(前回の関連記事は「背後の意味」です。)
汎用性
劇団 「前回は一連の政治ネタ記事を書いた理由として、
仙道研究家 高藤聡一郎氏も『仙道未来予知学 察気の法』では気の感覚を
用いて社会のダイナミックな変化を予知する方法について述べています。
このように波動感覚が本当に開いていけば、自然と社会や世界全体のマクロな
波動に興味が行く筈なんです。
そうして、マクロ(極大)の波動を読む事ができる者が、ミクロ(極小)の波動を
究めて行も深遠なレベルに到達できるというのがわたしの考えです。
政治や経済、世の中のニュースに何一つ興味を持たず、スピリチュアルの
本ばかり読んでいる人間に神秘行は難しい。
と挙げていましたね。」
CS 「ハイ、そうです。」
「高藤氏の著書を熱心に読んで修行に励んでいる人ほど、政治や経済など世の中のマクロな
動きに全く興味が無い〈修行僧〉みたいなタイプが多いです。」
劇団 「なにか自然と似ていくんですかね?」
CS 「これは前にも話しましたが、
高藤本を読んで修行している人は、本に書いている内容を実現して
自分が高藤氏になろうとしている。
それは、
マリナーズのイチローに憧れて野球を始めた少年が
イチローのように自分もメジャーリーガーになるぞ!
と決意して練習している。
と同じなわけです。」
劇団 「高藤仙道を実践している人は超マイナーでしょうが、イチローを目指して練習している人は
たくさんいるでしょうね。」
CS 「そういう人たちはネットや書籍でイチローについての情報を集めて、同じメニューの
筋トレをしたり、サプリを取ったり、ある程度技術のある人は打撃フォームや守備、
投球の動きを分析して身につけようとします。」
「しかし、わたしがイチローの波動を読んで他の選手と最も異なると感じる点は、
意識の使い方
にあるんです。」
劇団 「そう言えば、過去記事(『イチローが気功に向いていると感じた理由』)でも
そのことについて触れていましたね。」
CS 「イチローからは、
①現実に興味を持ちながら日常の身体感覚を深めていくことによって
②今までなかった感覚が開いてくる → 〈超感覚=サイキック能力)
③物事の感じ方や受け取り方が変化する → 〈覚醒〉
という、わたしが考える神秘行と共通する部分を感じます。」
劇団 「どうやってそれを身につけたんでしょうか。」
CS 「厳密に言うと、彼の意識の使い方は古武術の達人に似ていますから
もしかしたら誰か武術系の師匠がいるのかもしれません。」
「もし自力で身につけていたとしたら、これはもう天才というしかないです。」
劇団 「武術家タイプということですか。」
CS 「イチローは対象相手に波動を埋め込んだり、霊的存在を使役してはいないようですから
武術家タイプに近いと言えるでしょう。」
劇団 「CSさんはよく記事で、
古流武術家の達人は意識を使って相手に術をかける。
と言いますが、その理屈がよくわかりません。」
CS 「その理屈(=術理)はそれぞれの流派の奥義になりますから、それをわたしが
記事中で公開すると礼儀に反する行為になるので話せないんです。」
劇団 「じゃあ、CSさん自身はどうやって身につけたんですか?」
CS 「それは波動を利用してそういう能力を持った信用できる人物を捜し当てて、
まとまったお金を払って個人指導を受けたりします。」
「後は自分の能力を利用します。」
劇団 「自分の能力って何ですか?」
CS 「わたしは毎日、遠隔で受講者にシンクロして波動を読みながらエネルギーを変化させたり、
波動プログラミングで設定を埋め込んだりしていますが、そういった能力の基礎となるのは
コピー(転写)能力なんです。」
劇団 「同様に達人の情報に遠隔で繋がって能力を分析した上でエネルギーを吸収したり、
コピー(転写)を行うという意味ですか?」
CS 「そうです。」
「もちろん、誰に教わったとか、誰の能力を転写したとかについては個人情報ですから
具体的内容については一切、教えられません。」
「ただ、誤解して欲しくないのは、遠隔で他人の波動にシンクロして読み取ったり、
転写する能力を持った人はわたしだけではありません。」
「というより、結構いると思います。」
劇団 「そうなんですか?」
CS 「現代はスピリチュアル全盛で波動技術が進んでいますから色々な能力者がいます。」
「例えば、レイキヒーリングは伝授を受けることによって、
(1)レイキのマントラのエネルギーと繋がる
(2)患者にそのエネルギーを送って浄化する。
という能力を身につけられるわけですが、
これは見方を変えれば
⇒ レイキのマントラのエネルギーにシンクロして
波動情報を受け取る。
⇒患者の身体にその波動情報を転写(コピー)する
と言い換えられます。」
劇団 「なるほど。」
CS 「COPY機で書類をコーピーする時に、最初にスキャンして読み取ったデータを
いったん機械本体に保持してから用紙に複写するのと同じ原理です。」
劇団 「確かにそう考えると
『エネルギーを相手に送る能力=転写(コピー)』
ですね。」
CS 「ですから、わたしのように
①波動情報に繋がり ⇒ (書類をコピー機にセッテイング)
②情報を吸収して ⇒ (スキャン開始)
③波動情報を分析 ⇒ (コピー機のICが保持したデータを分析)
④波動を送る相手と繋がる ⇒ (用紙をセットする〕
