ここまでの経過です。
さらに、お医者様には言われます。
「今日から
インスリンを打ってもらいます。」
(⊙⊙)へっ?
・・・
いやー!
注射じゃなくて、お薬とかではダメですか?
もう、食事でも運動でも何でもしますから。
…とは既に言えない状況の中。
「…どうしてもですか?(-_-;)」
と上目使いにやっと声を出す私に、
「私のできる事は、
血糖値を下げることです」
と、きっぱりおっしゃいました。
もう、私の顔を見てくださいません。
もうね、いきなり
①あなたは糖尿病です。
②毎日、血糖値測定をしてください。
③毎日、インスリン注射をしてください。
ここまできっぱりお医者様に言われてしまうと、
致し方ありません。
「注射、これからずっとですか?」
「それはわかりません。
これからやり方について説明しますから、
待っていてください」
また、待合室にて待機です。
やがて、看護師さんよりお声掛けいただきました。
少し離れたお部屋で、
何やらペンのようなものが用意してあります。
インスリンです。
「これね、凄いのよ。
こうして置いてもね、転がらないの。」
いやいや、転がらないのは凄いですが
(※実に本当に凄いと思います)
この時の私は、
「大丈夫ですよ。
すぐに注射必要なくなるようになりますよ。
」
そう、言って欲しかったのです。
混乱する気持ちの中、手技を教えていただいて
自分で、恐る恐る、
お腹にインスリン注射をしました。
痛みはありませんでした。
また、お医者様から呼ばれるからと
待合室で待っている間。
それまで
全身がビービー
と引っ張られる感があったものが
不思議と収まっていることに気がつきました。
「ああ…世界って
こんなにも静かなんだ。」
そんな風に思った瞬間でした。




