来年、高確率で日本を襲う危機
劇団 「前回の記事は『社畜ジャパン』ということで、
リストラなど大変な目に遭っている人たちの
話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「CSさんが
スターバックスのバイトにも
雇ってもらえない。
と言っていたのはインパクトありました。」
CS 「わたしはかれこれ20年以上スターバックスに
通っていますが、
今まで中年男性のバイトって見たことないです。」
「中年の主婦らしき人はいますが。」
「男性は大学生バイトらしき男の子と
正社員しか見たことありません。」
「マクドナルドはたまに
(この人、以前はしっかりした企業の
サラリーマンだったんだな。)
って感じの50代ぐらいのおじさんがいて、
周りの店員や男性店長とも
明らかに空気感が違います。」
劇団 「リストラですか・・・・。」
「CSさんは前回の記事で
そろそろトランプ関税を発端に
リーマンショック級の経済破綻が
起きそうな兆候が出ています。
ということで、
リーマンショックの時に
リストラの嵐が吹き荒れた時に
男性受講者Nさんが
コンビニバイト一人募集の面接に
応募者40人が並んでいた
話をしていましたね。」
CS 「トランプ関税で経済破綻が来るかどうかは
現時点ではハッキリしないのですが、
関税とは別に、
来年、高確率で日本を襲う危機
が迫っているんです。」
「最近は総裁選のニュースばかりで
全く報道されないませんが
これはかなりヤバいです。」
「そのせいで、
(次の自民党総裁に誰がなるか?)
について全く興味が湧きません。」
劇団 「それは気になりますね。」
「地震とかですか?」
CS 「これです↓」
劇団 「トランプが関税を15%に下げることを条件に
日本が米国に80兆円投資するディールを
したという話ですね。」
CS 「わたしがこのニュースを聞いた時に
最初に考えた事は、
米国に80兆円投資するということは
80兆円の円を売ってドルを買い、
そのドルを米国に献上する。
80兆円の日本の国家予算に相当する
巨大な円売り・ドル買いが発生すると
いうことは、
ドル円が大暴騰する。
劇団 「えーっ、こんなに上がるんですか!?」
CS 「2022年から円安が一気に進んで
エネルギー価格や小麦粉などの
原材料が一気に値上がりして
(日本の価値が安くなったせいだ。)
(日本は貧しくなった。)
など自虐的に評価されました。」
「この円安は2024年には止まると
予想されていたのですが、
予想を覆した原因はの一つが
2024年から積立NISA拡充により
NISAを利用して米国株やオルカンに
投資する人が一気に増えて
円売り・ドル買いが進んだことでした。」
「金額としては1年間で約10兆円。」
CS 「もちろんNISAの円売りだけが要因ではありませんが
2024年の1年間でドル円は20円上昇した。」
「言い換えれば、円の価値が1年間で20円下がったわけです。」
「2024年後半に米雇用統計の悪化、
日銀円買い介入で円安は止まったのですが、
積立NISAによる円売り10兆円で
20円動いたと単純計算すれば
10兆円の8倍の
80兆円の円売りが一気に進み、
そこを好機と見た
巨大ヘッジファンドが
円売り攻勢を仕掛ければ
1ドル300円になる可能性もあるわけです。」
CS 「80兆円の円売りって
過去に事例が無いですから、
相場全体が円売りに傾けば
どうなるか想像がつきません。」
「円安の影響って凄まじくて
ラーメン1杯の価格が
2024年から200円値上げした
地域があります。」
劇団 「小麦価格や電気・ガス代の値上げですか。」
CS 「2024年に一気に
ラーメン店の廃業も増えています。」
劇団 「じゃあ、トランプ投資で80兆円の円売りが出て
ドル円が250円とか300円に上昇したら
ラーメンの値段はどうなっちゃうんですか!!!」
CS 「おそらくニューヨークやロンドンみたいに
ラーメン一杯が2000円、
3000円になるんじゃないですか?」
劇団 「あぁ・・・・・・・。(崩れ落ちていく)」
劇団 「80兆円の円売りなんて
そんな一度にできないですよ!!」
CS 「でも、トランプは(今すぐ差し出せ!!)って言ってますよ。」
劇団 「でも、ニュースや総裁選のテーマでは
こんな話は一切出てきません。」
「こんな危機が迫っているのに
誰も騒がないのはおかしくないですか!」
CS 「それは交渉担当した赤沢大臣が
円を売ってドルを直接買うような
取引は基本的に発生しない。
と明言しているからなんです。」
劇団 「じゃあ、大丈夫じゃないですか。」
CS 「ただ、赤沢大臣の説明が
かなり怪しいです。」
「赤沢大臣はまず
①国際協力銀行(JBIC)を通して
外為特会(外国為替資金特別会計)
の預金を使う
と言っているのですが、
国際協力銀行(JBIC)は
本来10兆円規模の融資しか行えない
規模の組織で80兆円には足りない。」
「また、外為特会(外国為替資金特別会計)
というのは、
2024年のように大口ヘッジファンドが
円売りを仕掛けてきた時に
円買い介入で買い支えて
日本円を守ったように
通貨防衛のために必要なものです。」
「しかも、外為特会の内容のほとんどが
米国債なので米国の金利上昇で
日本はかなりの利益を得ています。」
「よく、(日本がアフリカに何千億円援助を決定)
みたいな記事を目にすると、
(日本国民の生活が苦しいのに
我々の税金をアフリカに使うな!!)
