(前回の関連記事は「抽象化のプロセス 」です。)
元弟子達
劇団 「前回の記事でCSさんは、女性受講者Mさんのフェスでの
体験を例に、
細かい行にこだわらず純粋に感覚を楽しむことで
クンダリニーが活性化して気脈をエネルギーが通り、
さらに感覚が開いていくんです。
この現象がループしながら加速することで、
いま、この瞬間。
まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、
全存在で爆発する。
この生命エネルギーのスパークがクンダリニー覚醒であり、
神秘行の本質なんです。
このエネルギーパターンが抽象化のプロセスで、
わたしの指導は受講者をこの流れに乗せることを
目指しています。
と説明していましたね。」
CS 「ここで1つ断っておきたいのですが上記の現象は、
わたし自身の個人的な体験や、
今まで指導した人たちの中でもうまくいった人とそうで無い人
のパターンを分析して導き出した個人的結論に過ぎません。」
「ですから、現在、神秘行を行っている方は今まで通りのやり方で
お続けになるのがいいと思います。」
劇団 「あれっ、いきなり控えめな発言じゃないですか?」
CS 「Mさんを含めて受講者の方々はわたしが波動プログラミングで
いろいろな設定を行っています。」
「この設定は、わたしの特質系能力というか個人的な力業なんです。」
「そのベースを作った上で、わたし独自の行体系に基づいたトレーニングと
日常での意識の持ち方に留意しながら、定期的な受講を繰り返すことが
クンダリニー覚醒の条件になっているんです。」
「ですから、受講者以外の人がMさんと同じパターンでクンダリニーが
活性化するとは必ずしも言えないんです。」
劇団 「『逆は必ずしも真ならず。』といったところでしょうか。」
CS 「また、Mさんのようにクンダリニーが活性化して感覚が開いてくると、
様々な問題が生じるんです。」
「それに対してわたしが月2回を目安にチェックして調整しながら、
問題点の指摘やアドバイスを繰り返すことで行が深化していく
わけです。」
「Mさんもそこはクリアーしているのですが、それでも山あり谷ありで
一筋縄じゃ行かないんです。」
「ただ、高藤本もそうですが神秘行の本やサイトでは行の効果が出て
すごい体験をした話だけを書いていますよね。」
劇団 「それは基本と言いますか、ダイエット商品の広告でも痩せた人の
成功例だけ載せますもんね。」
CS 「そこを割り引いて考えられる常識人はいいのですが、
中には誰でもそうなるものと勘違いをする人が必ず出てくるので、
わたしもこのブログではあまり具体的な行法についての話や
受講者の体験談は載せないようにしているんです。」
劇団 「 『1~2回受講すれば、オレもすぐこうなるんだろうな。』
という人たちが集まってくるんですね。」
CS 「ですから、うかつに書けないんです。」
「わたしは神秘行はある程度の覚悟を持った人だけが行うべきだと
考えています。」
「しかし、巷には(とにかく人さえ集めればいい!!)という考えで
書かれた本やサイトが多々あるのですが、
そういったところがターゲットにしている読者は、わたしが関わり
たくないタイプですからお互いに競合しないんです。」
「逆に、わたしとは相性が悪い人たちの受け皿になってくれている
わけで、
(とにかく人さえ集めればいい!!)
という所がたくさんある事に感謝しているくらいです。」
劇団 「そういえば、CSさんは自分以外の気功家については、高藤氏と
元師匠くらいの話しかしませんもんね。」
CS 「別に興味もないし、わたしとは関係ない人達ですからね。」
「神秘思想家ならグルジェフとか、あとは前回の記事で紹介した
言葉くらいしか興味ないです。」
「それよりもソクラテスのような古代の哲人や、マルクスのような
現代社会の礎となった思想家の波動や思考法の方が、実際に
読んでみると興味深いです。」
「アラン・チューリングやディラック、南部陽一郎といった数学者や
物理学者も面白い波動を出してます。」
劇団 「なんでそういう人たちに興味があるんですか?」
CS 「前回の受講者Mさんの体験を紹介しましたが、
わたしが考える神秘行は
自分の体感覚と意識を開いていくことにより、現実の生活を
深いレベルで味わい、自分の中の世界観を変えていく
プロセスなんです。」
「気が回ったり、チャクラが開いた、クンダリニーが覚醒したというのは、
そのプロセスの途上でたまたま起きるただの現象に過ぎないんです。」
劇団 「必ずしも必要ないと。」
CS 「そうです。」
「そして、新しい世界観を生み出した哲人や学者、歴史に残るような作品を
生み出した芸術家には絶対何かあるんです。」
「その彼らが遺したものに接することによって、自らの世界観を広げて
波動レベルでも影響を受けて自身が変化していく。」
「そのプロセスを楽しむのが、わたしが考える神秘行なんです。」
劇団 「そういった歴史的な業績を残した人物たちに比べたら、
現実の気功家やヒーラーには全く興味を惹かれないということですか。」
CS 「全く興味ないです。」
「仙道研究家 高藤総一郎氏も著書を読むと、大脳生理学、解剖学、
物理学、量子論、外国言語などいろいろ学んでいた事が伺えます。」
劇団 「学者としての資質がある人だったんですね。」
CS 「高藤氏は弟子たちに、
俺の本なんか読まなくていいから古典や歴史的な
名著をたくさん読まないとダメだ!
