気功コメント

（前回の記事は「小周天で見落としている事 」です）

　気功コメント

前回の記事では、小周天と一口に言っても気脈が通る深さは
「皮膚のすぐ下」「皮膚下３センチ」など人によって様々である

事について説明しました。

その後、気功指導を行っていたところ、

「ブログ記事を読んでから、皮膚から奥の深い部位に意識を
　かけて小周天を回すようにしています。」

という受講４回目の方がいました。

確かに皮膚のすぐ下で小周天を回すよりは、皮膚から数センチ下の
深い部位で回した方が小周天の効果が早く出るような気がします。

しかし、実はこのような考え方が気功修行の効果を妨げる原因に

なります。

わたしは今まで、長年気功を続けているのに効果が出ないと

いう方々を指導してきましたが、その理由の１つが意識の

かけ方です。

気の感覚は、

・意識をかける部位

・意念の強さ

・その時のイメージ

など諸々の条件によって微妙に変化します。

先週も、

「数年間、気功を続けているのですが気の感覚が

　わかりません。」

という男性の指導を行いました。

指導時にわたしが彼の波動にシンクロすると、背中の督脈を

温かい気がゆっくり上昇する感覚がありました。

（今まで気功を続けていたせいで気のパワーはあるのに、
　なぜ感覚がないのだろう？）

と思い、試しに彼に小周天ルート上のチャクラに意識をかけてもらうと、
同時にシンクロしているわたしのチャクラに強い圧力感がかかって
エネルギーが徐々に固まっていく感覚が伝わってきました。

彼のチャクラへの意識のかけ方が強すぎたために、チャクラの

エネルギーが拡がらなくなっていたわけです。

そこで波動プログラミングで〈感覚の強化〉〈気のパワーアップ〉用の

エネルギーを彼にダウンロードした上で、わたしの指示通りに
チャクラに意識をかけてもらうと、

「足がビリビリして来ました！」

「背中も熱くなっています。」

と気の感覚を実感していました。

詳しく話を聞いてみると、彼が通っていた気功教室では数十人の

生徒がまとまって外功法と調息（腹式呼吸の一種）を行う内容で、

意識のかけ方やイメージに関する具体的な指導はありませんでした。

そのため彼は市販の気功書や仙道書に書かれている意識のかけ方を
参考にして小周天の行を続けていたのですが、なかなか効果が得られ
なかったわけです。

ここで誤解して欲しくないのは、彼が読んだ気功書や仙道書に書かれて
いる内容が間違っているということではありません。

人それぞれ〈気の感受性〉〈気のパワー〉〈気の性質〉は全く違います。

ですから、仮にＡ、Ｂ、という２人気功家がいて、共に丹田を熱くしたと

しても、気功家Ａがうまく行った方法と、気功家Ｂに効果があった

方法は違っていて当然なんです。

もしも、Ａ、Ｂの気功家が気功本を書いたとしたら、

〈○○の方法を行えば丹田は熱くなる。〉

というそれぞれ違った方法を記述することになります。

そして、Ａ、Ｂどちらの方法で効果が出るかは、実際に

試してみないと分かりません。

もしかしたらＡ、Ｂ両方の方法で効果がなくて、別の気功家Ｃの

方法で効果が得られるかもしれません。

このように

「人それぞれ気功で効果が出る方法は違う。」

という認識を持つことが、気功で結果を出すための

前提条件になります。

ここで記事冒頭で紹介した

「前回の記事を読んでから、皮膚から奥の深い部位に意識を
　かけて小周天を回すようにしています。」

という受講者の話に戻ります。

わたしから見ると現在の彼の一番の課題は、

〈　小周天ルート上の皮膚の知覚神経に気の感覚をしっかり

　　記憶させて気の感覚の閾値を増大させること。　〉

になります。

仮にこの段階で、まだ十分に気の感覚を開かない内に無理に

皮膚奥の深い部分に気を流すと、気感がこれ以上覚醒しなく

なってしまいます。

その結果、

「数年間、気功を続けているのですが気の感覚がわかりません。」

という状態に陥ってしまうわけです。

よく気功系サイトや気功書で、

「○○さえすれば簡単に小周天をマスター出来ます。」

などという文章を見かけたりしますが、私から見ればこれは

「ポジティブ思考をしていれば何でも願望が叶います。」

と同じ類のものにしか見えません。

（ただ、人類は６０億人いますから、上記のようなシンプルな

　方法でうまく行く人も数万人位はいると思います。）

わたしのブログに気功修行についての疑問点やアドバイスを
求めるコメントを書き込む方がいますが、わたしが具体的な

答えを返さないのにはこういった理由があるわけです。

（自分でも「う～ん、そっけないコメントだな。」と思ったりします。）

もし、本当にその人に合ったアドバイスをするためには、質問者の

波動にシンクロしてエネルギーを送りながら、会話を通じて

リアルタイムで反応を確かめる必要があります。

そういったプロセスを省いて安易に

「○○さえすれば簡単に気功はマスター出来ますよ。」

などとアドバイスを与えた結果、質問者が深刻な状態に陥る

可能性も考えられます。

「相手の事を真剣に考えれば、あえて質問に答えない事も

　必要だ。」

というのがわたしの考えです。

そういうわけで、気功修行に関する質問ｌコメントを

書き込んでもわたしから具体的な回答がなかった場合は、

「そうか、これは質問者に対するＣＯＳＭＩＣ　ＳＨＡＭＡＮの
　親心なんだな。」

とでも思っていただければ幸いです。

　つづく

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