昨日の夢


真っ白な森で




たくさんのジャガーに会う


私と同じくらいの背の
大きくて
やわらかいジャガーたち





色んな色のジャガーが

一匹ずつ
私を待っていて






交代で
森の奥へ奥へと

案内してくれる




隣を歩くジャガーの

やわらかく 
しなやかに揺れる体

目線が同じくらい
真っ直ぐ見通す瞳

言葉は交わさないけれど
私が何を言いたいのか
静かに感じ取ってくれている



森の奥には
凶暴化したキリンが2頭ずつ
頭をぶつけあって
トンネルのように並んでいる

私は、その2つの頭の間をくぐらないといけないのだけど
ものすごい力で頭を寄せあっているから
中々入れない

歯を食い縛りながら
ギリギリと頭を寄せあう2頭のキリン

無理やり入ろうとしたら、
私は、遠くにはね飛ばされてしまった


ジャガーが私を見下ろして
何か言ってたような…


そして、目が覚める

・・・・・

不思議な夢


これまで
ジャガーなんて意識したことが無かった

ワシやコンドル
クジラやヘビはよく繋がってきたけれど


ジャガー

調べると
アフリカにいるのがヒョウ
北米や南米、アマゾンにいるのがジャガー

なるほど、私はアメリカ大陸の方が縁が深い

そうだ、この前メキシコとペルーで
ジャガーの神殿にも行ったのを思い出す

マヤ文明では雨の神
インカでは、ワシの対になる神
昼と空を司るワシ
夜と大地と水を司るジャガー

闇や夜、夢の中にあらわれて
人の穢れやおそれを食べて力に変える
霊的でパワフルな存在とも…


このところ、色んなことが同時にありすぎて
頭の中がパンパンになっていた私


ジャガーに「なってみる」

大きくやわらかい手足
ゆったりとした動き
深い呼吸
大地よりもっと下の世界と繋がって
そこからのエネルギーを吸いあげている


背骨がなんて柔らかい
人間の固い体には居心地が悪いくらい
もっともっと背骨を使いたい

じっと見通す瞳
静かに遠くから世界を見通している


私のなかの尽きない不安を
中から喰い尽くしていく
それすらパワーに変えてゆく

どんなに暗いものにも揺るがない 
深く大地に根差した
強さと忍耐


いま、ジャガーになることが
サポートになる









優しい雨

静かに 音もなく
舞い降りて
染みてゆく

興奮して 怖がって
許されて 
ほっとした 心

ようやく少し空いたスペースに

霧のように やわらかい
雨がそっと舞う

台本がうまくいかなくて
悩んで 悩んで 頭抱えて
脳ミソがねじれて
熱くなりすぎて
ショートしそうになってた この数日

みんなに改変した台本を見せて
思った以上に喜んでくれて
なんかもう、周りの承認求めて生きてるのバレバレだけど
降参だよ  はい、そうです 
私は承認がほしい

それを得られてほっとしてる
泣いちゃうくらい
私は、まだこんなことで死にそうになったり
生き返ったりしてる

世界はそんなに怖くない
いつになったら、心底信じられるのかしら

こうやって何度も何度も 
忘れて 確かめて

優しい雨が
降り注いでる






いよいよ明日、
The Little Prince 一般公演。

昨日からずっと頭が焦ってる。
体はぎゅうぎゅうに苦しい。
あれやんなきゃ、これもやんなきゃ。
目まぐるしい。

ガチャガチャ
ガチャガチャ

左手でクレヨンを走らせる
目を開けたり閉じたり

体の中の動きを出していく



あーあ
だめだよ、このままじゃまだ全然だめ
明日本番なのに
全然足りない

そういいながら
自分にバッテンをあげている

落ち着かない
はぁー。ガチャガチャ



まだ足りない
まだ足りない

頭の中に言葉が浮かんでくる

キライ キライ キライ
ぜんぶキライ

ぐわーーーーーーーーー




疲れて
目をつぶる。

暗闇に


お星さまが

ひとつ

ふたつ

みっつ




もう今日が最後の稽古。
役者のみんなに、何を伝えたい?
何を分かち合いたい?


「一緒にいるって、どういうこと?」
 

何か起こそうとする前に
話を進めようとする前に

目の前の人と、
ただ一緒にいてみたら

相手の目
表情
からだ

自分ひとりでいっぱいになるんじゃなくて

いま、目の前に誰がいるのか
何を感じているのか
何を伝えようとしているのか

そこに自分をひらいて

自分に何が起きるのか
そこに触れて
ただ出していきたい…!

……


そんなの、どうしたら出来るのか分からないよ
たった数時間で何が出来るの?
どうやったら伝えられるの?
体験できるの?
みんなと分かち合えるの?


焦ってる
また頭がぐるぐるしてる
間に合わないよ
もっと早くやり始めれば良かったんだ


呼吸
微かな 弱い呼吸

「わたしが」
そうあるしかできない

相手にそれをやってくれ、なんて求められない

わたしが、そうあること
それで伝わるものしか出来ない

今日はそこまで
そこまでとにかくやってみよう

足りないのは
きっと一生足りてないんだからさ
もう仕方ないよ


「わたしが」忘れたくないこと

誰かに言う前に、やっていたいこと。