――熊本県菊池市。菊池一族の本拠地であり、尊皇の風が強く吹いた熊本県最北の市。
本ブログでも2回、菊池市をメインにした記事がありますが、今年もまた、菊池市をメインにした記事を作ることになりそうです。
まず、以前の記事の復習から始めるとして、
「鬼だろうと蒙古だろうと、切って倒せば同じことだ。
この国を踏みにじることは俺が許さん。」
「お前は、帰れ。
俺が征(い)ったと、アイツに伝えてくれ。
お前は生きるんだ。」
「敵は三千。だが恐れるな!息を揃えよ!
我ら千人必ず生きて戻るのだ。」
「どこを向いても向かい風とは上等だ。
俺がやる。」
「利己主義の年寄り共が邪魔ばかりする。
正しいものを求めて一体何がいけない?」
こういった菊池家イケメン5当主のパンフレットを作ってみたりと、菊池市は割と前からこのように頑張る方向がカオスっており、
「俺の師は池田屋で無念に散った。
俺は、蛤御(希望の)門を開くまで死ねん!」
幕末肥後人高木 元右衛門を推してくるというコアなことをする市でもあります(もとえもんの台詞は私の即興です)。さすが、九州一円を一時は轟かせた地。熊本県内でもちょっとぶっとんでいます。
はべろんデザインのもとえもん。幕末維新肥後人分布図用に描いてもらったものなのですが、PCの保存忘れによりもうこの世には存在しない。画面越しの貴重な画像。あゝ、人はかくも儚い。。。
そんな、人物やキャラクターの推し方に一癖も二癖もある菊池市で、またも新たな推し(と書いて「いのち」と読む)が芽吹いたのです。それが、コレ。
(友人Mが撮影)
・・・・・・

んっ?
!?いやアップすればいいとかいう問題じゃない。
彼の名はきくちくん。実は結構前から地元情報番組には出演していたようですが、1年かけてアンテナショップもない岐阜住まいの私の耳にも届いたということですな。
熊本県菊池市の非公認キャラクターでしかも喋るという、梨の妖精の二番煎じも二番煎じですが、その扱いは散々で、ロケ車に置いて行かれたり雨水かけられたり番組スタッフにボディを叩かれまくったりして、キレる、ツッコむがお決まりになっています。周囲がユルいという意味でのゆるキャラで、きくちくん自身はいじられ倒しキャラです。
そんなきくちくんの口ぐせは「くまモンば倒す!」で、くまモングッズを持つ人がいようものなら、「貸せ!」と言って自分のサインをそれに書き込む(しかも左手でないと物も掴めないし文字も書けない仕様になっているのでめっさへたくそ)、他にはゆるキャラ定着歴10年の大御所・チーバくんに対して「赤かやつ」「まゆげがなかけんヤンキーばい!」と暴言を吐く、更には小栗旬のサインを勝手に書くなど有名人の先輩たちを日々敵に回しています。
くまモンを敵視している割に、若い女性にやたら接近したがる点は共通しています。きくちくんは喋る分、「電話番号はなんね?」とまで聞いてくるので、くまモンは男の子でもきくちくんはオッサンです。言っておきますけど、熊本の男性は彼らみたいに軟派じゃありませんからね!願望はあるかもしれないけれど!(爆)
子どもにはあまり優しくなく、握る仕様でない右手で子どもの顔面をぐりぐりしますが、不思議なことにぐりぐりされると恍惚とした表情を浮かべる子どもが多いです。き、きちくくん。。。
他には、アイドルがトイレに行かないのと同様ゆるキャラはまばたきをしない関係で全国ドライアイ同盟の会長を務めているとか、ゆるキャラとしてのイメージソングが歌詞にキャラ名の入っていない中の人が歌うただのガチなロックだったりと、掘ったら掘っただけわんさか出てきますが、きりがないので本記事ではこれ以上触れません。ただ、先日、今度はYからこんな画像が送られてきまして・・・
なんと、以前ももとえもん関係で紹介した菊池観光協会が、きくちくんグッズの通販を行っているというのです!
しかも
「熊本県菊地の子供たちは、これらを覚えて郷土を受け継いでいきます。」
という恐ろしい触れ込みをつけて!!
非公認キャラなのに!という真っ当なツッコミはおいといて、
菊池市は果たして未来の菊池を担う子どもたちに彼の背を追わせていいと思っているのでしょうか?
「皆さまもぜひどうぞ」じゃねぇよ!?
・・・・・・まぁいいのでしょうきっと。菊池だから(爆)
南北朝時代に幕末に、先駆けて九州に疾風を起こしてきた菊池市。これからも菊池市は、九州に風穴をぼこぼこ開け続けていくのでしょう。(きれいにまとめた感じ)