力み過ぎ
劇団 「前回の記事は、CSさんがネアンデルタール人とホモサピエンスの頭蓋骨の
波動にシンクロして非言語的情報を取得した話から気功の方法論についての
話になったんですよね。」
CS 「ハイ、そうです。」
劇団 「でも、実はボクが気になったのはイチローがインタビュアーと交わした会話に
関する部分でした。」
(以下、イチローの会話)
『これ240球くらいあるんですけど、240球投げたら、大体、
変な反応が出ますよね。筋肉に。』
『こないだね、偶然、喋りながら投げてたんですよ人と。』
『そしたらこれ全部終わっちゃって一カゴ。』
『翌日の身体の反応も悪くないんですよ。』
『全然、疲労がないんですよ。』
『こうやって意識を違うところに持っていきながら身体を動かしていると、
何かが分散されるんでしょうね。』
『集中させてしまう事によって何かが分泌されなくなってしまう。』
『ウェートトレーニングなんかもそうかも知れない。』
『マシーンに集中してやるよりも。』
『例えば、極端な話、本を読みながらやるとかね。』
『そういう事で別の効果を生み出すような気がしましたけどね。』
劇団 「ボクはこの会話↑に対するCSさんの解説が気になったんです。」
(以下、CSの解説)
ちなみにイチローが
『こうやって意識を違うところに持っていきながら身体を動かしていると、
何かが分散されるんでしょうね。』
と言っているのは、意識の分散で全身のエネルギーの流れが良くなっているんです。
これは以前の記事でも書いたと思いますが、高藤式のように意識が強すぎると
エネルギーが固まってしまうんです。
気功指導でも、一度、気海のようなツボに意識を置いても何も感じない時は、
わたしが雑談して意識を外してしばらくするといつの間にか気海が熱くなって
いたりします。
CS 「さすが、劇団さん。いいところに気づきましたね。」
「わたしが色々な気功の流派を見ていると、
①特定のツボに意識を強くかけて激しい呼吸法を行う緊張型
→高藤仙道、クンダリニーヨガ系の修行法
②意識のかけ方は弱めにして自然な呼吸に任せるリラックス型
→放鬆功(ほうしょうこう)、超越瞑想(TM)
に大別できます。」
「それぞれ長所と短所があるのですが、私見では①の緊張型は
いろいろ問題を引き起こす傾向があります。」
劇団 「それは具体的にはどういうものなんですか?」
CS 「これはあくまでわたしがさまざまな流派の気功修行者の波動を読んだ結果
としての個人的感想なのですが、
特定のツボに意識を強くかける行法を長年続けている人の波動にシンクロすると
わたしの身体が重くなってきます。
要するに、普段から1点に意識をグーッとかける習慣がつくので、
本人の意識の性質自体が重くなってくるわけです。」
劇団 「本人の意識のかけ方が波動に影響するんですか?」
CS 「成功法則でよく『思考は現実化する。』と言いますが、それは普段の
意識の強さなどを含めた影響なんです。」
「お金持ちになりたくて気功をしている人達が、全くこういう事に無自覚なのが
わたしから見ると不思議でしょうがないです。」
劇団「自分の事が一番わからないんでしょうね。」
CS 「特に高藤本を読んで長年修行している人の波動が重いんです。」
「修行熱心な人で毎日数時間、グーッと睨みつける感じで気海に意識をかけ続け、
加えて武息のような激しく呼吸を繰り返しながら下腹部にグーッと力を入れる
呼吸法を数年単位で行うわけで、
その結果、全身に力が入って緊張した状態が習慣化してしまいます。」
「その力が入りすぎて血管がぶち切れそうな肉体と精神の状態が波動に
もろ反映されるわけです。」
「そんな力みまくりの緊張型・修行者の波動にわたしがシンクロすると
こんな感じのイメージが浮かんで来ます。」
↓

(神奈川の箒使いさん、今回は画像を目いっぱい大きくしたからガラケーでもOKですよね。)
劇団 「うわぁ、なんですかこれは!?」
「力み過ぎて白目を剝いてますよ!!」
CS 「これは新日本プロレスの永田さんが対戦相手に技をかけているんです。」
「彼も最初の頃は普通の表情↓で技をかけていました。」