と憤る人がいますが
あれって日本が保有する米国債が生み出した
利息分が生んだ利益を
国際協力銀行(JBIC)は通じて
アフリカとかに援助しているわけで、
我々の税金とは関係ありません。」
劇団 「そうだったんですねー。」
CS 「日本が米国債を保有しているというのは、
日本が米国に大量のお金を貸していて、
米国は日本にお金を借りているから
日本に決まった利子を払っている。
そして、米国から受け取った利子を
日本は海外援助や
ヘッジファンドから日本円を守ることとか、
防衛費などの予算に使って
役立てているわけです。」
「そうして今まで日本は米国にお金を貸して
貸した分の利息を定期的に受け取っていた。
しかし、トランプはそのお金を全て
自分が行う怪しい投資に差し出せと言っている。」
「しかも、その怪しい投資で利益が出ても
9割の利益はトランプが取るというわけです。」
劇団 「米国に金を貸して利息を受け取っていたのが、
貸したお金を怪しい投資に回されて
投資利益が出ても10%しか受け取れないって
それ詐欺犯罪じゃないですか?」
CS 「前から言っていますが、
トランプはマフィア・ヤ◯ザなんですよ。」
「更にまずいのは
赤沢大臣が言うように、
日本が外為特会(外国為替資金特別会計)から
米国に投資すると、
日本が保有する米国債の7割以上を失います。
言い換えれば
日本が巨大ヘッジファンドから
円を通貨防衛する資金を失ってしまいます。」
「すると通貨防衛力が7割減少した日本を狙って
海外のハゲタカ投資家たちが
徹底的に円売り攻撃を仕掛けてくるわけです。」
劇団 「米国投資で
直接、80兆円を売ってドルを買えば
円安でゲームオーバー。」
「その替わりに米国債を手放したら
通貨防衛力が弱くなったところを攻撃されて
円安でゲームオーバー。」
「どっちにしても無理ゲーじゃないですか!!!」
CS 「日銀は利上げ(円高誘導)したがっているけど、
米国債を手放したら利上げは維持できないし、
トランプの(80兆円をすぐ差し出せ!)に
逆らったら関税を25%とか
ヘタしたらインドみたいに50%に上げられて
自動車産業が潰れて日本終了だし。」
「韓国は必死になって抵抗しているけど
トランプ相手にどこまで頑張れるのか?」
CS 「結局、日本は円安が一気に進んで
ラーメン一杯3000円の
可能性が高まっています。」
劇団 「赤沢大臣が言っていた対策、
②政府保証付きのドル建て債権
③日米通貨スワップ
はどうなんですか?」
CS 「まず
②政府保証付きのドル建て債権
については
これはもともと為替リスクや
日本国債の安定を考慮して
今まで行われていなかったことであり
現実的ではありません。」
CS 「また、
③日米通貨スワップ
については
通貨危機を抑えるための
あくまで短期的な施策であり、
長期的な円売りは防げないんです。」
CS 「80兆円もの巨大な米国投資を
一気に行って、
市場に影響を与えずに
円安を防ぐなんて
そんなの無理に決まっているんです。
赤沢大臣が(大丈夫だ!)なんて言ってるのは
絵に描いた餅みたいなものです。」
劇団 「ハッキリ言って、
赤沢大臣は
その場しのぎの嘘言ったってことですか。」
「八方塞がりじゃないですか!」
CS 「周りの人たちを見ていると
みんなこんな事考えていないけど、
これから大変なことが起きるんですよ。」
「これはしっかりした根拠があって
言っているわけですから。」
つづく
※次回の記事更新日は10月1日になります。