-

⑤SMOKER

⑥PARTY GANG MONSTERS

⑦UP ALL NIGHT FUCKERS

⑧Shiningray

⑨SING GANG SONG

 

アンコール

・Welcome to my ’DANCING WORLD’