(前回の関連記事は「気功と催眠の境界」です。)
制約と誓約
劇団 「前回の記事は『気功と催眠の境界』という事で、古流武術の達人が
意識を使い相手を無力化する術について説明したんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「このブログ記事に対して時々、読者から(記事を読んで参考になりました。)
などという感想が寄せられたりして、
わたしとしては、
(どのように参考になったかはわからないけれど、
まぁ、参考になってよかったね。)
などと思ったりするのですが。」
劇団 「具体的にどう参考になったかは興味が無いんですか?」
CS 「そこは人それぞれでいいんじゃないですか。」
「わたしが意図しないような解釈をしてくれている人もいるのかもしれませんし、
それはそれで面白いです。」
劇団 「なるほど。」
CS 「前回の記事について意外に思ったのが、受講者4人から記事内容について
同じ質問をされたんです。」
劇団 「4人が同じって気になりますね。」
「どんな質問だったのでしょうか?」
CS 「それは、(↓の人物は誰なんですか?)という質問でした。」
(劇団) 「じゃあ、CSさんが1種類の念法しか使えない昔の武術家と戦場で
術を掛け合ったら勝てたと思いますか?」
(CS)「あらかじめ闘う日がわかっていて、数週間前からじっくり遠隔で術を埋め込んで
相手の波動を完全に潰しておけば、実際に会った段階で勝てる確率は高いでしょうが、
いきなり戦場でバッタリ会ったらキツイんじゃないですか?」
「向こうは命をかけた近接戦闘に特化した訓練や実戦を重ねているわけで
強靱な精神力と覚悟があるでしょうから、いきなり会ってすぐに術の掛け合いを
したらおそらくやられると思います。」
(劇団)「そんなものなんですか?」
(CS)「術というのは、その時のメンタルの状態で効果が全然変わるものなんです。」
「スタンドと同じで、いくら能力が高くてもビビったらやられるんです。」
「ですから、常にマインドを鍛える必要があるわけです。」
(劇団) 「最後はマインドですか・・・。」
(CS) 「わたしは趣味であれこれ術を身につけていますが、昔の武術家はそれぞれの流派に
伝わる奥義を実戦で命をかけながら必死に磨き続けたわけで、その術の威力たるや
我々現代人の想像を遙かに超えていたのでしょうね。」
「まぁ、わたしは危機回避能力が異常に高いですから、そんなヤバイ武術家がいたら
早々と気配を察知して避けるので、戦場ではすれ違いで絶対会わないと思います。」
(劇団)「すれ違いですか(笑)」
(→前回記事の抜粋部終了)
CS 「ちょうど、↑の部分で画像を貼りました。」
「実はわたしもこの人物については幕末期の剣術家という以外はよくわからない
のですが、波動から相当な胆力を持った人物のように感じました。」
「ちなみに、劇団さんは(すれ違い)というわたしの言葉に(笑)反応を見せていましたね。」
劇団 「しっかり憶えてたんですか・・・。(ちょっとドキドキしながら)」
「だって、(すれ違い)って(逃げる)と同じ意味じゃないですか。」
CS 「もちろん同じですよ。(あっさり)」
劇団 「えっ、じゃあ、CSさんは戦場でヤバイ武術家に会いそうになったら逃げるんですか?」
CS 「もちろん逃げますよ。(あっさり)」
劇団 「でも、CSさんって常々、
プラスとマイナスを強めて永遠を生み出す。
という事で神秘行や霊的攻撃を含めてコツコツ能力を高めているんですよね。」
CS 「今日も、牛ヒレ肉200gと無農薬玄米を食べて筋トレ・瞑想に特殊行法をして、
さらに遠隔指導で丹道周天開通者と周天法を行いパワーアップに励んでました。」
劇団 「それでも現実にヤバイ奴が来たら逃げちゃうと・・・。」
CS 「劇団さんは術について何か勘違いしているようですね。」
「わたしの経験では術には内在論理があって、それに従う必要があるんです。」
劇団 「内在論理?」
CS 「分かりやい例を挙げるなら、『HUNTER×HUNTER』の制約と誓約でしょうね。」
劇団 「知らない人のためにボクが解説しますと、『HUNTER×HUNTER』は
週刊少年ジャンプ連載の人気作品で、念能力者と呼ばれる超能力者が
闘うバトル漫画です。」
CS 「この作品はストーリーが非常に練り込まれているのですが、不思議なことに
波動世界の法則もうまく取り込まれていて感心することが多々あります。」
