一人で考えていると、

「自分なら、こうする」

という答えが出てきます。

それは、
自分にとっては自然な答えです。

でも、
別の人が同じことを考えたら、
まったく違う答えになるかもしれません。

そして、
その二つを並べてみると、

「そんな考え方もあるのか」

と気づくことがあります。

自分一人では、
そもそも思いつかなかったことです。

たとえば、

アイデアを出すのが得意な人。

それを現実的な計画にするのが得意な人。

人を集めるのが得意な人。

細かいところに気づくのが得意な人。

人前で話すのが得意な人。

誰かの話をじっくり聞くのが得意な人。

一人ひとりを見ると、
できることには限りがあります。

でも、
違う人が一緒になると、

「この人の苦手なところを、
あの人の得意なところが補える」

ということが起こります。

これは、
単純に「助け合う」という話だけではありません。

一緒になることで、

一人では考えられなかったことを考えられる。

一人では見つけられなかった方法を
見つけられる。

一人では動かせなかったものが、
動き始める。

つまり、

人と人の違いそのものが、
新しいものを生み出す力になることがあります。

ところが、

「自分一人でやらなければ」

と思っていると、

自分にないものを、
自分の中から必死に探してしまいます。

できないことがあると、

「自分には能力がない」

と思ってしまう。

でも、
もしかすると必要なのは、

自分をもっと強くすることではなく、

自分とは違う人と出会うこと
なのかもしれません。

もちろん、
誰とでも組めばいいわけではありません。

価値観が違いすぎることもある。

相性が合わないこともある。

だからこそ、

「自分には何ができるのか」

だけではなく、

「自分には何ができないのか」

「自分とは違う何を持っている人がいるのか」

を知っておくことも大切になります。

自分を知ることは、

自分一人で完結するためではない。

自分と違う誰かと出会ったときに、

「ここは、あなたの力が生きるかもしれない」

と気づくためでもある。

人間は、
一人で全部を持つ必要はないのかもしれません。

違う人がいる。

違う考え方がある。

違う得意なことがある。

だからこそ、

一人ではできなかったことが、
人と一緒ならできる。

そんな可能性が、
人と人の間には
最初から眠っているのかもしれません。

 

 

心の備蓄実装プロジェクト

Psychological Stock Implementation Project(PSI-Project)