とよく話していたそうです。」
劇団 「へーっ、高藤氏もCSさんみたいに、
『気功や神秘行の本は読む必要はない!』
と言い切っていたんですね。」
CS 「老子やユング位は読んでいたのでしょうが、書店に新書で並んでいる
ようなオカルト系やスピリチュアル本は読まなかったでしょうね。」
「わたし自身は高藤氏に直接会ったことはないのですが、
高藤氏の内弟子だった方や、
月に数回の頻度で3~4年は習っていたという方々を指導してきたので、
いろいろ話は聞いています。」
「元弟子の方たちの話を聞く限りでは、高藤氏も神秘行の本質は
チャクラやクンダリニーなどを超えたところにあると考えていたようです。」
「以下は高藤氏の著書『遙かなる虚空への道』の抜粋です。
現在までの精神世界関係の動きを見ていると、やれクンダリニーだ、チャクラだ、
幽体離脱だ、心霊だ、超能力だ、というぐあいに、それ自体にはたいして意味の
ないオモチャに振り回されている情況だ。
しかしこれでは非常に危険でもあるし、何よりもせっかくのものを台無しに
してしまう。
もうそろそろそんな状態を脱け出して、本格的に取り組む時だ。」
劇団 「気功の元師匠はどうだったんですか?」
CS 「高藤氏とは逆に、宗教書とか巷のスピリチュアル系の本を読みまくっていました。」
「特に、やたらと論語の言葉を引用するのがたまらなく嫌でした。
↑
(これはわたしの個人的な嗜好にすぎませんから、論語が好きな方を
否定する気は全くありません。)」
「元師匠は人は良かったですが高藤氏のような学者的資質がなかったので
いろいろ読み漁った結果、論理的矛盾を起こして破たんしていきました。」
劇団 「高藤氏は宗教に関してはどうだったんですか?」
CS 「あまり興味はなかったそうです。」
「神秘行のバックボーンとして一通りの知識はあったと思いますが。」
「おそらく、高藤氏も論語はあまり読まなかったでしょう。」
劇団 「一般人から見たら、神秘行をしている人って宗教を好きそうな
イメージがあると思うのですが。」
CS 「宗教ってつまるところ信仰心をどれだけ強く持てるかの問題で、
信仰心がない人間は宗教をしているとは言えないんです。」
「そして、信仰心というのは疑問を持たずに信じ切る力なんです。」
「だから、合理性がない。」
劇団 「確かに、処女懐胎やキリストの復活など矛盾の塊ですもんね。」
CS 「神秘行をする人間も、
とにかく何かを信じたい人間
と、
ある程度の合理性を持った答えを追及する人間
に別れるんです。」
劇団 「それでいくと元師匠は前者で、高藤氏とCSさんは後者
だったんですね。」
CS 「そうなんです。」
「ただ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が発展した過程を知っておかないと、
歴史、政治、哲学、芸術の全てが理解できませんから、そこら辺の基礎知識は
押さえておくように気を付けています。」
「おそらく、高藤氏もわたしと同じようなアプローチだったと思います。」
劇団 「そこはシンパシーを感じているんですね。」
CS 「そう、高藤氏はそういう意味では通じるものがあるのですが、
わたしが実際に接した彼の弟子達は、師である高藤氏とは
性質も考え方も真逆でした。」
劇団 「真逆と言いますと?」
CS 「やたらと表面的な行の結果をガツガツ求める人が多いんです。」
「陽気の発生、小周天、チャクラ、クンダリニー、大周天など、
本に書かれている目先の結果を早く出すことばかり気に
するんです。」
劇団 「そこは高藤氏と真逆ですね。」
CS 「読んでいる本とか聞いても、高藤本とか、スピリチュアル系の本とか、
宗教書みたいなものばっかり読んでいるんです。」
劇団 「ホント、高藤氏とは真逆ですね。」
CS 「それで高藤本に書いてあることしか受け入れようとしないんです。」