CS 「しかし、相手に技を効かせようと力が入り、力み続けている内に
次第にこのような表情↓になってしまいました。」


CS 「これを見ると、
力み過ぎってあまりよくないなぁ。
ということが一目で理解出来ると思います。」
劇団 「CSさんのおかげで緊張型の修行法の弊害がよくわかりました。」
「力み過ぎって良くないですね。」
CS 「緊張型の修行法をしている人は波動自体も重くなるのですが、
肉体レベルでも歪みが生じやすくなります。」
劇団 「歪みですか?」
CS 「筋肉の一部が硬くなったり気脈が詰まってしまうんです。」
「これについては過去の記事で、中国の気功修行者が胸が塞がった
状態になったエピソードを紹介しました。」
↓
(以下は過去の記事からの抜粋)
以前、紹介した65年前の気功修行者・陳寛金さんの気功体験記・
「小周天の気功練習法」では、陳さん以外のケースも書かれています。
〈病気治療の実例〉
(症例の1)
胡北省人民公社の陳某は日本の藤田静座法に倣って気功を練習したが、
コツ、秘訣にしたがわなかったどころか、肝臓の範囲に意念を集中した
ため、日が経つにつれて、気血が滞り、気がふさがって、座骨神経痛、
不眠、夢精などの症状が現われた。
これについて陳さんは以下のように解説しています。
この病例をよく考えてみると、実は肝硬変ではなく、肝臓の部位に気の
かたまりが生成して肝硬変と誤診され、肝硬変治療用の薬を投与されたの
で、むろん効果をあげるはずがない、ということがわかる。
この病気は気功練習の要領を得ず、気が滞り、ふさがってかたまりが
生成したことに起因している。
このように「気のかたまりが肉体の不調の原因になる」ことは、
わたしが気功指導をしている時にもよく起きる現象です。
CS「間違った意念の集中のみでもこれだけ身体がおかしくなるわけで、
これに武息のような激しい呼吸法が加わったら大変な事になります。」
「実際、高藤式の行法が原因で回復不可能なダメージを受けた方を
数人知っています。」
「これはクンダリニーヨガ系の行法でも同様ですが。」
劇団「緊張型って怖いんですね。」
CS「ですから緊張型で効果が出ない人は、リラックス型を取り入れる必要が
あるのでしょうね。」
「こんな感じで↓多少、意識が遠のく感じにして弱めるといいわけです。」

劇団 「確かに意識は遠のいているようですが、相変わらず白目を剝いてますね。」

CS 「まぁ、細けぇ事はいいじゃないですか。」
「結局、神秘行は自己責任の世界ですから。」
「たくさんの弟子を教えている神秘行の大家に直接教わった修行者でも
廃人になったり、発狂したりしたという話をわたしは色々聞いています。」
「これはスポーツでどんな超一流のコーチについても、練習や試合中のアクシデントで
大怪我して廃人になったり、そこまで行かなくても身体を壊して一生残るような
ダメージを抱えるケースがあるのと同じなわけです。」
劇団 「CSさんが言う〈本人の覚悟〉が必要なんですね。」
CS 「ですから、みんな自己責任で好きにやったらいいと思うんです。」
「わたしも自分が指導している受講者以外には何も言いません。」
「というより、受講者にもあまり言いませんし。」
劇団 「そうなんですか?」
CS 「わたしは遠隔指導をしているのですが電話やスマホで受講する方には、
ヘッドセットやマイク付きのイヤホンを利用すると身体がリラックスして
効果的ですので使用をお勧めします。
とまずメールでアドバイスします。」
劇団 「リラックス効果を狙っているわけですね。」
CS 「何十分も受話器をも持ち続ける姿勢は、〈腕→肩→首〉と身体に強い緊張を
強いる事になります。」
「当然、感覚を開いたり気脈を通す上で障害になるのでアドバイスするわけです。」
「しかし、それでも使わない人がいるんです。」
劇団 「そういう時はどうするんですか?」
CS 「とりあえず、1回は〈ヘッドセットを使った方がいいですよ。〉と
指導時に言います。」
劇団 「それでも使わない人はどうするんですか?」
CS 「それは自己責任ですから、その後は黙っています。」
「今までいろいろな人を教えてきましたが、わたしのアドバイスを聞かない
タイプが必ずいて、そういう人は自己責任で好きにやらせるしかないんです。」
劇団 「そうなんですか?」
CS 「わたしは2回もアドバイスして責任は果たしているわけだし
逆に、
ヘッドセットを使わない人と、使っている人の効果の違いがわかる。
というメリットもあるわけです。」
劇団 「なるほど、受講者の自由意思を尊重しながらも波動世界の法則を明らかに
していくんですね。」
CS 「わたしの経験では、長年、高藤仙道を続けている人は思い込みが強くて
アドバイスを拒絶するタイプが多かったですね。」
「もし、そういう人が今回の記事を読んでいたら、わたしが書いた内容は無視して
自己責任でお好きなようにやって下さい。」
劇団 「指導しているといろいろあるんですね。」
CS 「一応書いておきますが、高藤氏の元弟子でわたしのところに来て
素直にアドバイスに従って丹道周天を達成した方もいるので、
全員が同じというわけではありませんから、そこは誤解無く。」
「次回はイチローのエピソードも交えて説明します。」
※次回の記事更新日は9月1日になります。