チャイナ・ウォッチャー
劇団 「前回の記事は『賢い選択』ということで、
ラピダス、TSMCによる大量電力消費、
記録的猛暑による電力不安定化、
社会全体のEV化促進、
生成AIで6倍の電力需要
など電力消費量は
これから増すばかりなのに
既存の原発再稼働、小型原子炉の増設は
一向に進まず
地球温暖化によるスーパー台風、
世界的な地殻変動による南海トラフ地震が
近づいている日本は
2040年代までには壊滅する可能性が
ほぼ100%なので
そのための終活に着手したという話
だったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「生成AIの活用が進んでいくと
日本で現在の6倍・世界全体で15倍の電力が
必要になるというのは驚異的な話ですね。」
民間シンクタンクの調査によると
2030年に生成AIを活用するためには
日本国内で現在の6倍の電力が必要。
世界全体では現在の15倍の電力が必要となる。
AIの普及となると
これから深刻な電力の問題が懸念されている。
CS 「といいますか、
昨年2022年の時点で米国では
生成AIによって消費電力3倍になり
電力がダウンする寸前になりました。」
劇団 「去年なんてまだChatGPTが出てきて
生成AIブームが始まった年じゃないですか?」
「それでもう消費電力3倍ですか。」
「これから本格的に生成AIが色々な分野で
活用されるようになったら大変なことになりますよ。」
CS 「ですから、
2030年に世界中で生成AIが
利用されるためには
日本で6倍の電力
世界全体で15倍の電力が必要
というのは真実なんです。」
「そして日本は年々巨大化する
スーパー台風が毎年襲来し、
いずれは太陽光発電施設が
復旧不可能なダメージを受ける
大災害が生じます。」
CS 「2040年代には社会全体がEV化していて
電力がダウンしたらネットや交通・医療機関、
社会インフラ・流通の全て使えなくなり、
パトカーや救急車、消防車もEV化していますから
災害や略奪があっても誰も助けに来ません。」
2040年が近づいてきたら
いろいろと覚悟した方が
いいと思います。
劇団 「怖いですね。」
CS 「確実に壊滅する未来が迫っているのですが
それでも日本人の99%は
イノベーションで問題は解決できる。
神風が吹きますよ!
と破滅が来るまで信じ続けるわけです。」
「それが日本人なんですね。」
劇団 「そう考えると、未来の道筋って
ある程度は決まっているのでしょうか。」
CS 「(決まっている。)というよりは、
(大まかな道筋は決まってしまったな。)
という印象です。」
劇団 「でも(世界で15倍の電力が必要)って
そんな電力どこから持ってくるんですか?」
CS 「それは強い国が弱い国から吸い上げるのでしょう。」
劇団 「えーっ!」
CS 「現在、マイクロソフトやMETA、Googleなど
世界的なIT企業や
中国のように国家レベルで人工知能の開発に
取り組んでいるところもありますが、
他よりも優秀な生成AIを手に入れた企業や国家は
持たざるライバルよりテクノロジー・経済・軍事力で
圧倒的な優位に立つわけですから、
その力を背景に弱いライバルから電力や資源を
一方的に吸い上げて
無理くりでトータル15倍の電力にする
社会構造になるのでしょうね。」
劇団 「嫌な世界だなぁ・・・。」
CS 「でも、たまに
(スティーブ・ジョブズがあのまま生きていれば
新型Iphoneはどう進化していたのだろうか?)
と考えるのですが、
いずれはジョブズのデータを元に進化した生成AIが
実現するのかもしれません。」
劇団 「中国が人工知能を元に世界最高レベルの生成AIを
開発したら怖いですね。」
CS 「中国共産党は生成AIに対してかなり神経質になってるようですが。」
劇団 「AIが(夢は米国に行くこと。)って傑作ですね。」
CS 「AIに(中国人が一番すべきことは何か?)と質問したら、
(米国に亡命すること。)と答えたのが真実という話もあります。」
「確かに共産党幹部は自分の子どもたちや若い愛人を
米国に行かせてグリーンカードを取らせている
という話はたまに聞きますから。」
劇団 「共産党幹部は
(AIは正しい答えを出すからけしからん!)
と怒ったわけですね(笑)」
CS 「AIを下手に進化させたら共産党を転覆させられると
習近平はかなり警戒しているそうです。」
「ですから中国のAIは独特な進化を遂げる気がします。」
劇団 「独特な進化といいますと?」
CS 「最近中国はかなり内向きになっているようです。」
「7月に元駐米大使から外相に抜擢された秦剛氏が
突然解任されて王毅外相の再任となったのですが、
軍内部でも行方不明者が出ています。」
CS 「中国が面白くなってきているんです。」
劇団 「CSさんってチャイナ・ウォッチャーですよね。」
CS 「中国人を見ていると
人間の行動原理を理解できるというか
わかりやすくてチャイナ・ウォッチが好きなんです。」
つづく
次回の記事更新日は10月1日になります。
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