マフィア
劇団 「前回の記事は『なりすまし』ということで
我々が知っているトランプ像、
自分の非を認めず
フェイクを織り交ぜながら
敵を執拗に攻撃する姿勢は、
トランプが20代から師事した
『悪魔に魂を売った弁護士』ロイ・コーンを
真似して作り上げた
社会的人格(=なりすまし)だった。
という話だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「さらにCSさんはトランプの本質について、
信仰深く、酒もタバコも嗜まず仕事熱心で
他人に親切・寛容な
プロテスタントティズムなキャラクター。
そういう本質が、たま~に出てくるのでしょう。
とも話していました。」
CS 「過去記事でも言いましたが、
トランプの性格はゴッドファーザーに出てくる
マフィアのボスと同質です。」
(以下は過去記事からの抜粋です)
CS 「まぁ、そのマフィアのボス的なトランプの性格
のせいで
今、世界経済が破滅の危機にあるわけですが。」
劇団「えー、今ってそんなにヤバいんですかー。」
CS 「皆さん、実感がないと思いますが
4月は本当に危なかったです。」
「これについては4月10日の記事で
ちらっと触れました。」
↓
劇団 「確かにCSさんは
日米長期金利の値動きが
マズイ気がしますが・・・。
と言ってますね。」
CS 「日経平均など株価の動きは
ニュースでよく目にしますが、
日米の国債価格の変化(=金利)は
ほとんどの人は注目していないと思います。」
「しかし、世界経済を動かしているのは
株ではなくて国債価格(=金利)です。」
「以下は米国シカゴ先物取引市場で
扱われている先物商品の取引量です。」
ビットコイン 3万
ゴールド 45万
円 30万
ユーロ 70万
S&P500 200万
米国債10年 500万
劇団 「ビットコインが3万で
米国債が500万って
全然桁が違いますね!」
CS 「米国債は10年だけでなくて、
3ヶ月、6ヶ月、2年、5年、30年、50年
など各種含める膨大な額になります。」
「日本・中国など海外勢の保有額だけでも
1200兆円。」
「その海外勢1200兆円も
全体の24%に過ぎません。」
劇団 「1/4ということは、
米国債全体で約5000兆円ですか!!!」
CS 「ですから米国債が一気に動くと
米国政府やFRBが何をしようが
制御不可能です。」
「まさに世界経済クラッシュ。」
「トランプ関税のせいで
その制御不可能の一歩手前まで
来てしまったわけです。」
全然知らなかったぁ!」
CS 「ですから、
これからの世の中は
金融の知識がないと
気づいてみたら
銀行や企業が一斉に潰れて
一夜で全てを失ったりします。」
「今回はベッセント財務長官が
ナバロ上級顧問がいない隙を見て
トランプに関税90日停止を進言して
なんとか回避できました。」
劇団 「危なかったんですね。」
CS 「これについては国債専門家 加藤出氏が
4月9日以降のトランプの譲歩(関税の一時停止)がなければ
今頃世界の金融市場はメルトダウンして
リーマンショックの時みたいになっていたでしょうから・・・。
と語っていました。」
劇団 「うわぁ。」
「でも、CSさんは前回の記事で
トランプが関税を上げるのは
債務膨張で破綻寸前の米国経済を
建て直すためだと言ってましたよね。」
CS 「ベッセント財務長官は
経済危機を防ぐために
時間をかけて3~5%ずつから
徐々に関税を
上げていけばいいのでは?
と意見しているのですが、
トランプが25%・50%・100%と
極端な数字を出すので
世界経済はメルトダウン寸前になっています。」
劇団「でも、なんでトランプは
そんな急に関税を上げようとするんですか?」
CS 「日本のマスコミも含めて
トランプは関税で自由貿易から
保護主義に米国を変えようとしている。
交渉を有利に進めるためだ。
などと報道していますが、
交渉とはいえ
なぜ、世界経済をメルトダウンさせるような
極端な数字を出すのか?
