いま、ここに、いきる、おと -16ページ目
たくさんの言葉と
たくさんの世界が届けられて
その一つ一つを
わくわくしながら開ける
入っていく
そこは
大好きな場所
あなたにしかない景色
音 色 空気
私もそこで
目を閉じる
感じる
息をする
その世界に 生きる
なんて新鮮で
神聖で
刺激的な
体験
私はそこで
旅をする
あなたの世界を巡る旅
知ってる
と
知らない
に溢れた旅を
つい目の前の苦しさばかり見て
出来ていないこと
不安なことばかり見て
「生きるのは大変」
「人間は大変」
と考えてしまうけれど
この人生も永遠には続かない
そして
私は本当は、
この「人間」という
「肉体」以上の存在である
それを思い出すと、
頭の上が開けて
スペースが広がる
あぁこんなにも
新しい芽が
すくすくと伸びて
小さな
生まれたての
やわらかい
つやつやとした体を
無防備に世界にさらしている
まだ世界のことを
何も知らない
無邪気さで
好奇心で
輝いている
隣にはたくさんの雨風にもまれ
強く固くなった葉っぱたち
そのなかで
あまりにも繊細な
そのやわらかさと脆さに触れると
私の内側が
ひりひりと共鳴する
何もかんも
思うようにはいかなくて
かっこよくはできなくて
その度にさらけだすしかないけど
あなたの
無防備なまま
まっすぐ
疑いも知らず
上へ上へと
伸びてゆく
その姿に
いま
救われている

