(前回の関連記事は「サイン」です。)
かわいがり
劇団 「前回の記事ではCSさんがクンダリニーについて、
通常は人体に眠ったままのクンダリニーを目覚めさせた結果、
生体エネルギーの絶対量が増大し、さらにエネルギーの質を
純化・練成していく一連のプロセス。
と定義した上で、受講者達に起きた様々なクンダリニー体験↓
を紹介して、
寝ているときに背骨の1つ1つがくねくね動いているような感じ
家ごと揺れているようなすごい振動
尾骨を何かがゆっくり動いている感覚
身体が熱くてどうしようもない
会陰からクンダリニー特有の振動する電気的なエネルギーが全身に広がり
周囲の空間に一気に噴射し体が浮遊
バリバリバリ、ドシャーンと家が凄い光(白)と轟音に包まれ、目の前は
ギザギザのオレンジに近い赤の波形映像、体に幾らかの電流が流れる
こういった現象はクンダリニー覚醒のプロセスで起きる変化の一部に過ぎない
と説明したんですね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「クンダリニー覚醒のパターンは無数にあります。」
「仙道研究家の高藤聡一郎氏はクンダリニー覚醒には
閃光や轟音など急激なエネルギー上昇を伴う →急激型
本人が自覚しないうちに徐々に覚醒が進んでいく →緩慢型
の2種類があると述べていましたが、
確かに上級レベルの受講者を観察していると、緩慢型で覚醒した人でも
超感覚やエネルギー操作能力など急激型の人と較べても、それほど遜色
無いように感じる事がままあります。」
「ですから、急激型は派手で面白いとは思いますがリスキーな部分がありますから、
無理にこだわる必要は無いと考えています。」
劇団 「では、CSさんはクンダリニーを上げるための指導はしていないんですね。」
CS 「初回の指導時にクンダリニーのエネルギーを覚醒させるための設定を
波動プログラミングで受講者にダウンロードはしますが、
閃光や轟音など急激なエネルギー上昇を伴う急激型クンダリニー
を上げるための指導は行いません。」
「というより、逆に偶発的に急激型クンダリニーが上がってしまった時に
受講者がおかしくならないための安全対策を設定に入れているくらいです。」
劇団 「急激型クンダリニーを上げる指導はしないけれど、万一、上がってしまった時に
備えて安全策はしっかりとっているわけですね。」
CS 「そう、考え方が真逆なんです。」
「ですから、たまに
(自分はクンダリニーを上げて大周天を達成したいです。)
という方から受講希望の問い合わせが来た場合は全て断っています。」
「そういう人は、必ずわたしの指導を聞かずに勝手なことをしておかしくなってから
何とかして欲しいと言ってくるんです。」
劇団 「そんなに急激型クンダリー上昇って危険なんですか?」
CS 「急激型クンダリニー上昇に限らず、体内をエネルギーが上昇すると
様々な問題を引き起こします。」
「例えば、以前、わたしの元に以下のような問い合わせメールが
来たことがありました。」
> はじめまして。
> 謎の頭が膨らむような、頭の中にエネルギーが突き上げ
> るような症状で困っています。
> 調べていくうちに、クンダリーニ覚醒や禅病に突き当た
> りまして、
> もし、指導をされているようでしたら、お願いできない
> かと思いまして、メッセージしました。
劇団 「ボクもクンダリニー覚醒や禅病でこういう症状になると聞いたことがあります。」
CS 「↓がわたしから質問者への回答メールです。」
> メールの波動を読むと額の内側(前頭葉)に内圧がかかっている
> 感覚が来ますが、これはおそらく胸に来ている思念波が額に
> 上昇している状態だと思います。
> ○○さんは思念波に敏感な体質なんですね。
> 誰でもこのくらいの念は来ているのですが、○○さんは敏感なので
> 違和感として感じているというのがわたしの見立てです。
> 念は来るものなので決定的な対策は無いのですが、
> 頭の詰まりに関してはジムで汗をかく程度にウォーキングやエアロバイクを
> してサウナに入ったりして血行改善、発汗を心がけると楽になる気がしました。
> ○○○○などもいいです。
> なお、以上はわたしの見立てに過ぎませんので実際に役に立つかどうかは
> わかりません。
> 自己責任で参考にするかどうか決めて下さい。
