私はこれまで、パニック障害などの個人カウンセリングに長く関わってきました。
そこで何度も向き合ってきたのが、
「人はなぜ、ある状況で強い反応をするのか」
ということでした。
同じ場所に行っても何ともない人がいる。
一方で、その場所に行くと強い不安が出る人もいる。
頭では「大丈夫」と分かっていても、身体が反応してしまうこともある。
そこには、
「気合いが足りない」
「考え方が弱い」
だけでは説明できない、人間の複雑な仕組みがあります。
そして長く人と向き合っていると、パニックや不安という特別な反応だけではなく、
怒り、
緊張、
落ち込み、
人への不信、
過剰な頑張り、
「助けて」と言えないこと。
そうした日常の反応にも、同じように「人間の仕組み」が関係していることが見えてきます。
だから私は、心理を「病気や悩みがある人だけのもの」にしたくありません。
パニックという反応を入り口にして、
「人間って、こんなふうに反応するんだ」
と知る。
そして、
「じゃあ、自分はどうなんだろう」
と自分自身にも興味を持つ。
そこから、人間理解が始まると思っています。
私がこれまで積み重ねてきた経験やコンテンツも、単に過去の仕事の記録として残すのではなく、
「自分と人間を知るための材料」
として、これからの「心の備蓄」に活かしていきたいと考えています。
「心の備蓄」は、突然始まった新しい取り組みではありません。
長年、人と向き合ってきた中で見えてきたものを、
これからはもっと広い社会へ届けていく。
その一つの形が、「心の備蓄」です。
心の備蓄実装プロジェクト
Psychological Stock Implementation Project(PSI-Project)