抽象化のプロセス
劇団 「前回の記事でCSさんは、見切りをつけることの重要性について
話していましたね。」
CS 「人間には寿命がありますから、自分に不向きな分野で貴重な時間を
浪費している内に人生が終わってしまうかも知れません。」
劇団 「しかし、実際にある程度は時間をかけないと、その分野が
自分に合っているかどうかはわかりませんよね。」
CS 「そうなんです。」
「ですから、わたしは神秘行を含めて何事も
自己責任で本人がこれでどうなってもいい!
と覚悟を決めて行うことを勧めているわけです。」
「それなら前回の記事に出た40代のミュージシャンのように、
例え成功できなくても後悔したり思い悩むことはないですから、
それなりに充実した人生を送れます。」
劇団 「”それなり”ですか・・・。」
CS 「スポーツの世界を見ればわかりますが、イチローのように
大きな成功を収める人は確率的にほんの一握りですから。」
劇団 「それでは、充実した人生を送れる人はほんの一握りということですね。」
CS 「いえ、社会的な成功と、本人が充実した人生を送れるかは
また別の話です。」
「岡本太郎の言葉のように、本人が成功・不成功などという
結果に囚われず、
いま、この瞬間。
まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、
全存在で爆発する。
こういった情熱的な人生を送る事が出来れば、経済的、社会的に
成功できなくてもそれで幸せだと思います。」
劇団 「成功できなくても幸せなんですか?」
CS 「それだけの情熱を注ぎ込める対象が見つかったこと自体が
幸せですよね。」
劇団 「でも、お金も重要じゃないですか?」
CS 「確かにそうなんですけど、お金はいづれ無くなりますから。」
劇団 「使って無くなっちゃうということですか?」
CS 「いえ、形あるものはいつかは無くなるということです。」
「マルクスは『資本論』で
社会の『富』は巨大な商品の集合体の姿をとって現われ、
一つひとつの商品はその富の要素形態として現われる
と述べていますが、
お金は商品と交換できる交換価値があるとされているから
みんなたくさん手に入れようと躍起になっているわけで、
結局は〈お金=商品(モノ)〉なんですよね。」
「そして、商品(モノ)は電化製品だろうが、車だろうが家だろうが、
いづれは老朽化してゴミになり無くなってしまうんです。」
劇団 「土地は老朽化しないんじゃ無いですか?」
CS 「土地もなぜ価値があるのかというと、銀座の一等地のように商業施設が
建っていたり、人がいなくても農業や畜産業、石油や鉱物資源の採掘と
いった商品を生み出すモノがあるから価値が出るんです。」
「逆に高度経済成長期に建てられたニュータウンのように、住民の高齢化が
進んで入居者が減り、地域の商業活動が低下すると土地自体の価値は
一気に下落します。」
「日本がこれから高齢化が進み人口が減少していけば、土地やインフラ、
商品といった全てを含めた国全体の価値が下がっていくんです。」
「そして、最終的には大災害や、環境破壊、資源の枯渇、核戦争などで人類が
滅亡して価値を生み出す人間自体がいなくなりますから、全ての価値は
無となるんです。」
「ですから、いくら蓄財して子孫に財産を残そうが最終的にお金は無なんです。」
劇団 「なにか観念的な話になってきましたね。」
CS 「このブログ記事をずっと読んでいる人はわかるかも知れませんが、
わたしも神秘行を続けていて最初の頃は、
背骨を熱感が通った!
クンダリニー上昇で目の前が轟音と共に光で包まれた!
他人に近づいたら、その人の不安感が自分の胸に出現した。
なとという個々の現象自体ばかりを近視眼的に追っていたのですが、
10年、15年と年月が経ち、多くの人を指導する過程で
(受講者たちの体験からどんな法則が導き出されるのだろうか?)
(神秘行がうまくいく人と、ダメになる人の違いと共通要素は何?)
(人の波動は社会やその背後の歴史とどう関連しているのか?)
などという疑問が浮かぶようになってきたんです。」
「すると段々、物事の見方が俯瞰的になり、歴史や科学の法則、
文化、哲学、経済等に興味を持つようになってきたんです。」
「まぁ、時間もありませんし, 基本的に浅学なのですが。」
劇団 「なるほど。」
CS 「そして、最近は抽象的な思考をしている自分に気づくんです。」
「20歳くらいの頃ですが、とある神秘行書に書かれていた
文章を読んだのですが、その時は意味がよくわかりませんでした。」
↓
※以下の文章から出ているエネルギーはかなり強力なので、波動に繋がり
やすい方や敏感な方はあまり意識を向けない方がいいです。
人の資源を制限しているものは我々の認知力、本質的には解釈システム
であることを理解せねばならない。
我々が持つ解釈システムが我々の限界の要素を示唆すると。
我々は生後ずっとこの解釈システムに依存して来た為、
それに反目する思考をすることは論外なのだ。
You must realize that it is our cognition, which is in essence
an interpretation system, that curtails our resources.