劇団 「制約と誓約って、念能力者が自分の能力を高めるための条件みたいな
ものですよね。」
CS 「それについては、クラピカというキャラを説明すると一番わかりやすいです。」
(Wikipediaより抜粋)
クラピカ~第287期ハンター試験合格者。契約ハンター。
4月4日生まれの17歳、身長171cm、体重59kg、血液型AB型。
幻影旅団に滅ぼされた少数民族クルタ族の生き残りであり、同胞の仇を討ち奪われた
仲間の眼球を取り戻すためにハンターとなる。
劇団 「クルタ族は劇場映画版で関連エピソードがありましたが、緋の目という特殊な目玉を
狙われて、念能力者の盗賊集団である幻影旅団に滅ぼされてしまったんですよね。」
緋の目~世界で唯一、クルタ族のみが保有する特殊な体質。
クルタ族の虹彩は鳶色であるが、激しい感情に突き動かされた際には赤く輝く。
この色は世界七大美色に数えられるほど美しく、悪趣味な話ではあるが人体コレクターに
とっては高根の花とされている。実際、ヨークシンシティでクラピカが買い戻そうとした
際には開始が1億を超え、最終的に29億の値が付いた。
クラピカにとっては失われた仲間たちの誇りであり、世界中を駆け回って取り戻し、
手厚く弔うことを夢見ている。
CS 「クラピカの人生を貫く動機(=内在論理)は、
①仲間の目を全て取り戻すこと。
②幻影旅団に復讐すること。
の2つだったわけです。」
「しかし、幻影旅団は世界有数の念能力を持った猛者の集団で、まだ若く念能力を
身につけたばかりのクラピカでは全く太刀打ちできない。」
CS 「そこでクラピカは自らの内在論理に従った制約と誓約をするわけです。」
劇団 「ボクはそこは何となく読み過ごしてしまったのですが制約と誓約は違うんですね。」
CS 「作品中では、
制約~念能力を使うための条件・制限。
例) ○○の場合にしか使えない。
誓約~制約を破った場合に生じるリスク
例) ○○した場合は○○になる。
という使い分けがなされています。」
劇団 「こういう違いだったんですか。」
CS 「制約によって条件・制限を加えることで使える能力自体の精度とパワーが増し、
さらに誓約によってリスクを加えて心理的圧迫を加える事によって能力が
根源的に倍加するわけです。」
劇団 「なるほど。」
CS 「例えるなら、総合格闘技のようにパンチ・蹴り・投げ・関節技と何でもありよりも、
ボクシングがパンチのみ、柔道は投げ・押さえ込みというようにルールによって
制限を加えることで特定の技術が格段に進歩します。(→制約)」
「また、練習試合のようにただ漫然と闘うよりも、オリンピックで金メダルがかかった
決勝試合や何億円ものファイトマネーがかかったタイトル戦など、心理的圧迫が
加わる事によって断然、モチベーションが上がりますね。(→誓約)」
CS 「ですから、江戸時代以前の剣客のように自分の流派の盛衰や命がかかった
真剣勝負を行っていた武術家は相当強かったんですよ。」
劇団 「それわかりますね。」
CS 「クラピカの場合はオーラの絶対量が激増し全系統の能力を100%の精度で使える
絶対時間(エンペラータイム)に於いて
制約~ 旅団以外には使わない。
誓約~ 旅団以外に使った場合は命を絶つ。
とした上で、
束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)
律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)
という念能力を使うことで、自分よりもパワー、戦闘能力、経験で遙かに優る
幻影旅団メンバーのウボォーギンを倒したわけです。」
劇団 「制約と誓役ってスゴイものですね。」
CS 「ただ、これも諸刃の剣といいますか、不用意に使うと却って術者自身に破滅を招きます。」
「クラピカが各種能力を使いこなすための絶対時間(エンペラータイム)には
強力な制約が付いていて、
絶対時間(エンペラータイム)1秒に付き、1時間寿命が縮む。
となっています。」
劇団 「丸1日、エンペラータイムの状態でいるだけで10年分の寿命が縮むんですね。」
劇団 「でも、なぜクラピカはこんな無茶な制約をしたんでしょうか?」
CS 「それはクラピカの人生の動機(=内在論理)は過去(クルタ族の仲間たち)に存在していて、
彼に未来は無いわけです。」