についてはあまり分析していません。」
「わたしなりの答えは出ているのですが・・・。」
劇団 「CSさんなりの答え?」
CS 「実はトランプ政権で高関税を主張している
張本人は対中強硬派のナバロ上級顧問です。」
中国を徹底的に叩くことを目的にしています。」
「ただ、第一次トランプ政権でも
ナバロは在籍していたのですが
その時は貿易赤字是正・中国叩きの
手段として
トランプは高関税主義は取り上げず
逆にナバロを遠ざけたくらいでした。」
劇団 「どうしてトランプは第二次政権で
ナバロの強硬な関税の主張を
取り入れようになったんですか?」
CS 「コロナ給付金で米国債務が膨張したため
という理由もあるのでしょうが、
それよりもナバロが刑務所に服役したことが
大きい理由ではないかと考えています。」
劇団 「ナバロが証言を拒んで4か月投獄された?」
CS 「2021年の連邦危害襲撃事件で
トランプが起訴された時に
ナバロはトランプをかばい証言を拒否して
刑務所に服役しました。」
「↓は刑務所に服役する30分前のナバロです。」
劇団 「めっちゃ気合が入ったおじいさんですね!」
CS 「頑固で好戦的かつ忠誠心が強いナバロを
トランプは気に入っているようです。」
「マファイアのボスが好きな
昔気質の頑固な部下といったところでしょうか。」
劇団 「そのせいでトランプはナバロの意見を
採用したということですか!」
CS 「トランプは
ナバロは私のために服役してくれた。
と語っています。」
CS 「劇団さんがマフィアの構成員で
ボスに向かって
(ボスはなぜムショ帰りのナバロの意見を
そんなに取り入れるんですか?)
と尋ねたら、
『あいつはオレの替わりにムショに入ったんだ・・・。』
とか言いそうじゃないですか。」
劇団 「確かに!(笑)」
「ボスをかばって身代わりにムショに入った
昔気質の頑固じいさん組員の意見を
採用するんですね。」
CS 「トランプは不動産屋で
マクロ経済の仕組みなんて
ろくに知らないでしょうから
その時々で気に入った人の意見を
採用しているのでしょうね。」
「実際、トランプは身を捨てて自分をかばった
シークレットサービスを昇進させたり、
不介入と決めていたシリアに
娘のイバンカの意見でミサイルを
落としたりしています。」
子どもたちが犠牲になったニュースを見て
3人の子どもの母親であるイバンカは
許せないと父トランプに訴えたわけです。」
「イバンカの夫エリックが
父(トランプ)はそういう時に動く人だ。
と語っています。」
劇団 「トランプって、自分をかばった部下とか
娘にはめちゃくちゃ甘いんですね!」
CS 「それは映画『ゴッドファーザー』に出てくる
マフィアのボス、ドン・コルレオーネの言葉
ファミリーを大切にしない奴は、
決して本当の男になれない。
ですよ。」
CS 「自分のファミリーを守るのが
ゴッドファーザーです。」
トランプ・ファミリーの
ゴッドファーザーと考えると
理解できるんですね。」
CS 「左翼系メディアはトランプを
自分の利益しか考えない
強欲なサイコパスの異常人格者
みたいに言いますが、
実際は義理人情に厚く
ファミリーを大事にする
マフィアのゴッドファーザーです。」
「ただ、義理人情で政策を決めたり
部下を昇進させる人物が
米国大統領の椅子に座っているのは
ずいぶん問題な気がしますが。」
劇団「ということは、
世界経済をメルトダウンさせる可能性が高い
ナバロの高関税政策はこれからも
続くわけですね。」
CS 「いえ、ナバロの高関税政策を続けて
世界経済や外交がメチャクチャになり
自分の政権の座が危なくなると感じたら、
トランプは手のひら返して
ナバロを冷酷に切り捨てるでしょう。」
劇団 「えー、そうなんですかー。」
CS 「そりゃ、トランプはマフィアですから・・・。」
つづく
※次回の記事更新日は5月10日になります。
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