Our interpretation system is what tells us what the parameters
of our possibilities are, and since we have been using that system
of interpretation all our lives,
we cannot possibly dare to go against its dictums.
考えてみたことあるだろうか。
何がいったい、日常世界に起きているのだろうか。
我々はここに存在する、今の焦点に固定化(安定化)され、
その威力は絶大なものであり、我々がやって来た源や
ここに来た本来の目的を見失わせた。
Think about this.
Perhaps this is exactly what is happening to all of us
in the world of daily life.
We are here, and the fixation of our assemblage point is so overpowering
that it has made us forget where we came from, and what our purpose
was for coming here.
The most important of those points is located a foot away from the stomach,
40 degrees to the right of an imaginary line shooting straight forward.
Juan Tuma told us that that was a center of assembling
for the second attention.
最も重要な点はへそ前方約30cm右へ15cmに所在する。
そこに、第二注意力の焦点が存在する。
CS 「若い頃はわからなかった文章の意味が、今では実感を伴って
理解出来ます。」
劇団 「実感ですか?」
CS 「ハイ。これらの文章を読みながら波動にシンクロするだけで、
頭頂から脳の右側に強力なエネルギーが流入すると同時に、
右半身にエネルギーが満ちてきて意識が無になり右脳に
何かの情報が転写される感覚が来ます。」
劇団 「それはCSさんがいろいろなエネルギーを吸収したり、転写する
能力を発達させ続けていることも関連しているんでしょうね。」
CS 「一番得意なのは、人のエネルギーを遠隔で深いところから
強制的に変えることなんですけどね。」
「それを毎日、気功指導で延々と繰り返しているわけですから。」
劇団 「そういったバックボーンのせいもあって、先ほどの文章の波動とも
強く繋がったわけでしょうか。」
CS 「この記事を書くために久々に上記の文章にシンクロしたのですが、
その後寝るまでずっと5~6時間は頭の中の右半分が膨張しながら
痺れた状態が続きました。」
劇団 「それはリアルな体験ですね。」
CS 「この体験は、
抽象的な思考は根源的な波動に繋がることを可能にする。
という波動の原理を示しているんです。」
劇団「???」
CS「わたしは病院に勤務して時によく患者さんの波動を読んでいました。」
「例えば、腰の痛みを訴えている山田さんという70歳のおばあちゃんがいて、
わたしが意識を向けると右腸骨際辺りの筋肉が深さ5センチくらいから重だるく
なって、右の膀胱経の気脈に沿って不快な感覚が膝裏まで伸びていく・・・。」
「こういう感覚が来たりしていたんです。」
劇団 「それは面白いですね。」
CS 「先ほど述べた感覚は、
山田さんの腰痛の原因の中でツボ刺激による経絡治療で対応できる
筋肉と気脈
に焦点を合わせてシンクロした結果として得られた情報なんです。」
劇団 「じゃあ、焦点が変わると得られる情報も変わるんですか?」
CS「これが霊能者なら筋肉や気脈、経絡治療に関する知識が無いですから、
山田さんの腰痛に関連したカルマ、霊障などといった霊的な部分
に関する情報にシンクロするでしょう。」
「要するに、
70歳の山田さんというおばあちゃんの腰痛に関して、
わたし→筋肉や気の流れ、経絡上のツボに関連した情報
霊能者→カルマ、霊障などといった霊的な部分に関する情報
といった具体的な波動にシンクロすることにより
腰痛に関する情報と腰痛の原因の邪気
に繋がるわけです。」
劇団 「あまりいいものじゃないですね。」
CS 「それに対してわたしが、
山田さんの
(1)意識の深層にある人類共通の集合意識に繋がる。
(2)魂の永遠性に繋がる。
(3)最も深い愛に繋がる。
などという抽象的な思考に基づいて波動にシンクロすれば、
集合意識、永遠性、深い愛といった、
