こんばんは。プラススタディの福嶋です。
昨日の晩から息子が体調を崩して、かかりつけの病院に連れて行ってきました。
小児科の待合室というのはどこもそうだろうと思うのですが、アンパンマンの動画が流れていたり、絵本がたくさん置いてあったり、ぬいぐるみがあったりして子どもとしては楽しいようです。
少々熱が出たくらいではやんちゃぶりが影をひそめることはなく、ホントに熱あるの?というくらい暴れまわったりすることもあります。
今日は、そこで息子に絵本を読みながら、周りの親御さんたちが同じように読み聞かせをしてらっしゃるのを見てて思ったこと。
みなさん、読み進めるスピードがむちゃくちゃ速いんですよね。そして、たいてい途中で「あんたちゃんと聞いてへんやん」という言葉が出てくる。
小さい子はとくに、じっと読み聞かせを聞いているというよりはどんどんどんどん本をめくりたいというところもあるようで、お母さんたちが結構必死に追いつこうとして読み進める姿を目にしました。
僕は、まだ子供がストーリーを理解する段階ではないということもあるので無理に追いつこうとして読むことはしません。勝手にめくっていくときは勝手にさせています。
たまーに、ほんとにごくたまーにですが、いつもはこちらを無視してどんどんめくっていくのに、読んでほしそうに止まっていることがあります。
そういうときに、ものすごくゆっくり、そのページだけ読んでやります。
そうすると安心して、またものすごい勢いでページをめくっていきます。スピードなんちゃらもびっくり、というくらいの速読です(正確にはまったく読んでいない)
読み聞かせって、同じ本を一回しかしないということはあまりない(病院なんかだと、そこにしか置いてない本もあるので一回限りということはありますが)ので、飽きるころにいろんなページの記憶ができているくらいのペースでいいんじゃないかなと思います。もちろん、一回の読み聞かせで一冊読み切ってしまう必要はほぼないと思っています。
プラススタディの授業で本文の表現や例文を生徒の前で読むことがありますが、その時もできるだけゆっくり読むように心がけています。ついついスピードが上がってしまうこともありますが、生徒の反応やイメージがわくかどうかという点で考えると、圧倒的にゆっくり読んだ方が伝わりが良いですね。
仕事柄、哲学者の書いた文章を読む機会も比較的多くあります。
おそらく鷲田清一さんだったと思いますが、「絵本を読んでもらうときの子どもの気持ち」について論じた文章を読んだときの記憶がとても強く頭に残っています。
以下は引用ではないのですがその文章に書かれていたこと。
子どもというのは、絵本読んでと言って持ってくる割には読み始めたら聞いちゃいない、ということがよくある。聞いてないやんか、ということで読むのをやめると怒る。それじゃあ、と再度読み始めるとやはり聞いちゃいない。
これはどういうことかというと、子どもは母ちゃんなり父ちゃんなり、自分の好きな相手が自分のためだけに時間を使ってくれているということに安心するものなのだ、ということ。だから、聞いていようがいまいが、抱っこして声を聞かせてやればよい。
……だいたいこんな意味だったような気がします。
はじめて読んだときはまだ子供を持っていないときだったので「へえ」てなもんでしたが、実際に自分の子どもと接するようになって、「いやあ、その通りだなあ」と思うようになりました。子どもがやたらくっついてきたがるのも、まあそういうことですよね。
ということで、読み聞かせはゆーっくり、「聞かせる-理解する」という関係ではなく、「聞かせる-聞こえて(は)いる」くらいの関係性でじゅうぶん、という気持ちでやるとお互いにストレスがないのかなと思います。
プラススタディの授業でももちろんそうなのですが、とにかく一回あたりに子どもに伝える内容を欲張らない、ということが大切だなと思います。
9月に入って、各コースそれぞれにお問い合わせをいただいております。
そろそろ、個別対応のコマ割が厳しくなりつつありますので、ぜひお早めに、お気軽にお問合せください。お待ちしております。
ではまた。