(前回の関連記事は「本当の小周天 」です)
超実用的!気功講座 第14回
丹道周天法
わたしが気功を始めた動機は、学生時代に読んでいた
仙道研究家 高藤聡一郎氏が書いた気功・仙道に関する
数々の書籍でした。(高藤本と呼びます。)
そして、
「どうすれば、高藤本に書かれているような神秘体験や
本格的なサイキックパワーが発現するのだろうか?」
と考え、いろいろな気功家の元を訪ねたりもしたのですが、
自分が納得できるような力を持った人に出会う事は出来ません
でした。
(高藤氏はその頃はもう姿を消してしまっていました。)
そんな時に、初めて自分自身が本物だと納得できる東京の気功家の
方と知り合い指導を受けるようになりました。
そして、「小周天」という身体の正中線上の経絡ルートに気を流す
行法をマスターして、しばらく経った頃に師匠である気功家に
こう言われました。
気功家「○○さん(わたしの本名)は、小周天が完成したけど
これからどうするんだい?」
わたし「いえ、これからもずっと指導を受け続けるつもりです。」
気功家「そうかい、今まで僕に習った人はみんな小周天が完成したら
離れて行ったんだよね。」
小周天はもともとは仙道(気功の源流)の内丹法と呼ばれる、
身体の内部に気を巡らせる修行の基礎になる行法です。
しかし、伝統的仙道では、小周天の達成まで1日に3~4時間座って
最低5~6年はかかると言われています。
わたしはそれまでの修行で多少は気脈が開いていた事と、師である
気功家の方の能力の高さと相まって1年程で小周天が完成しました。
わたしが気功の会に入った頃は小周天が完成した方が5~6人いたのですが、
その人たちは皆それからしばらくすると姿を消していました。
気功家「僕のところに来る人は『小周天を完成させる』という目的で来るから、
みんな小周天が回るようになるとすぐに辞めてしまうんだ。」
「しかし、実はその先の小周天があるんだ。」
わたし「えっ、そんなのあったんですか?」
気功家「そう、だからみんなあのレベルの小周天で辞めてしまって、
これからどうするつもりなんだろう?ってよく考えるんだけどね。」
「○○さんはこれからも続けるようだから、次の小周天を教えるよ。」
わたし「へぇ~、それは楽しみですね。」
こんな内容の会話があってから師である気功家は「次の小周天(本当の小周天)」
を教えてくれるようになりました。
それに平行して発行していたメルマガにも今までとは違う「次の小周天」に関する
内容がちらほら書かれるようになっていきました。
師はその行法を「丹道周天法」と呼んでいました。
結局、その「丹道周天法」こそが高藤氏が言っていた「本当の小周天」だったと
いう事に、元弟子の方のご指摘により、やっと気付くことが出来たわけです。
こうして当時の事を振り返っていると気付くのですが、
師はもともと小周天の次の段階である「丹道周天法(本当の小周天)」や
クンダリーニ覚醒まで弟子を導こうとしていたのだと思います。
しかし、弟子だった方は皆、小周天を完成してある程度の気の感覚や
パワーが身について当初の目的が達成されると、すぐに師の元を去って
行きました。
そして、中国人の気功家や、本を何冊も出版して弟子が数百人もいるような
有名な気功家のところに移るケースが多かったそうです。
(しかし、生徒が多いところの方が、逆になかなか生徒に秘伝を
教えないそうです。)
もしかしたら師は、弟子が小周天を完成してすぐに去ってしまう事を
寂しく感じていたのかもしれません。
次の記事では高藤氏の元弟子の方が指摘したメルマガの具体的な
内容について説明したいと思います。