再度、イタリア料理店のオーナーが
事務所に来所することになった。
次で顧問契約を結んでくれるかどうか
決まる
万全の準備をして迎えよう
と思ったものの
パンダには社労士としての
実務経験は皆無であり
お客様への提案&見積もりも
今回で2回目であり
次回、どのような資料を準備し
話をすればいいかは
全く分からなかった。
結局、特に何もしないまま
イタリア料理店オーナーとの
打ち合わせ日を迎えた。
打ち合わせは
平日の午後3時からだったので
午後から有給休暇を取ることにした。
会社から自宅に戻るまでの
電車の中でも
どうしたら契約を取れるか
考えていたが
何もいい案は浮かばなかった。
自宅に到着し
あっという間に
15:00になった。
応接室で1人で待っていると
インターホンが鳴った。
前回同様、応接室に案内する。
今回は妻が不在のため
パンダがお茶出しをすることに。
もともと買っておいたペットボトルの
アイスコーヒーをグラスに移し
「どうぞ」
と言ってグラスとフレッシュを
差し出した。
そして、パンダも
椅子に座りオーナーと
対面した。
「早速なんですけど、、、」
とオーナーから切り出した。
「前回、見積もりをもらったときに
勤怠管理をするのに
専用のシステムを導入しなければ
顧問料を少し下げてもらえるような
話をしていたと思うのですが
どのように管理するのか
教えてください。」
前回初めてオーナーが来所した際に
パンダは、給与計算を行うためには
お店側で従業員出勤・退勤管理を
する必要があることを
オーナーに伝えていた。
その際、勤怠システムを導入して
管理するのが
データ保管や給与計算時のデータ受け渡し
に便利であると説明していた。
その代わり、勤怠システムの導入するには
導入時に数万円、毎月の運用費として
1人あたり数百円必要であることを
伝えていた。
勤怠システムの導入や運用、
管理方法などについて
概要を説明できたのには理由があって
これまで経験してきた職場の中で
実際に勤怠システムの導入に携わったり、
日々、システムの操作を行なってきた
からである。
この点については
プラスに働いたと思うが、
オーナーは
システム導入にかかるコストを
極力減らしたいという思いだった。
そこでパンダはこう答えた。
「システムを使わないのであれば、
タイムカードによる管理になります。
タイムカードは市販で売られているものを
利用する方法と
Excel等で作った表を紙に印刷する方法
があります。
タイムカードを買う場合は、タイムレコーダー を買う必要があります。
Excelの表の場合は、プリンターで
毎月印刷して従業員に配布することに
なります。」
パンダはこの2つの案を
提案したのだが、
この案も実際にこれまで勤めた会社で
やっていた管理方法だった。
イタリア料理店オーナーは
パンダの話を聞いて
「Excelの表がどんなものか
見たいです。
あと、その場合、顧問料は
どのくらいまで下がりますか?」
と言った。
⇒ 第60話へ続く