「ですから、仲間たちの目を取り戻して幻影旅団のメンバーが死んだ後は、
生きている必要が無い。」
CS 「そう考えると、
絶対時間(エンペラータイム)1秒に付き、1時間寿命が縮む。
制約~旅団以外には使わない。
誓約~旅団以外に使った場合は命を絶つ。
という術能力の設定は、彼の内在論理に完全に合致しています。」
劇団 「確かに内在論理に矛盾はないのでしょうが、ずいぶん悲しい人生ですね。」
CS 「逆に、わたしから見て内在論理と矛盾している状態で神秘行やスピリチュアルに
関わって人生が破綻していく人がたくさん存在します。」
劇団 「そうなんですか?」
CS 「内在論理と術能力(神秘行)の関係を理解していない人が多いわけです。」
「例えば、けーうさんなんかそうですよね。」
劇団 「いよいよ真打ち登場ですか!」
CS 「けーうさんは以前、仙道研究家 高藤聡一郎氏の仙道教室に通って
いたのですが、
今は削除されたけーうさんのブログ記事に制約に関するエピソードが
載っていました。」
劇団 「CSさんはけーうさんが削除した過去記事も全て保存しているんですよね。」
CS 「↓がけーうさんが削除した記事の文章です。」
弟子の人から聞きましたが、高藤さんは
「魔術師になるには、孤独、貧乏、早死にのどれかを選ばなければならない。
俺は貧乏も早死にも嫌だから孤独を選んだ。」
と言われたそうです。
仙人ではなく魔術師と言ったところがなぜだろうと思いました。
元々、仙道を含む神秘行は一人でやるものなので、孤独になるのかも知れません。
劇団 「へぇー、高藤氏は孤独を選んだんですね。」
CS 「これも内在論理と制約・誓約の関係を全く理解していない人がこのエピソードを読むと、
あぁ、そうかぁ。
オレも仙道をマスターするためには、孤独、貧乏、早死にのどれかを選ばないと
いけないんだなぁ。
と勘違いして奈落に落ちるのでしょうね。」
劇団 「えっ、どれかを選ばないといけないんじゃないですか?」
CS 「劇団さんも今回、わたしがこれだけ内在論理と制約・誓約の関係について説明したのに
理解出来ていなかったんですねぇ・・・。(ため息をついている)」
劇団 「・・・・・・。」
CS 「考えて欲しいのですが、けーうさんは高藤氏の元弟子で、氏が仙道をマスターするために
孤独を選んだ話を聞いて、
(仙道を含む神秘行は一人でやるものなので、孤独になるのかも知れません。)
と思った。」
「つまり、その考えを受け入れたわけです。」
「けーうさんは以前わたしがブログ記事で、
60代で受講を始めて丹道が通った方がいました。
と書いたところ、
高藤先生は20歳までに仙道の基礎を作らないと周天法をマスターするのは
無理だと仰ってました。
と反論していたくらいですから。」
劇団 「60代から始めても丹道が通るんですか?」
CS 「わたしの場合は波動プログラミングを使いますから60代でもなんとかなりますが、
高藤氏が行っていたような伝統的仙道の行法では無理かもしれません。」
「しかし、必ずしも20歳までに基礎を作らないとダメというわけではないんです。」
劇団 「けーうさんの場合は若い頃に聞いた高藤氏の教えが潜在意識まで入っていて
それ以外の考えは否定する傾向があるんでしょうね。」
CS 「そして、けーうさんは50歳を越えて、
他人の忠告を無視し続けて同僚や友人が皆離れてしまった→ 孤独
無茶な武術トレーニングで身体を壊して仕事を休みがちで→ 貧乏
1日の食費は200円
インスタントラーメンと菓子パン(半額)の食事を続ける →早死にへと近づいている。
52歳の誕生日に(武の達人と仙人目指す!)と宣言 →仙道修行の成果が出ていない。
という状態なわけです。」
「もし、高藤氏が言うように仙道をマスターするために、孤独・貧乏・早死にが必要なら、
それら3つをほぼ揃えて三冠王のけーうさんは、
今頃、小周天・クンダリニー覚醒・大周天もマスターして
仙人になっているはずじゃないですか?
ぶっちぎりで高藤氏のレベルも遙かに凌駕していますよ!!
本人の現在の状態とエピソードの内容が完全に矛盾しています。」
劇団 「確かにそうですよね。」
「でも、本人は未だに、
高藤先生のようになるには孤独、貧乏、早死にのどれかを選ばなければならない。
と信じているわけですね。」
「どうしてその矛盾点に気がつかないのでしょうか?」
CS 「それは彼がけーうだから・・・・。」
※次回の記事更新日は8月1日になります。