劇団 「クンダリニーじゃなくて思念波だったんですか?」
CS 「この質問者の方は特に気功や神秘行をしているわけではなくて、
病院で検査をしても異常が無いし、いろいろ調べてクンダリニー症候群や
禅病のせいではないかと思い至ったのでしょうね。」
劇団 「でも、思念波で頭が膨れるなんて、ボクは今まで読んだことは無いですよ。」
CS 「わたしの指導ではこんなのしょっちゅうですけどね。」
「このブログでも何度も書いていますが、一般的な気功家は本来の武術系の外功や
武息といった行法で物質的な気を練っているため、肉体的な気の強さを読むのは
得意ですが、人の思念波のような粒子の細かい波動はよくわからないんです。」
「人の思念波については、生来の霊能感覚を修行で鋭敏にした女性の霊能者などは
読むのが得意です。」
「思念波を読むのが得意だから、霊能者は恋愛相談を専門する事が多いんです。」
「ただ、霊能者は気功やクンダリニーについてはよくわかりませんから
そちらの問題には対処できません。」
「逆に気功修行して気のパワーを上げた男の人は体力はあるけれども、
女心がわからない鈍感な体育会系のタイプが多いです。」
劇団 「そうですか?」
CS 「高藤聡一郎氏や有名な気功家って中国武術家みたいな雰囲気の人が多くて、
女性にモテそうな雰囲気は皆無です。」
(高藤氏の弟子達↓ なぜか上下白い服を着せられたそうです。)
劇団 「うわっ、こりゃ確かに女性にモテる雰囲気ゼロだぁ・・・。」
「合コンに行ってもアドレス交換してもらえないタイプですね。」
CS 「断言しますが、有名気功家にこういうモテそうな雰囲気の人って
絶対いません。」 ↓
劇団 「この人↑からは逆に〈絶対に気功をやらない雰囲気〉を感じますが・・・。」
CS 「そうなんです。」
「現実をありのままに見ると、気功を続けて逆に女性にモテなくなる方が
圧倒的に多いです。」
「高藤聡一郎本人がそう言っていたんですから。」
劇団 「ええっ、ホントですか?」
CS 「以前、40代後半の男性受講者Sさんという方がわたしの所に来ていたのですが、
その彼が大学時代に高藤聡一郎氏に直接指導を受けにいったそうなんです。」
劇団 「へぇー。」
CS 「当時の高藤氏は有名な学研の仙道シリーズを始める前の、今は潰れてしまった
大陸書房から1~2冊出版した、まさに仙道の指導を始めたばかりの頃でした。」
劇団 「じゃあ、本当に初期の高藤氏にSさんは会ったんですね。」
CS 「個人情報の保護にうるさい今では考えられないのですが、Sさんはどこに行けば
高藤氏から習えるかわからないから、大陸書房の出版社に直接電話をかけて
自宅住所を教えてもらいました。」
劇団 「昭和50年代くらいの話ですか・・・。」
CS 「実際に訪ねてみたら、かなり汚い公営団地の1室で、おそらく健康法として教わりに
来ていたお爺さん、お婆さんが混じっていたそうです。」
CS 「Sさんによると、訪ねてみるとお婆さんが部屋をほうきで掃いていて、
(未だに掃除機を使わないでほうきで掃いているんだなぁ。)
とそれが酷く印象に残ったそうです。」
劇団 「高藤氏って、学研から出版した仙道シリーズがヒットして仙道教室が流行るまでは
バイトで食いつなぎながら修行をしていたって聞いたことがあります。」
CS 「わたしも高藤氏の元弟子の人たち10数人くらいを指導したのですが、
大陸書房時代の高藤氏に習ったのはSさん1人です。」
劇団 「で、高藤氏はどうだったんですか?」
CS 「Sさんによると、高藤氏は昭和時代のヤンキー高校によくいた
怖い体育教師みたいなノリだったらしいです。」
劇団 「怖っ!」
CS 「わたしのところに来ている元内弟子の人によると、怒ったら弟子を灰皿で
よくぶん殴っていたという事です。」
劇団 「昭和の鬼軍曹・山本小鉄みたいですね。」
CS 「それでSさんは武息という呼吸法を教わったのですが、本に書かれているよりも
かなりハードな呼吸法で続けていたら苦しくなってお腹も痛くなり、
(あぁ、もうダメだ。)
と思ったところで指導が終わり、
高藤氏に、
お前、若いんだから小周天なんてすぐ回るんだからな!
一週間もありゃあ完成するんだから完成したら、
来いよ・・・・・・。
と言われてその日の会は解散になり、
帰ろうとしたところ高藤氏が近づいてきて
仙道なんかやったら金も女も縁が無くなるぞ。
それでも良かったら続けてみろ!