劇団 「と言いますと?」
CS 「わたしが何か指導する度に、
それは高藤先生の本には書いていません。
先生の本にはこう書いていました。
といちいち言い返すんです。」
「でも、高藤氏の著書『仙人不老不死学本』には、
ここでは、もっとも中国ではポピュラーな伍柳派の修行法を紹介していく。
この派は、昔から秘伝をよく公開していることで知られ、それゆえ学ぶ人も多い。
おそらく、中国では仙道を学ぶ人のほとんどが、この派に入門するのでは
ないかと思われる。
ただ、この派の中でも、人によってかなりやり方が違う。
そこでさらに絞って、柳華陽の書いた『金仙証論一や、口述をまとめた
『大成捷径』に伝わる行を中心に紹介していく。
くれぐれも、これだけしか修行ハターンがないなどと
カン違いしないでいただきたい。
と、書いているんです。」
劇団 「ホントだ。」
CS 「『仙人入門』にも、
どんな人でも、はじめこういう拳法を学ぶとき、先生の教えるまま技を憶えるのだが、
ある程度マスターすると自分の独想を加えていく。
自分にとって有効なのは、他の派のでも遠慮なくとり入れ、合わないのは、自派ので
あってもドシドシ捨てていく。
こうして、その人に合った拳法が編み出されるわけである。
また先生によっては、はじめから、弟子に合った型を教えていくと
いうようなことをする。
そのため同じ先生から学んだのに、弟子がまったく違った型を
伝承していることがよくある。
しかし、この考え方には一理あるのではないだろうか?
人間にはデブもいればヤセもいる。
動きの鈍いのもいるし、素早いのもいる。
それなのにそういう個人差をまったく無視して、いわれたとおり学ぶだけでは、
全然、知恵がない。
日本の武道などは、さしずめ、・その知恵のないものの典型で、あいも変らず
「靴に足を合わせろ」式の軍隊精神が生きている。
これは自分で物を考える民族と考えられない民族の差であろうか?
こんなわけだから読者も、ひとつ中国人の考え方にあやかって
固定化されたものを絶対視しないようにしてもらいたい。
と書いてあるんです。」
劇団 「なるほど。」
CS「さらに『仙人になる法』には、
ただし、この方法を行なえば十人が十人陽気が上がるかというとそうでもない。
この辺が、仙道でもヨガでも個人によって千差万別なところだ。
くれぐれもこの種の修行を行なう人は、
絶対本に書いてある通りになるはずだなどと思わないでもらいたい。
十人十色、さまざまな状態がある。
とはっきり書いています。」
劇団 「絶対に反論できないように、完全に証拠で固めましたね。」
CS 「それなのに高藤氏の弟子は
本に書かれている通りの修業を行って、本に書かれた通りの結果が
出なければならない。
という固定観念にガッチガチに縛られて修行しながらも読んでいる本は
高藤本やスピリチュアル本や宗教書ばかり。」
「高藤氏が本当に弟子に伝えたかった、
固定化されたものを絶対視しないようにしてもらいたい。
俺の本なんか読まなくていいから古典や歴史的な名著をたくさん
読まないとダメだ!
というエッセンスは何も伝わっていないんです。」
「そんな状態で行を続けた結果、何の効果も出ていない。」
「ということは、スポーツで言えば本人に合わない間違ったフォームで
トレーニングを続けて、間違ったフォームが滲みついているんです。」
「そんな状態で、結果が出ない方法を40代、50代まで続けて、
頭も体も間違ったフォームでガチガチに固まっている。」
「わたしから見たら、何も知らない初心者が0の状態なら、
マイナス1000の状態になっているんです。」
「でも、本人は高藤本やいろいろなスピリチュアルの知識があったり、
長年行を続けているから、
俺が習えば、初心者なんかよりもずっと早く、すぐに高藤本に
書かれているように小周天も達成してクンダリニーも上がるんだ!!
