社労士会の新人研修1日目
研修後の懇親会が終わり
新人社労士たちと一緒に
2次会会場へ向かう。
2次会に参加する7人と
居酒屋へ向かって歩いている途中
7人の先頭を歩いている男性は
他の先生方に比べて若く
パンダは少し気になっていた。
この男性は他の新人たちと違い
スーツを着ておらず、
ゴルフウェアを着て研修に参加しており
ただならぬ存在感があった。
居酒屋に到着すると
ゴルフウェアを着た男性が
テーブルの真ん中に座り
他の新人社労士に向かってこう言った。
今日は、俺のおごりやから
みんな気にせずに食べて、飲んで!
社労士の仕事のことで教えてほしいことが
あったら何でも聞いてくれていいから。
???
えっ?
この先生、新人ではない?
パンダがてっきり
同期と思っていたこのゴルフウェアの
先生は、新人社労士ではなく
開業して10年以上の
先輩社労士だった。
名前はトド先生
トド先生を交えて
新人7人の社労士との
2次会がスタートした。
2つのテーブルで
4人ずつに分かれて
座っており、
パンダは新人社労士
4人のテーブルだった。
改めて自己紹介をし
お互いこれからのビジョンや
過去のキャリア等について
話し合った。
1時間くらい経過し、
お酒も入ったこともあり
パンダは気分が良くなっていた。
そして、席を入れ替わることになり
パンダはトド先生の前に座った。
トド先生は、
パンダに向かって
若いな。開業?
と聞いてきたので
パンダは
はい、そうです。
と答えた。
そして、2次会の冒頭でも言ったように
なんでも聞いてくれたら応えるよ。
とトド先生は言うので
パンダは思い切って
一番気になることを聞いてみた。
「トド先生の年収はいくらですか?」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
一瞬流れる沈黙。
隣のテーブルにも
この質問が聞こえていたみたいで
会話を中断している。
1人の新人社労士が
「それ聞く?」
とあきれたようにつぶやいた。
トド先生は、一瞬固まったが
すぐに表情がやわらぎ
まぁ、しゃあないな。
何でも応えるって言ったしな。
知りたいなら教えてあげるよ。
と言ってくれた。
そして、トド先生は
前年の所得税の納税額を
教えてくれ、
これで大体年収が想像できるやろ?
と言った。
パンダが想像するに
年収〇千万円だった。
目の前に年収〇千万円の社労士がいる。
社労士として活躍している先生は
こんなに稼いでいるんや。
トド先生の年収を聞いて
パンダは
これからの開業社労士としての道が
輝いて見えた。
2次会はこの話で盛り上がり
最後はみんなで年収1千万円を目指そう
となって、お開きとなった。
帰る方向がそれぞれ違うので
駅でみんなと解散する。
偶然にもトド先生とパンダは
同じ方面だったので、
自宅に帰るまでの電車の中でも
少し話をした。
トド先生は、パンダに
なんとなくパンダの
その図々しさというか
生意気な感じ
俺の開業当初に似てるわ。
と言った。
さらに続けて
もし良かったら
俺の事務所、今度見に来るか?
色々と教えてあげるよ。
と言ってくれた。
パンダは、
是非お願いします!
とトド先生に伝えた。
⇒ 第31話へ続く