VELL'z FIRE 西麻布新世界 2018.06.15
今回、VELL’z FIREがライヴを行った西麻布新世界は六本木にあるライヴハウスで、VELL’z FIREをこの会場で見るのは初。バンドにとっても、この会場でライヴを行うのは初めてのようです。六本木駅から徒歩10分ぐらいの所にあるこの会場は、入り口を抜けて階段を降りると、そこが既に客席と舞台のあるフロアになっていました。面積としても舞台と客席の距離は少なく、アーティストとファンの高い親密度が築けそうな会場との印象を受けます。
この日はALICE IN HELLのハマダイさんのバースデー・ライヴとして開催されたイヴェントで、転換時間にはDJの方がファイヤーハウスやピンク・クリーム69の楽曲を場内に流しておられました。準備が整ったところでVELL’z FIREのライヴが20時頃からスタート。「フランケンシュタイン対地底怪獣」の劇中音楽がSEとして流れます。初見参の会場ではありますが、スクリーンが上昇するとドラムセットにMIKEYさん(ds)、舞台向かって右側に上田BODO康弘さん(g)、左側にGOGAさん(b)という、お馴染みの光景が目に入りました。
SEが止むとMIKEYさんがスネアを連打し「Dr.Steeler」で演奏を開始しました。サングラスを掛けたTAROさん(Vo)が登場し歌パートへ。この会場は舞台がそれほど高くは無く、舞台と客席の間は柵や手摺で仕切られているため、演奏中にフロント3名は、柵に足を掛けるなどロックなアクションとポーズを見せながら演奏を繰り広げて行きます。エンディングから音は続き、MIKEYさんがドンッ!と低音を叩き「Cry out」に突入。
間奏ではBODOさんが溢れるロック・スピリットをメロディに注ぎ込むかのような表情でギター・ソロを披露。BODOさんのSNSを拝見すると前回の大阪公演終了後、ギターのパーツの一部に不具合が発生し、暫くフライングVを使用されるとの事でしたが、ランダムスター・タイプの新ギターは早々に復活したようで、この日もここ数ヶ月の間に導入された新ギターでプレイされています。間奏後は、アンプの上のくまさん・・・もといギター・アンプの方を向き、ギターをフィードバックさせていました。
2曲演奏したところでTAROさんが挨拶。この会場はVELL’z FIRE初見参である事、そしハマダイさんの生誕ライヴである事を告げられました。先日の大阪公演の話題から、BODOさんが「笑いの聖地、大阪でのライヴを経てTAROくんのMCがどれだけ面白くなって帰って来たかに注目!」と言い、「変なプレッシャーをかけるな~!!」と笑いながら返しておられました。ファストなナンバーが2曲続きましたが、ここからも勢いは衰える事無く、TAROさんのタイトル・コールから「The paratrooper」がスタート。
本曲はライヴで演奏される際も、アルバム通りにサイレンのSEから始まる事が多いので、タイトル・コールから演奏に入る流れが聴けたのは貴重なヴァージョンの気がします。全編ハイ・トーンのみと言っても過言ではいない歌メロをTAROさんは全力で歌い、サビでは楽器字陣もコーラスで力強い声を発します。この日の客席にはVELL’z FIREを初めて見る方も居られたようですが、リズムに合わせて拳を突き上げたり、髪を振り乱す方の姿も多くありました。
MIKEYさんのスティック&声のカウントからBODOさんが泣きのメロディを弾き、アルバム「TIME TO REVIVE」(2015年)の中でも哀愁を帯びたメタル・ナンバー「Sad slumber」を続けてプレイ。BODOさんが弾く美しいギター・フレーズは勿論ですが、本曲はバックで聴こえるGOGAさんのベース・ラインが素晴らしいので、個人的にはそこにも注目して聴いていただきたい1曲でもあります。
ここで挟まれたトーク・コーナーでは、まず前回の東京公演から行われるようになったVELL’z FIREクジの紹介。空クジ無しで、もうほとんど残っていないらしく、まだ出ていない1等の商品は今日出る可能性が高いとの話に。そして、TAROさん曰く「全く私は許可していない」TAROさんのTシャツの宣伝、更にミニ・アルバムとフル・アルバムの紹介もされました。VELL’z FIREのライヴもラスト・スパートで、久々の演奏となる「Into the light」を披露。
そして「ヘヴィなの行くぜ!頭振れよ!!」とBODOさんが観客を煽って開始された「Sword on heart」では、TAROさんが先導しイントロのギター・フレーズを観客も歌います。この日のTAROさんは、ギター・フレーズのメロディを歌う際、いつもよりも高い音程で歌われておりました。エンディングでバンドの音は続き、強音を一発決めて演奏は終了。すぐさま、ファンにお馴染みの勇ましいSEが流れ始め、MIKEYさんが「西麻布新世界!!」と呼び掛け演説がスタート。この会場に集まった誰もが、ありがたいお話が聞けるこのコーナーを待ち侘びていたはずです(?)。
TAROさんのTシャツを見せ、このTシャツを着ればニセモニ・ミュージックの魔の手から逃れられるだけで無く、滋養強壮、交通安全、今攣りかかっている俺様の足にも効くと紹介。しかし、大いなる効き目の裏には大いなる副作用もあり、最近判明したのはこのTシャツを着ると言語障害が発生するとの事。これを聞いたBODOさんとTAROさんは、即「それは、お前やろ!」「元々だろ!」突っ込みます。MIKEYさんによると、これを着たら本人の意思とは関係なく「初めてのファースト・フル・アルバム、頭痛が痛い」など、奇妙な言葉を連発してしまうそうです。
まだ演説できる時間はあったようですが、「もうSEが終わってしまう!」と言い、最後にヘヴィ・メタル・スピリッツ溢れるお言葉から、「Burning blood」に突入。VELL’z FIREのライヴを締め括る楽曲と言えばこの曲、そう言えるほどの名曲であり定番曲で、この日のライヴは締め括られました。演奏終了後、メンバーは舞台前に集合し観客に挨拶。会場備え付けのスクリーンが下降して舞台を覆い、セット・チェンジへと移行しました。現時点では、まだ情報が公式にアップされていないので書きませんが、去り際にBODOさんから次回のライヴ告知もチラリとあり、今後の予定も続々と決まっているようです。今後の情報をチェックしましょう。
TAROさんの個人HPはこちら。↓
http://shoutingmusic.web.fc2.com/
スーパー・ギタリスト、BODOさんが講師をされているギター・レッスンのHPはこちら。↓
http://ridingrockmusic.web.fc2.com/
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