と捨てセリフを残していったそうです。」
劇団 「へーっ、(仙道なんかやったら女も金も縁が無くなるぞ。)って意外ですね。」
「学研の仙道シリーズには逆に、
(仙道で異性にモテるようになる。)
とか書いていましたし、『仙道帝財術』なんて本も書いていたじゃないですか。」
CS 「それについては、わたしが過去記事『イチローが気功に向いていると感じた理由』で
↓のように書いています。」
〈過去記事からの抜粋部分〉
CS 「わたしが行っているエネルギー強化や波動感覚を開く事を無視して、
単に脳を自己催眠状態にしてイメージや感覚を生み出す事で、
潜在意識にメッセージを入れる脳科学的なアプローチの気功法です。」
劇団 「脳科学気功ですね。」
CS 「気功は人それぞれでいいと思うのですが、脳科学を主体にしたアプローチの
方々から見たら、
わたしがネアンデルタール人の波動にシンクロして身体感覚で
非言語的情報を受け取った。
いう話は単なる与太話なんでしょうね。」
劇団 「なぜ、波動感覚を開こうとしないのでしょうか?」
CS 「気功をしていてい波動感覚に目が行かない人は、お金や恋愛が目的という
気がします。」
劇団 「お金や恋愛?」
CS 「わたしが今まで指導してきた人の中にも、やたらと超能力やらクンダリニーに
拘る人がいました。」
「そういう人達を見ていると、結局、神秘行自体をする事が目的でなくて、
超能力やクンダリニーでお金をもっと稼げるようになりたい、
異性に持てるようになりたい。
という感じで願望実現が目的なんです。」
「脳科学気功とは少し違いますが、
クンダリニーや大周天など神秘体験で超能力を身につけて現実の苦しみから
逃れたいというの人も、
わたしが言う身体感覚に興味が無くて、ひたすら呼吸法で熱感を出したり、
エネルギー球を作る事だけに拘るんです。」
劇団 「そういう人は確実にいるでしょうね。」
CS 「仙道研究家 高藤聡一郎氏の内弟子だった受講者の話だと、
氏は最初、そういう人間に腹を立てていたそうなのですが
『みんな口では仙道をやりたいと言っているが、
本当はオカルトをやりたいだけなんだよな。
だから、俺も商売と割り切って金を取るようにした。』
と考え方を変えて、一応入門させて月謝を取り道場に集めて
実際の指導は内弟子に放り投げていたそうです。」
(抜粋終了)
劇団 「思い出しました!」
「確かにこういう話がありましたね。」
CS 「高藤氏は(俺も商売と割り切って金を取るようにした)後に、
異性にモテる話や仙道帝財術を書いたのでしょう。」
劇団 「そして、それを信じて高藤仙道を続けている人がいるんですね。」
CS 「まぁ、そういう生き方も男のロマンがあっていいと思います。」
「ただ、高藤氏が追求していた本来の仙道は、世俗を捨てて深遠なるタオの世界と
合一するための道ですからお金や異性とは縁が無くなるのでしょうね。」
「このブログでもいろいろ書いていますが、仙道修行をしてお金や異性を引き寄せるように
なるのは一定の要件を備えた一部の修行者だというのが、わたしの経験から導き出した
答えです。」
劇団 「でも、CSさん自身はどうなんですか?」
CS 「わたしはこのブログで何度も言っていますが、別に悟りやタオを目指している
わけでは無くて、
ただ、術能力を高めていろいろ実験したり知的好奇心を満たしたい
だけです。」
「もし、わたしが波動能力を使って恋愛魔術やお金儲けをするとしたら、
別に異性やお金を得ることが目的じゃ無くて、自分の術能力の効果を確かめたり
恋愛やお金儲けに関する波動法則を知りたいだけだし、
こうして神秘行を指導しているのは上位の存在からそういうメッセージが
降りてきたからシャーマンとしての役割を果たしているだけだし、
霊的攻撃系に関しては、わざわざケンカを売ってきてくれた相手への
礼儀としてのお返しと、
プラスとマイナスの電位差を高めて術の極限を知るための実験として
行っているだけで敵とわたしがお互い楽しんでいるゲームに過ぎません。」
「やる以上は真剣にやりますが、
まぁ、楽しめれば結果はどうでもいいかなぁ・・・。
って感じなんです。」
「どうせ人間、最後は消えて無になるわけだし。」
劇団 「何というかライトかつ虚無的ですね。」
CS 「ですから、高藤氏みたいな鬼軍曹タイプとか、元師匠のように世直ししようとか、
脳科学気功の願望実現に必死な連中を見ていると、
何でこの人達、こんなに必死なの?