⑤相手にエネルギーを送る ⇒ (複写開始)
⑥相手のエネルギーが変化する ⇒ (コピー完了)
というプロセスをレイキヒーラーも無意識に利用しているわけです。」
劇団 「それが先ほど言っていた
別に遠隔で他人の波動にシンクロして読み取ったり、転写する能力を持った人は
わたしだけでなく結構いると思います。
の意味だったんですね。」
CS 「ただ、レイキヒーラーは丹道周天・クンダリニー覚醒といったエネルギーワークを
していないため、パワーと感覚がなかなか強化されない傾向があります。」
「また、他に仕事を持っている人は能力を使う機会が少ないため能力自体が
伸びないんです。」
劇団 「じゃあ、職業としてレイキヒーリングをしている人はどうなんですか?」
CS 「そういう人はヒーリングで邪気(マイナス)を受けるから、これまた伸びないんです。」
劇団 「難しいんですね。」
CS 「それに加えて、わたしは今まで過去にレイキヒーリング伝授を受けたという人たち
数十人くらいに、上記の転写能力に関する話をしましたが、誰もこの原理について
知りませんでした。」
劇団 「伝授を受けた本人が知らないんですか?」
CS 「受講者の中にも過去にレイキ伝授を受けたことがある人がいて
波動の法則についてこうして説明すると皆、
(えっ、そういう意味だったんですか!)
と驚いていました。」
「話を聞いてみると、
○○のマントラを唱えて患者の○○に手を置いてエネルギーを送ると
自動的にヒーリングがなされる。
という内容で原理というよりは具体的な手順についてのみ教わったそうです。」
劇団 「それって問題あるんじゃないですか。」
CS 「いえ、わたしはそれで正しいと思います。」
劇団 「どうしてですか?」
CS 「なぜなら、レイキヒーリングの特質は
汎用性
にあるからです。」
劇団 「汎用性?」
CS 「汎用性が高い=さまざまな用途や場面で用いることができ、有用であるさま。
例)汎用化学品
合成樹脂・洗剤・肥料などさまざまな製品の原料として、大量に生産され、
広範に利用される化学製品。
アンモニア・尿素・酢酸・エタノール・ナフサ・ベンゼン・フェノール・ポリエチレンなど
多種多様なものがある。
という意味になります。」
劇団 「でも、レイキヒーリングっていうくらいですから、ヒーリング専門なんじゃないですか?」
CS 「それが〈レイキ〉で検索してみると、
〈レイキヒーリングで、恋愛を成就させることができます〉
〈金運アップ・レイキエネルギー〉
〈レイキとは能力開発法です〉
などというフレーズが出て来て、汎用性の高さを示しています。」
劇団 「効果はヒーリングだけじゃ無かったんですね。」
CS 「レイキのうたい文句として、
〈誰でもできる〉
〈修行は必要ありません〉
という言葉が必ず出てくるのですが、
汎用性を生むためには〈誰でもすぐ簡単に扱えるようになる〉という
大勢の人間に広めるためのハードルの低さが必要不可欠なんです。」
「例えば、カフェやレストランで料理が出てくる度にスマホで撮る女性がいますが、
こういう人は別にデジタルカメラがどういう原理で対象物のデータをメモリに保存して、
それがどうやって画像に変換されるのかなんて全く知りません。」
劇団 「どこのボタン押せば写真が撮れて、どうすればLINEやInstagramに投稿出来るかとか、
アプリで簡単に加工する方法など、具体的な操作法には詳しいと思います。」
CS 「これがプロのカメラマンでしたらカメラやレンズの基本原理は押さえているでしょうし、
デジタル全盛の今でしたら機種毎の機械のクセやなど詳細な知識を得た上で写真を
撮るわけです。」
CS 「ですから、
汎用性の高さ=原理を知らないこと
とも言い換えられます。」
劇団 「それでレイキ伝授を受けた人はあまり細かい波動原理については
知らないんですね。」
CS 「逆に、わざわざ細かい原理を説明せず省いたからこそ大勢の人に広まったわけです。」
劇団 「でも、本来はヒーリング用であるはずのレイキが恋愛や金運、能力開発に
本当に効果があるんですか?」
CS 「それは訊かないで下さい。(ぼそっと小声で)」
劇団 「えっ?」
CS 「あまり必要以上にレイキとは関わりたくないので・・・・。」
劇団 「何かあったんですか?」
CS 「実は過去に職業としてレイキヒーリングを行っている方々が気功を教わりに来たことが
あったのですが、全員、受講が続きませんでした。」
「それでレイキヒーラーとわたしは相性が悪いとはっきりわかったので、
必要以上に関わらないことに決めたんです。」
劇団 「なんで続かなかったんですか?」
CS 「わたしが教えたのは全員女性だったのですが、レイキヒーラーになる人は
汎用性を求めているわけです。」
劇団 「と言いますと?」
CS 「わたしはこれをよく車に例えるのですが、
2016年の自動車販売台数1位はトヨタのプリウス(248,258台)
2位が軽自動車 ホンダのN-BOX (186,367台)
この2台を選んだ人は、
燃費(維持費)
乗りやすさ
荷物を置くスペース
手ごろな価格
このあたりを基準に選択したと思います。」
劇団 「まぁ、そんなところでしょうね。」
CS 「プリウスやN-BOXに乗る人で、
ハイブリッドエンジンはどういう構造になっているのだろう?
