以前はここで「うつ状態」と「うつ病」の違いを簡単に話したことがある。
簡単に言うと、「うつ状態」は誰もがなる落ち込んでいる時期、「うつ病」は精神病。
うつ病になったらとにかく精神科医のところに受診してください。
今回は「うつ状態」の話をします。
「うつ状態」の身内にはどう支えてあげればいいかと不安になっている方から聞かれることが多い。
割合的には
①妻が「うつになってる夫にどう支えてあげればいいか」
②母親/父親「うつになってる娘をどう接してあげればいいか」
が一番多いではないかという印象。
うつになるには、いろんな要素が不可欠で、その中の一つでも潰せば割とよくなるが、そのどれもが変えられないのが現実で、そんな簡単に調整できたら誰も苦労しないって話になる。
よって、一番効果的な方法は2つで、そのどれもが難しい。
①環境を変える(転職、転校、引っ越し、別居、離婚など)
うつ状態になるのは、必ず環境要因がある。ただ、環境ってのは簡単に変えるものではない。金銭面の事情もあるし、家族関係の事情もある。
②本人にネガティブな感情を吐き出させる
これも難しい。もともとネガティブな感情を人にぶつけたりしない優しい人ならなおさら。
人は疲労が重ね、ストレスが溜まれば、誰もが精神面の不調になるが、その表現は人それぞれ。不安障害になる人、パニック障害になる人、うつになる人。
取り分けうつになる人は、自分の中の苦しみや悲しみ、怒りを抑えつける傾向が強いから、うつになりやすい。そういう人に、ネガティブ感情をストレートに表現しようぜーって言ってても、相当な抵抗があり、それこそ長い年月を重ねたカウンセリングでやっと築いた信頼関係で始めて言えるかもしれない。
このように、家族からして、どうすればって聞かれても、正直できることは少ない。別に家族は重要ではないとは言ってない。家族は人に与える影響は絶大で、どんな時でも重要な存在である。ただ、家族って変わりにくい。
母親の母親としての姿勢や、夫の夫としての姿勢とか、変えようって言えば変えるものではないから。
そんなこともあって、私はいつも「普段どおりに生活すればいいですよ」と言うしかなかった。
また、強いて言うなら「どんなことがあっても、家族に見捨てられないって安心させればそのうちなんとかなるさ」と言うしかなかった。
実際、ずっと側にいるってすごいこと。難しい。だいたい自分が何をしてても、相手はお構い無しで落ち込みし続けるってのは、かなりこっちの精神が消耗してしまうものです。それでも、絶望になってても、翌日になって、それでも側にいてあげるってのは、相当なもので。全然簡単じゃないと思う。
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