と考えてわたしのところに来るんです。」
「わたしから見たら、根本から全てがわたしと完全に正反対。
180度ずれているんです。」
「そして、10年、20年と続けて結果が出ないから
わたしのところに来たというので、
わたしが(これはこうした方がいいよ。)と教えると、
それは高藤先生の本には書いていません。
先生の本にはこう書いていました。
といちいち言い返してくるんです。」
劇団 「おぉ、CSさん、今日は全開じゃないですか!」
「で、どうしたんですかぁ?(必死で笑いをこらえている)」
CS 「とりあえず、言い返してくるのを3回までは我慢しましたが、
4回目で
わかった!
もう、好きにやったらいいから。
受講料返しますから、わたしの指導はもう受けなくていいです。
高藤本に書かれている通りの修業をしたらいいですよ。
じゃあ、そういうことでね!!
と言って、確か2~3人は1回目の指導で中止にしたはずです。」
劇団 「1回目で辞めなかった人はどうなったんですか?」
CS 「その人達も固定観念が邪魔してなかなか行が進まないんです。
ですから、
あなたは人より行が進んでいると思っているんでしょうが、
うまくいかない方法を10年以上続けて悪い癖が身体に
滲み込んでいますから、初心者よりもはるかにマイナスからの
スタートになります。
他の受講者の2倍、3倍は時間がかかると覚悟した方がいいです。
とか、
小周天がどうとか、大周天とかいう型にはまった事ばかり考えて
いるからブロックが出来て行が進まないんです。
今までの考え方を全部捨てないと、これ以上レベルアップするのは
無理です。
とか、指導の合間に話したりしたのですがそのせいでしょうか、
残りの人達も来なくなりましたねぇ・・・。(しみじみ)」
劇団 「そりゃ、高藤氏の弟子の人達からしたら、それまで自分たちが
受けた教えや、長年続けてきた修行を全否定された気になった
んでしょうね。」
CS 「でも、わたしにしたら、彼等は師匠の高藤氏の教えの本質を全く
理解していないんです。」
「逆に、本質からずれているから結果が出ないんです。」
「だから、わたしは高藤氏が本当に教えたかったことを替わりに
伝えたのに、
高藤本とはやり方が違う!
としか考えられないんです。」
「彼等は、
高藤本に書いている通りの行を教えてくれて、
高藤本に書かれている通りの結果を出させてくれる人間
を探しているんです。」
「でも、高藤氏自身が、
絶対本に書いてある通りになるはずだなどと思わないでもらいたい。
十人十色、さまざまな状態がある。
とはっきり書いているんですから、
そんな人間は何処にもいないんですよ。」
「わたしから見ると、彼等は完全に破綻しているんです。」
「でもこの体験で、
わからない人間にいくら説明しても時間の無駄だ。
ということがよくわかりました。」
「ああいう人たちは、本人の好きにさせるのが一番なんでしょうね。」
劇団 「こうやって、最初から筋道立てて話を聞くとCSさんが前回の記事で、
実際に教えてみて、
あぁ、わたしの指導でこの人が神秘行で上達するのは無理!!
と実感しました。
と書いた理由がよくわかって面白いです。」
CS 「高藤氏の弟子に限らず、どこかの流派で長年学んでいた人って、
要注意なんです。」
「わたしのところに来るということは絶対に何か問題があって
行がうまくいっていないわけでマイナスからのスタートになるのに、
長く修行を続けている人ほど、妙に自信があって今まで続けていた
やり方に固執するんです。」
「実際は、長い時間をかけて間違った癖が滲みついているのに。」
「更に、小周天やらクンダリニーと目先の結果にこだわって、
口を開けば、
(あとどのくらいで小周天が完成しますか?)
(丹道は何時になったら開いてくれるんですか?)
とか聞いてきて、 世界観を広げるという神秘行の本質から
完全にずれているんです。」
「高藤氏本人も自分の弟子たちを見て、
表面的な修行法を教えるのは簡単だが、
本当の意味で神秘行を教えるのは難しい!!
と実感したのではないでしょうか。」
劇団 「では、CSさんのところに来た高藤氏の元弟子たちは
全滅したんですか?」
CS 「いえ、元内弟子の方と3年ほど習っていた方が来ていて、
1人は今年丹道が通って、
もう1人も、最近クンダリニーが活性化して背骨に熱感が通って来て
そろそろ丹道を通せそうな状態です。」
劇団 「それはよかったじゃないですか。」
CS 「2人とも3年以上真面目に続けてますからね。」
「わたしも結構、2人にはいろいろ耳の痛い話をしたのですが、
この2人は根性あるな。
と秘かに思っています。」
※次回の記事更新日は12月20日になります。

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