根源的な存在に関する波動情報と巨大なエネルギー
に繋がります。」
劇団 「山田のおばあちゃん・抽象的思考バージョンですね。」
CS 「そうなんです。」
「先ほどの神秘行の言葉を残した人間は、意識の覚醒と能力の深化
に伴い抽象的な思考を通じて巨大なエネルギーと波動情報に
繋がったわけです。」
「そして、わたしは彼の言葉を足がかりにして同じエネルギーと
波動情報と繋がったという事なんです。」
「もちろん、どれだけ深くエネルギーとつながり、得られた波動情報を
表層意識レベルで認識できるかは、その人の能力や知性によるの
でしょうが。」
劇団 「CSさん自身も、言葉を残した人と同じように覚醒のプロセスを
辿っているのでしょうか?」
CS 「それはわかりません。」
「というより、別にわたしは悟りを開いて老子や仏陀みたいな人間に
なるために生きているわけじゃないですから。」
劇団 「受けた恩は10倍返し、売られたケンカは100倍返し。
という自分の生き方を貫きながら、興味のある分野を調べて
いればそれでいいんですよね。」
CS 「ハイ。自己責任で自分のやりたいようにやるだけですから。」
「覚醒についてもそれなりに興味があるのでいろいろ考察は
していますが、最近はワインの方が気になりますね。」
「ただ、覚醒に関しては受講者を抽象化のプロセスの流れに
乗せるように意識しています。」
劇団 「抽象化のプロセスとは?」
CS 「例えば、先日指導した東京都在住の30代女性受講者Mさんは
わたしから見るといい感じでクンダリニーが活性化して、同時に
感覚も開いてきているのですが、
たまたま彼女が1年ぶりに野外フェスに行った話になった時に、
演奏を聴いていたら音楽のエネルギーに身体が反応して
クンダリニーが活性化して熱くなったり、気脈の流れや
波動の変化を全身で感じる事が出来て,
1年前に行った時とは全然違っていて面白かったです。
全身の感覚が変わって何か覚醒している感じで、
クンダリニーとか大周天にこだわらないでただ楽しんでる
だけでこんなに変わるものなんですね。
と語っていたのが印象的でした。」
(こんな感じでしょうか↓)
劇団 「演奏を聴いているだけでクンダリニーが活性化するんですね。」
CS 「それは少し違っていて、演奏を楽しんでいるフェスの観衆の波動も
影響して活性化したんです。」
「生まれつき霊感の強い人はマイナスの影響を受けやすいので、
人混みの中を歩けないくらいなんです。」
劇団 「じゃあ、何で受講者Mさんは逆にエネルギーが活性化したんですか?」
CS 「それはわたしの設定が効いているんですよ。(ニコッ)」
劇団 「それは失礼しました。(笑)」
CS 「わたしの経験ではMさんみたいなタイプの人が一番神秘行が
うまくいくんです。」
劇団 「それはなぜでしょうか。」
CS 「彼女は神秘行で結果を出そうなどという目的を持たないから、
逆に生活全ての感覚を楽しめる。」
「だからこそフェスの演奏者、音楽、演奏を聴いている聴衆の全てに
よって生み出された巨大なエネルギーと繋がることが出来たんです。」
「山田のおばあちゃんの話と同じで、限定しないからこそ
巨大なエネルギーと繋がることが可能になったわけです。」
「彼女は細かい行にこだわらず純粋に感覚を楽しむことで
クンダリニーが活性化して気脈をエネルギーが通り、
さらに感覚が開いていくんです。」
「この現象がループしながら加速することで、
いま、この瞬間。
まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、
全存在で爆発する。
この生命エネルギーのスパークがクンダリニー覚醒であり、
神秘行の本質なんです。」
「このエネルギーパターンが抽象化のプロセスで、わたしの指導は
受講者をこの流れに乗せることを目指しています。」
劇団 「そして、抽象化のプロセスが意識の覚醒にもつながると
考えているんですね。」
CS 「もちろん、これはわたし個人の考えにすぎませんから、
受講者以外の人たちは自分の好きなように神秘行を
行えばいいと思います。」
劇団 「もちろん、抽象化のプロセスの真逆のパターンに嵌まるタイプの人も
いるんですよね。」
CS 「以前、高藤聡一郎氏の気功教室に通った経験があって、それから
ズーッとひたすら呼吸法や練気功といった修行を続けている人を
1度だけ指導したことがありました。」
「彼はMさんとは真逆のタイプで、
『気功修行で大周天に到達するのが自分の夢で、
気功が自分の人生を支えている唯一の目的です。』
と話していたのですが、
実際に教えてみて、
あぁ、わたしの指導でこの人が神秘行で上達するのは無理!!
と実感しました。」
※次回の記事更新日は12月10日になります。

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