とわざわざ調べたり、
ホンダのN-BOXはどの位までスピードを出せるんだ?
などと気にする人はいまんせんよね。」
劇団 「手っ取り早く乗り回せればいいんじゃないですか。」
CS 「それに較べるとわたしの指導体系は『もろ神秘行』なんです。」
劇団 「『もろ神秘行』とはどういう意味ですか?」
CS 「神秘行に特化すればするほど汎用性というよりは、
能力の限界を目指す
という目的に尖鋭化していきます。」
「これは以前の記事でも書きましたが、神秘行は武術と非常に親和性があって
続けている内に
どこまで個人の能力を高められるか?
という方向性に進んでいきます。」
「この(限界を目指す)という考えは男性特有の思考パターンだと思います。」
「また、この限界というのは単に超能力を身につけたり神秘体験を得るだけでは無く、
〈悟りを開く〉などという精神的限界を超越することも含まれます。」
劇団 「確かに女性で
〈人類最高の悟りを目指す〉
とか
〈最強の武の達人になる!〉
って聞いたことありません。」
CS 「ですから、神秘行の性質は自動車に例えれば、
F1
なんです。」
劇団 「走りの極限を目指して常に進化するわけですね。」
CS 「わたしの受講者も男性は気功マニアっぽい人が多いです。」
「特に高藤聡一郎氏の元弟子の方々は、長年ひたすら車の改造をしている
カーマニアに近い性質があります。」
劇団 「『車=人生』というわけですか。」
CS 「F1のようなレーシングカーに乗るとなると、通勤や買い物でプリウスやN-BOXを
運転するのと違って、自動車の構造を理解したり、操作するための知識や原理に
ついて学ぶ必要があります。」
「当然、運転のトレーニングや基礎体力作りもコツコツ続けなければなりません。」
「それに対して、わたしの元に気功を習いに来たレイキヒーラーの方々は、
何の修行も努力もなしに伝授さえ受ければレイキヒーリングが出来るような
感覚で受講したわけです。」
劇団 「プリウスやN-BOXを運転するような感覚でF1マシンにも乗れると考えたんですね。」
CS 「そのように気軽に車に乗ろうとして来た人は、
(なんでわざわざトレーニングが必要なの?)
(すぐに乗れるようになると思っていた。〉
と嫌になってくるんです。」
「それでレイキヒーラーの受講者は全滅したわけです。(ちなみに全員30代独身女性)」
「これは彼女たちが悪いというわけでは無くて、人それぞれ嗜好や目的が違いますから
その人に合ったところで習うのがいいということなんです。」
劇団 「でも、現在の受講者に女性はいるんですよね。」
CS 「F1にも女性ドライバーはいますし、
ただ、スピードを出してレースで1位を目指す
以外にも、
トレーニングで一定の技能を身につけた上で
F1マシンを運転して極限の走り自体を味わう
という楽しみ方もあると思うんです。」
劇団 「なるほど。」
「それが
波動感覚を高めて日常の感覚を深く楽しむ
という事なんですね。」
CS 「そのように一定のトレーニングを続けて感覚が開き、
日常を深く楽しめるようになった女性は受講が続きます。」
「ですから以前、イチローがインタビューで、
自分ほど野球を楽しんでいる人間はいないと思う。
と話していましたが、
極限(記録)を目指すこと
と同時に、
野球を行っている時の感覚を深く楽しんでいること
を彼が実践している事について共感を感じます。」
「普通の選手の波動を読むと結果を出すことに必死な感情しか伝わって来なくて、
〈楽しむ〉なんて全く感じません。」
CS 「そこのあたりのベースとなる意識の持ち方からして全く違う。」
「やはり、イチローが優れている理由は
意識の使い方
なんです。」
劇団 「次回の記事は古流武術との関係についてもう少し聞かせて下さい。」
※次回の記事更新日は7月10日になります。