「18歳以下36万人 甲状腺検査開始 福島」
私がバセドー病になったのは、24歳の頃。
ゴールデンウィークの最中、大学で行われた会合のスタッフをしていて、
急に喉が渇き、足元がふらつき立ってられない状態に。
会合は粛々と進行する中、私の役割は「急な体調不良の人を補助する」のだが、
自分が体調不良になってしまった(;´▽`A``
緊急搬送された虎ノ門病院で「バセドー病ですかね‥」と言われる。
子供のころから中肉中背もしくはデブ期が多かったが、その頃やせ始めていて、
お年頃なのかと呑気によろこんでいた。
先日再会した職場の同期曰く「大量の汗をかき、大量の水分をとるなと思ってた」と。
また早口と突然、短気になるのも病気の特徴だった。
バセドーと判定されて入院し、毎日大量のメルカゾールを飲む。検査、検査。
しかし、一番つらかったのは、退院後の鬱状態だ。急に不安が襲ってくる。
もともとバセドーは寝てるのに心拍数200など「走りまくってしまう」
Loss of control状態なのに、そこを薬で抑えるから、バランスが崩れまくるのだろう。
しんどかった(ノ_-。)
その後、私は安定した金融系会社をやめ、家を出て、いくつかの転職をした。
いわゆる箱入り娘だったが、自棄を起こしたように自分の環境を変えた。
後悔、失敗、高揚、勘違い、失望、人間不信、恐れ、そしてまた高揚、勘違いと
バランスを崩した飛行を続けた気がする。
バセドーのせいでバランスを崩したのか、崩していたからバセドーになったのか。
病とは不思議だ。
福島の子供たちの中で将来バセドーが発症してしまった子がいたら話を聞いてあげたい。
バランスを崩したまま、突っ走り、あるときプツリと切れる不安な時をなるべくなら
過ごさせたくない。
ちなみに、24~33歳まで(途中で勝手にやめたりしながら)薬を飲んでいた。が、
今はさっぱり飲んでいない。有名な伊藤病院にもいったが数値は異常ではないとのこと。
年齢を重ねると、橋本病になる可能性もあるようだが、一切気にしないでおく。
なったときに考えようと思う。十分不安な時を過ごしたから、もうたくさんなのだ。
