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ななころびやおき

七回転んで八回起きる。
1型糖尿病と共に生きる、転びつつ、起きつつの日々を綴っております。


糖尿病が判明したのは、54歳になった年末のこと。

いきなり出現したというよりも

実はそれ以前に、

体の調子がおかしいなと思う事がありました。


口の渇き。

やけに口がカサカサに渇くのです。喉が渇くというより唇の渇きがものすごく気になりました。
皮膚乾燥もひどく、水分補給をしたり
保湿効果の高い化粧水を試したのですが
効果はありませんでした。

夜間の頻尿

実は、これが一番悩まされました。
就寝中、トイレに起きることってありますよね。
これが、夜間3回あったのです。
就寝時間が23時。起床が4時半でしたので、
1時間半毎に起きる状況が続きました。
少量なら我慢すれば良いのでしょうが、一回一回
きちんと出るものですから、 
我慢すると、余計に寝られなくなり。
結果、寝不足となり
疲れるから寝たくない
みたいな状態が続いておりました。

体重の減少

仕事で頻繁にお会いする方から
「え?なんか痩せた?」と言われ、
丁度忙しい時期でしたし、やむを得ないかなと
思っていましたら、まさかの体重激減で。
何もしていないのに半年で2㌔減。
40代初めに体調を崩し、食べられなくなリ
痩せてしまった時の体重と同じくらいの
成人してからの最少体重。
これは、何かあるのかもと思ったのでした。

異常な眠さ。 

食後、だいたい2時間半くらいになると、
とても眠くて。
下を向いて書類など見ていようものなら、
気がつくと目をつぶっていて。
ひどいときは車の運転中に、ハッと気がつくと
「今、目つぶったよね」ということもあり、
常にシュガーレスガムを次々に口に放り込み
ガシガシ噛んで運転しておりました。


他にも、謎の湿疹やら
気分の落ち込みやらありましてね。

これら全部、

みーんな更年期のせいにしてきたのです。

更年期だから病院とか行っても仕方ないって

思っていたのです。



糖尿病になった今、振り返ると
これって自覚症状だったのかなって思えて、
変に納得したのでした。



 






ここまでの経過です。





【1型糖尿病】であることが判明しました。

血糖値を下げるホルモンであるインスリンを出す
膵臓にあるβ細胞を、自己免疫細胞が誤って攻撃した結果、
β細胞が破壊され、
インスリンを出す事が出来なくなっている状況とのこと。
私は抗GAD抗体2,000以上でした。(基準値5.0未満)


「原因は不明です。」


原因がわからないなんて。

じゃあ、どうしたら良かったのだろう。

どんな生活をしたら良かったのだろう。


涙腺崩壊際際のところ、お医者様から

「貴方が悪いわけではありません。

今まで通りの生活をしてください。

食べてはいけないものもありません。

ただ、血糖値の管理をしなくてはならないので

インスリン注射をしてください。」


え?( ;∀;)気づき

糖尿病なのに、何でも食べて良いの?

そしたら、
そしたら…


「先生、アルコールも?」
|ω`)コッショリ


「アルコール、いいですよ」



生活を変えなくて良い。

食事も今まで通りで良い。

それだけで

ホッとして帰宅の途に着いたのでした。









ここまでの経過です。




さらに、お医者様には言われます。

「今日から
インスリンを打ってもらいます。」

(⊙⊙)へっ?

・・・

いやー!ガーン
注射じゃなくて、お薬とかではダメですか?
もう、食事でも運動でも何でもしますから。

…とは既に言えない状況の中。



「…どうしてもですか?(-_-;)」



と上目使いにやっと声を出す私に、

「私のできる事は、

血糖値を下げることです」


と、きっぱりおっしゃいました。

もう、私の顔を見てくださいません。真顔


もうね、いきなり


①あなたは糖尿病です。

②毎日、血糖値測定をしてください。

③毎日、インスリン注射をしてください。


ここまできっぱりお医者様に言われてしまうと、

致し方ありません。

「注射、これからずっとですか?」

「それはわかりません。
これからやり方について説明しますから、
待っていてください」

また、待合室にて待機です。

やがて、看護師さんよりお声掛けいただきました。

少し離れたお部屋で、

何やらペンのようなものが用意してあります。

インスリンです。

「これね、凄いのよ。
こうして置いてもね、転がらないの。」


今の私を支えてくれている

インスリンと針の方たち

いやいや、転がらないのは凄いですが汗
(※実に本当に凄いと思います)

この時の私は、


「大丈夫ですよ。
すぐに注射必要なくなるようになりますよ。ニコニコ


そう、言って欲しかったのです。

クローバー クローバー クローバー

混乱する気持ちの中、手技を教えていただいて

自分で、恐る恐る、

お腹にインスリン注射をしました。予防接種

痛みはありませんでした。

また、お医者様から呼ばれるからと

待合室で待っている間。

それまで

全身がビービーピリピリと引っ張られる感があったものが

不思議と収まっていることに気がつきました。



「ああ…世界って
こんなにも静かなんだ。」



そんな風に思った瞬間でした。



 




再検査は

食後2時間に採血をすると言われ、

その時間に合わせて朝食をとりました。

受付をしてすぐに名前が呼ばれ

血圧・体重を測定した後に、採血。

血糖値268。

待合室にて待機。

お医者様に呼ばれ、

「はい。今日から毎日、血糖値測ってね。」

と、血糖値の測定器と共に渡されたのは

一冊のノート。

 

「これにね、毎回だと大変だから、
朝食前と夕食前、夕食後か寝る前に
血糖値測って書いてね。」


いやー!
指先に針を刺して血を出して、
血糖値測定?
3回も?
毎日?


 
頑張って書きましたよ。♫



それより何より、このノート。

表紙をめくった一枚目。

こちらがとてもショックだったのです。







 

・・・

(๑っ﹏•。๑)グス


でもね、これ。

とてもとても大切なページだと

後で知ることになります。








 

あけましておめでとうございます富士山

新年のはじまりであっても

毎日の管理はこなさなくてはなりませんから。

朝の血糖値を測りましたら…

リブレが

300

と、表示しましてね。

いやいやいや、元旦だから、

何かのエラーが起きちゃってるんでしょ。にっこり

と、ジェントレット使って実測したら

294

…あぁ、本物の数字ですね。真顔

と、妙に現実に戻された2025年の朝でした。


とはいえ今年も日の出を拝む事ができ、
 


成田山に御参りすることもできて
 


血糖値も無事に下がり
 
急降下凄いですなぁ


美味しくお昼ごはんをいただき、


今年も、トライアンドエラーでいこうと思う

一年のはじまりでした。