目を閉じると


まだ


桜吹雪が


舞っている



どんなに長い人生も

苦しく不安な日々も

愛と安らぎの時間も


この一瞬


この一瞬の


つみかさね





この一瞬の積み重ねが

人生の層を
成している
私は夢であなたに会う

何度も
何度も
何度も
何度も

その度に
あなたが死んでしまったことは
嘘だったと思う

あなたが奇跡的に
息を吹き返したところを思い出し

どうして死んだと思っていたのかと
不思議にすら思う

あぁ、こっちの世界が本当だったんだ

病気だなんて思わないくらい
あなたは目の前で
明るく笑って
生き生きと生きている

私はあなたを抱きしめて

あなたのあたたかさを
やわらかさを
生きている感触を確かめる

嬉しくて嬉しくて

あなたのいない世界を想像して
絶望して

もう二度と
あなたを失わないと決める

もう二度と

もう二度と…



そして朝は来て 


私の腕のなかに
あなたはいない


こっちの世界が本当だったことを知り

私はまたあなたを失う


ただ、腕の中に
あまりにも鮮明な感触だけが
むなしく残る

何度も
何度も


何度も
あなたを得て

何度も
あなたを失う


あなたはいて
あなたはいない





信じたものを世に放つんだ

自分の信じる世界を

これこそが自分の真実だと
大切なものなんだと
を注ぎ込むものを

自分が見たい世界を
自分が生きたい世界を

共鳴する仲間たちと

世に放つんだ


上手いからでも
才能があるからでもなく

誰に誉められるからでも
誰に怒られないためにでもなく

ただ、信じたものがあるから