なぜ、これまでパニック障害などの個人カウンセリングをしてきたパラダイス・バードが、
「心の備蓄」
をやっているのか。
ときどき、自分でもこの問いを改めて考えます。
答えは、突然思いついたからではありません。
長い間、人と向き合ってきた中で、
「もっと手前でできることがあるのではないか」
と思うようになったからです。
人は、問題が起きてから初めて自分のことを考えることがあります。
限界になってから、
「自分は何が苦手だったんだろう」
と考える。
大きな出来事が起きてから、
「自分はこういうときにパニックになるんだ」
と知る。
人間関係が壊れてから、
「自分はこういう言葉に反応するんだ」
と気づく。
でも、
もっと前に知っていてもいい。
何も起きていないときに、自分を知っておく。
自分の反応を知っておく。
自分の予兆を知っておく。
人との関係を考えておく。
そして、未来の自分に必要なものを少しずつ蓄えておく。
その考え方を、
私は「心の備蓄」と呼んでいます。
だから、心の備蓄は、
パニック障害のためだけのものではありません。
病気になった人だけのものでもありません。
災害が起きたときだけ必要なものでもありません。
まだ何も起きていない人にも必要なもの。
むしろ、何も起きていない今だからこそ、できることがあります。
自分を知る。
人間を知る。
自分と人との関係を知る。
そして、
「これから自分はどう生きたいのか」
を考える。
それまで個人と向き合ってきた経験を、
今度はもっと広い社会に届けていく。
それが、私が「心の備蓄」を始めた理由です。
そして、ここから先は、
「心の備蓄とは、具体的に何を蓄えることなのか」
という話をしていきたいと思います。
心の備蓄実装プロジェクト
Psychological Stock Implementation Project(PSI-Project)