って不思議になります。」
「真剣にやった方がその分楽しめるのでしょうが、そうして必死にならざるを得ないのが
その人が背負ったカルマなんでしょうね。」
劇団 「うーん・・・。」
「そういえば、高藤氏にハッパをかけられた受講者Sさんは、その後どうしたんですか?」
CS 「それが習った武息を自宅で行うと身体が痛くなるし、小周天どころか下腹部に陽気も
発生しないしで、あっと言う間に完成するはずの1週間が過ぎてしまって、どうにも
行きづらくなってそれっきりになってしまったそうです。」
劇団 「もったい無い気もしますが、ボクでもちょっと続かなかったでしょうね。」
CS 「ただ、高藤氏の名誉のためにも書いておきますが、灰皿でぶん殴ったりした弟子は
本当に目をかけていた古参の一部の内弟子で愛情表現の裏返しみたいなところが
あったようです。」
「親しみを感じるからこそ手が出やすいというか・・・。」
(利根川はしょっちゅうヤキ入れられてるけど↓、黒崎はそういうの無いよね。)
CS 「そういえば、高藤氏も樫の木の杖でお気に入りの弟子を滅多打ちにすることが
あったそうです。」
「痛めつける分、それだけ愛情も深かったのでしょうね。」
劇団 「ボク、そういうのやだなぁ。」
CS 「でも、お正月には弟子達を部屋に招いて手作りの中国料理を振る舞ってくれたりとか、
面倒見のいいところもあったんですよ。」
「怖いけど、同時に好かれもしていたんです。」
劇団 「まさに、かわいがり ですね。」
CS 「わたしはこういう濃厚な人間関係はちょっと苦手ですけど。」
劇団 「確かにそういうイメージあります。」
「質問メールへの回答もドライというか、どこか突き放している印象がありますし。」
CS 「実際、メールで質問されても詳細な回答や具体的な解決法は教えようがないんです。」
劇団 「頭の膨張感の原因がクンダリニーや禅病じゃ無くて思念波というのも意外でした。」
CS 「前回の記事でも書きましたが、頭の膨張感についても
①思念波の影響のみ
②クンダリニーの影響
③思念波+クンダリニーの影響
④頭部チャクラの影響
(→原因のチャクラごとにパターンが分かれる)
⑤気脈の詰まりの影響
(→原因のチャクラごとにパターンが分かれる)
などなどパターンが細分化されていきます。」
劇団 「また無限のパターンですか。」
CS 「ですから、
お勧めの気功書があったら教えてください。
なんて質問メールが来たりもするのですが、そんな本はどこにもありません。」
「頭の膨張感1つとっても無限にパターンが細分化されているわけですし、
本を書いている気功家も思念波とか細かい部分まではわからないでしょう。」
「わたし自身も毎回こうして記事を書くのも結構時間がかかるし、自分用の
トレーニングや興味のある分野の学習などに割くための時間も必要です。」
「ですから、個人の質問に細かいところまでメールで説明している時間は
ありませんし、マンツーマンで気功指導出来る人数にも限りがあるわけです。」
劇団 「でも、今回紹介した質問者がもし気功書やクンダリニーヨガの本を読んで
原因を『禅病』か『クンダリニー症候群』だと考えて、本に書かれている対策を
続けていたらかえっておかしくなりったり、脳が壊れたりしたんでしょうか?」
CS 「それは素人が病気になって、本を頼りに勝手に自分の病気を判断して
間違った薬を薬局で買って飲み続けるようなもので壊れる可能性大でしょう。」
「まぁ、医者にかかっても誤診の可能性は常にありますが。」
劇団 「そう考えたら怖いですね。」
CS 「ですから、何度も書いていますが神秘行を行う人は、
本当に困ったときは誰も助けてくれないわけですから
もし、行を続けておかしくなっても自己責任で結果を
受け入れるだけの覚悟が必要ということです。」
劇団 「それって要するにCSさんは、
あまり質問してこないでね。
と言いたいわけですか?」
CS 「そういう事です(キッパリ)。」
「長くなりましたので続きは次回にします。」
※次回の記事更新日は10月1日になります。